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『DREAM!ing(ドリーミング)』を愛しすぎた声優・大地葉インタビュー

アプリ『DREAM!ing』を愛しすぎた声優・大地葉さんインタビュー|出演していないのに宣伝しまくり!? 大地さんは語る「『ドリミ』は人類向けコンテンツ」

大地さんが人生を見届けたいキャラクターは?

――では、お待たせしました。次は推しのご紹介をお願いいたします。

大地:あー、推しかぁ。これが難しいんですよ……。全員同じだけの熱量で語れちゃうから……。

強いて言うなら、人生を最期まで見届けたいって思ってるのは花房柳(※3)くんなんですよ。

花房柳くんは、第一部の主人公の望月悠馬(※4)くんのペアの男の子で、悠馬くんより1歳年上の先輩です。彼って名門華族の血を引く者ということもあって、最初から何もかも与えられている人生に見えるんです。

だけど、それ故にめちゃくちゃ虚無でもあるという男の子で、自分自身の生まれや育ちが既に決まってしまっていて、もがいたところで未来を変えられないと悩んでいます。

彼が抱えている最大の問題は、妹の百合です。百合は重い病気に罹ってしまっているんですけど、その状況を打破したくても自分の力だけではどうすることもできず、花房柳くんは悩むんです。あがいたところで結局百合のことは救えない……っていう諦めみたいな部分が常にあるんです。

どんなにお金を持っていても、家柄が良くても、結局何も変えられないっていう虚無感をずっと抱えて生きている彼は一体どこへ向かっていくんだろうって思うんです。

それがしんど過ぎて、第1部を読み終わった瞬間から「この人のことは最期まで見届けよう」って心に誓いましたね。

だから、推しとかじゃないかもしれない。もう推しってなんだろう……わかりません。とにかく、いつも楽しませて下さる運営さんが好きです。

一同:(笑)。

大地:全員同じだけ語れちゃうんですよね。それぞれ共感できる部分も違えば、反対に全然共感できない感情を持ってる人とかもいて、それを理解するためにこっちが歩み寄るのが面白くて。


※3:花房柳
類まれなるフェロモンを放つ御三家、通称『ヘヴン3』のひとり。蝶が集まる花よろしく、常に女性に囲まれており、その色男ぶりからうっかり刃傷沙汰に発展することもしばしば。来るものを拒まず、去る者追わずな快楽主義者。物腰は柔らかく、上品で優しい先輩に見えるが…? ※公式サイト引用

※4:望月悠馬
南の離島からはるばる上京してきた。絵が得意で、漫画のゴーストライターをすることで家計を支える苦学生。はじめこそ慣れない東京弁や、色の濃い同級生らに戸惑うも、持ち前のひたむきさと柳の特別指導を受けて自分の夢を切り拓いていく。第1部の主人公。 ※公式サイト引用



――なるほど。

大地:それこそ、柳くんなんて自分と被ってる部分が全然ないんです。何も共感できないくらいかけ離れてて。今置かれている状況も、生まれも育ちも。だからこそ知りたくなるというか、見届けなきゃいけないっていう使命感が強くなる(笑)。

反対に、自分が一番感情移入できるのは新兎千里(※5)くんかもしれません。千里くんは舞台役者をやっている男の子。社交的で明るくて、コミュ力がめちゃくちゃあるんですけど、広く浅く色んな人と付き合っているんです。そうやってコミュニティを広げてるタイプで。

自分のことを深く知ってる人はあんまりいないけど、なんとなく知ってるって人は沢山いるよっていう男の子なんですよ。饒舌に色んなことを上手いこと話せてしまうせいで、嘘とかも簡単に吐けちゃうし、バレないように隠すこともできてしまう世渡り上手なキャラです。

だけど、表面的な部分で何かを取り繕わなきゃいけない場面って誰の人生でも一度くらいはあると思うんです。そこが「めちゃくちゃ共感できる!」って思っちゃって。だから千里くんを見てるとすごく心が苦しくなるんですよ。

「大人になれよ」という千里くんの台詞があるんですけど、「お前も子供やん!」「お前も子どもであれ!」みたいな気持ちがすごく先行しちゃって、辛い気持ちになってしまいます。頑張って生きてほしいですね……。生きてほしいですね……。いや、本当に、生きてほしいです。


