榊?のイメージを掴みやすくなったのは原作者・丈先生との会話がきっかけ? 夏アニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』榊?逸仁役・髙木朋弥さんインタビュー【連載第4回】
榊?を演じたら、ちょっと性格が明るくなった気はします(笑)
──髙木さんご自身と榊?の共通点、似ているところなどがあれば教えてください。
髙木:この質問案をいただいてから、共通点を探そうと思ってすごく考えたのですが、なかなか見つからなくて(笑)。本当にすごく絞り出した答えになるんですけれど……。
たぶん榊?はけっこう楽観的なところがあると思うんですけれど、僕もけっこう楽観的なんです。いろいろな物事について、わりと「良い方向に進むだろうな」と思ってしまいがちで。何かをやる前に心配したり悩んだりするよりは、「とりあえず、やってみよう」というタイプではありますね。
でも、本当に強いて共通点を挙げるならという感じで、榊?とは異なる部分の方が多いと思います。
──では、逆に異なる部分、自分にはできないなと思ったりするところを教えてください。
髙木:榊?は、すごく気配りができるんですよね。全体を見ながら、「俺はああしよう、こうしよう」という風に考えて行動できる。そういうところも含めて、すごく器用な人だと思うんです。何でも、そつなくこなしてしまうみたいな。
──これまでの人生において、大きな失敗はしてなさそうな雰囲気がありますね。
髙木:そういう雰囲気がありますよね。僕は、考え方だけでなく、手先とかもすごく不器用なので、そこは榊?とは全然違います(笑)。彼みたいに器用な人は、普段どんなことを考えながら行動しているんだろう、と思ったりもしました。
──すでにアフレコは全話終了しているそうですが、自分の性格とギャップのある役柄を数か月にわたって演じてきたことで、何か影響を受けたり、変化を感じたりすることはありますか?
髙木:これは本当に、ちょっと性格が明るくなった気はします(笑)。
──「『宇崎ちゃん』に出演したら、性格が明るくなりました!」という感じだったのですね(笑)。
髙木:やっぱり普段からあまり内気だったりすると、(演技の)アウトプットにも影響しそうだなと思って、普段から大きな声で喋ることを意識していたので。そういう影響もあったのかなと思います。
先生のお話で、より細かなことを知れて、さらに自信を持てた
──すでに放送されている第9話までの榊?が絡んでいるシーンやセリフで、特に印象深いものや、ぜひ注目してほしいポイントなどを教えてください。
髙木:第6話の海に行く回ですね。前半、みんなでわちゃわちゃした後、後半では、実は榊?にもこういう面があるんだなというところを表に出していくのですが、亜実さんと二人きりになるシーンが多くて。すべてではないけれど自分の心情を吐露するシーンもあったんです。
ある意味、視聴者さんはそこで「あ、こいつ、意外に良いやつ?」と気がつくところだと思うのですが、そのシーンの見せ方については、けっこう苦戦しました。だから、そのシーンでの普段の榊?とのギャップは、ぜひ注目してほしいです。
──ディレクションを受けた回数も多かったのですか?
髙木:はい、多かったですね(笑)。でも、そのシーンを含めた第5話と第6話の収録で、榊?のイメージをかなり固められたというか。僕の中でも収録的にも、榊?という人物が確立されたのかなと思います。
──その第6話のアフレコの時点では、先ほど仰っていた榊?の裏設定をすでに丈先生から聞いていたのですか?
髙木:その時は、まだ伺えていなかったんですよ。でも、元々、原作や台本を読み込む中で、何かの動機はあるのだろうとは思っていて。自分の中で架空のイメージを作ってはいたんです。
丈先生から初めてお話を伺った時、そのイメージと全然違っていたわけではなかったので、「良かった!」と思いました(笑)。先生のお話で、より細かなことを知れて、さらに自信を持てたという感じでしたね。
──その他にも印象的なシーンなどがあれば教えてください。
髙木:これは榊?が絡んでいないシーンなのですが、第7話の猫カフェの話での桜井と宇崎ちゃんのやり取りが本当に大好きで。猫に対して話しかける時の桜井が本当に気持ち悪いんですけれど(笑)。
それを見た宇崎ちゃんが「キモいなぁ……」って言うのが本当に大好きなんです。普段の二人のスタンスとは、逆転している感じがすごく面白いなと思いました。
──では、最後に、最終回に向けてラスト3話の見どころを教えてください。
髙木:今までのように日常を切り取ったお話もあったり、けっこう斬新な新たな地へ飛び出すようなお話もあったりして。その中でも宇崎ちゃんと桜井がヒートアップしつつ、見守る榊?と亜実さんもヒートアップしてきます(笑)。そういったところも楽しみにしながら、最後まで観て頂けたらと思います。
──髙木さんご自身のお芝居やテンションも、クライマックスに向けて、さらに高まっていったりしたのでしょうか?
髙木:はい。それに、榊?自身がかなりはっちゃけたりもするので。これから、榊?のまた新たな一面も見てもらえると思います。
[取材・文/丸本大輔]
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TVアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』作品情報
放送情報
AT-X:7月10日より毎週金曜日21:30~
(リピート放送:毎週日曜日24:30~/毎週月曜日13:30~/毎週水曜日29:30~)
ABCテレビ:7月11日より毎週土曜日26:10~
TOKYO MX:7月10日より毎週金曜日22:30~
テレビ愛知:7月11日より毎週土曜日26:50~
山陰放送:7月10日より毎週金曜日25:55~
NCC長崎文化放送:7月15日より毎週水曜日25:54~
BS11:7月10日より毎週金曜日23:00~
※放送局・放送日時は変更になる場合がございます。
配信情報
◆dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定!
dアニメストア 7月10日より 毎週金曜日 22:00~
ABEMA 7月13日より 毎週月曜日 22:00~
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◆7月15日(水)22:00以降、順次配信開始予定
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イントロダクション
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。
一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち”扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変! いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!
騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくてーー。
「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」
生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!
スタッフ
原作:丈(ドラゴンコミックスエイジ『宇崎ちゃんは遊びたい!』/KADOKAWA 刊)
監督:三浦和也
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督:栗原 学
美術設定・美術監督:渡邊 聡
色彩設計:相原彩子
撮影監督:松向寿
編集:小口理菜(IMAGICA Lab.)
音響監督:えびなやすのり
音響効果:川田清貴
音楽:五十嵐 聡
音楽制作:インクストゥエンター
アニメーション制作:ENGI
製作:宇崎ちゃん製作委員会
オープニングテーマ:「なだめスかし Negotiation」鹿乃と宇崎ちゃん
キャスト
宇崎 花:大空直美
桜井真一:赤羽根健治
亜細亜実:竹達彩奈
榊 逸仁:髙木朋弥
亜細亜紀彦:秋元羊介
宇崎 月:早見沙織
公式サイト
公式ツイッター(@uzakichan_asobi)
原作情報
「宇崎ちゃんは遊びたい!」著:丈
1~5巻好評発売中!