松岡禎丞さんも参加した『ド級編隊エグゼロス』OP歌う謎のユニット HXEROS SYNDROMES×BURNOUT SYNDROMES 熊谷和海さん座談会
MVはBURNOUT SYNDROMESをモーションキャプチャーし、リアルな演奏を再現!
――あと他に必聴ポイントを挙げるとすれば?
熊谷:「あなたにもあるだろう? 胸を張って『コレがスキだ』って叫べるモノ」は、僕をはじめ、サブカル好きな人ってこだわりが強い人だと思うんです。自分の中で「好き嫌い」の基準をはっきり持っていることは良いことだし、原動力でもあり、自分である証じゃないかと。それを大切にしていこうよとこのアニメのOPで歌えたことは良かったと思うし、アニメを見ている人たちにメッセージを受け取ってもらえたらいいなと思っています。
――「Wake Up H×ERO!」のMVのコンセプトやご覧になった感想は?
フーディー:BURNOUT SYNDROMESのベースの石川(大裕)君に協力してもらっています。彼のプレーをモーションキャプチャーで撮影したものを、僕の中にインプットしたので、いい映像になったと思います。体中に点みたいなものをたくさん付けて何度も演奏しましたが、初めての経験で楽しかったと石川君は言っていました(笑)。
HX-15:僕とドラムの廣瀬(拓哉)君の体格差のギャップが大きすぎて(笑)。廣瀬君はモーションキャプチャーでの撮影の時、スティックにもキャプチャー用の点を付けて、ダンボールを叩いたそうです。そのおかげで再現性が高く、テクニックを詰め込んだ映像になったかなと思います。
たこやき:CGを駆使したMVですが、「BURNOUT SYNDROMESみたい」という声をたくさんいただいて。細かい部分まで見てくれていることへの喜びとリアルなバンドらしさも伝わっているんだなと嬉しくなりました。あと僕らが生きているバーチャル世界が描かれ、様々のところで現実世界との違いが表現されているのでじっくり見てほしいし、SF感と超技術を何度もMVを見ることで何度でも体感していただけたら。
カップリング曲「ʘcean feat.炎城烈人」は女性の神秘性を海に例えた6分弱のラップチューン
――カップリング曲「ʘcean feat.炎城烈人」はどのようなイメージで制作されたのでしょうか?
熊谷:せっかくだからBURNOUT SYNDROMESではできなかったことをやりたいと思ったし、あと松岡さんのラップを聴いたことないな。聴いてみたいなといちファンとして思ったので、ガチガチにラップを入れた曲を作って、持っていったらまたまたOKをいただいて、またビックリ(笑)。
――以前、「PHOENIX」でインタビューさせていただいた時、ミクスチャー系やEDM系のサウンドが好きとおっしゃっていたので、今回のクールなクラブ系サウンドは面目躍如ですね!
熊谷:個人的に好きなサウンドですが、あまり書いたことはなかったのでチャレンジでもありました。
――前半の浮遊感がある雰囲気から後半に一気にアガって。しかも6分弱という超大作に。
熊谷:声優さんの声がいっぱい聴きたいなとつい気合が入ってしまって。「みんなも松岡さんの声、もっと聴きたいだろう?」と誰かが近くにいるわけでも、賛同してくれるわけでもないのに1人で盛り上がって(笑)。
――女性を大きな海に例え、エロチックかつ神秘的な表現の歌詞は文学的で。そこもBURNOUT SYNDROMESらしいなと。
熊谷:女性の体の神秘や心の深さまで含めて、海と表現してみました。ミステリアスだからこそ男性もひかれるし。でもBURNOUT SYNDROMESでは表現できない世界観なのでそこも挑戦でした。
超難易度のラップパートも松岡さんはクリア! 「大丈夫」のささやきは女性リスナーはうっとり
――「Wake Up H×ERO!」よりも松岡さんの参加部分が多いし、難易度も超アップして負担も大きかったのでは?
熊谷:申し訳なく思いながらも松岡さんはプロだなと。すごく家で練習してくれたそうで、レコーディングでもほぼ全テイクOKでした。そして聴いていて、「声がいい人のラップって最強だな」と。だから『ヒプノシスマイク』が大人気なのも理に適っているなと思いました。
――特に「わたし酷いかしら?」からの3行はリズム的にも超変化球で難しいですよね。
熊谷:そこは松岡さんに最後まで苦言を呈されました。この間、お会いした時も「いまだにやれる自信がない」と(笑)。僕自身は慣れている譜割であっても、他の方が歌う時は難しいことがあるというのは勉強になりました。
――中盤の「大丈夫」のささやきは、松岡さんファンにとってはたまらないでしょうね。
熊谷:そうでしょ!? そこでリスナーのハートを握りつぶしてくださいと(笑)。7~8パターンくらいもらいましたが、さすが声優さんなのでいろいろな引き出しでやってくれて、しかもどれもいいんですよね。その中でも一番グッとくるかなというものを選びました。