※5:新兎千里
演劇界のホープとして注目される新進気鋭の舞台俳優。明るく社交的で、その場の空気にあった『期待されているセリフ』をスラスラ言えてしまう。一方で、おべっかや嘘が通用しない孝臣とはケンカばかり。根が常識人のため、ボケの多い学園でツッコミ役を一手に担う苦労人でもある。 ※公式サイト引用



――それだけ全員を推せる作品というのはすごいですね。

大地:本当に全員が好きです。全員好きな部分もあれば嫌いな部分もあるっていうのがすごいなって。

――嫌いな部分も認められるって、言い方はあれですけど本当に“LOVE”ですよね。

大地:そうですよね、本当に。ここはわかるけど、そこだけは私とは相容れないなっていう部分が必ず全員にあるんですよ。だから、それをひっくるめて『ドリミ』が好き! みたいな結論に至ってしまうんですよね。

――この人の人生を最期まで見届けなきゃという気持ちは同じオタクとしてよくわかります。

大地:自分に一番近い部分に共感して、その人を好きになってもいいし、反対に全然共感できないけど追いかけていかなきゃいけないなっていう使命感で追ってもいいし。人それぞれだと思います。

推しって、難しいですね。

――確かに……。

大地:……これもう本当に(内容)大丈夫なのかな? 大丈夫ですか?(運営スタッフの方たちを見つつ)本当にごめんなさい! ただのオタクが喋ってるみたいになってますけど。

コロプラスタッフ(以下、スタッフ):いや、すごくわかるー! と思いながら聞いていました。

――ちなみにスタッフさんはどういった点が「わかる」部分でしたか?

スタッフ:柳の人生を見届けなくてはっていうのは、多分第1部を読んでいる方はみんな思っていて。彼は第1部で何も解決してないんですよね。

大地:そうなんですよ!

スタッフ:悠馬は明らかに第1部で前に進んだんですけど、柳はちょっとだけ、半歩くらい前に進んだだけなんです。

大地:進んだことすら否定しちゃうっていうか、進めたって認められない男だなって思っていて。だからもう、「早く前に向け―!」って思うんですけど、前を向けない理由も分かるのでずっと苦悩してます。花房柳ってなんだろうって。

スタッフ:第3部では少し……もう一歩……。

大地:そうですね、進みましたね。でも、これ、本当に、う――んって言いながら読んでいました(笑)。

――それは読後感がとても気になります。

大地:一ヶ月くらい虚無になって、「やっぱり『ドリミ』なんだよなぁ」しか言ってなかった時期とかもありますよ(笑)。

一同:(笑)。

大地:感情が支配され過ぎて。……本当に大丈夫なのかなこれ。おかしなことばかり言って申し訳ない……。

――いえいえ!

スタッフ:今のお話を聞いていて思い出したんですが、ニコ生の打ち合わせのときに、牛若湊役の中島ヨシキさんが「少年漫画の主人公みたいに『ドリミ』を考えてるやつがいる」っておっしゃってました……。

大地:もう、やだ、ヨシキさん本当やめて!

スタッフ:「どうしたら『ドリミ』を救えるんだって収録現場でずっと言ってる人がいるんだけど」って(笑)。

一同:(笑)。

大地:絶対『ドリミ』に出てる人たちにバレたくなかったのに、別経由からヨシキさんに知られちゃって。

「『ドリミ』やってくれてありがとう」って言われて。「いやぁ! なんで知ってるの!? やめて!」みたいな(笑)。ただの壁だから話しかけないでくださいってずっと言っていました(笑)。

スタッフ:中島さんもそう言ってました。すごく悩んでいたと。自分の人生かのように「どうしたら『ドリミ』を救えるんだ……」ってずっと言ってたって。

大地:もう本当にごめんなさい(笑)。「今、ニコ生の台本(※6)書いてるからちょっと待って」っていう会話はありました。

スタッフ:ちょうど3月30日のニコ生の直前ですもんね。だから中島さんも「もう俺は何も言えなかった」って言ってました。


※6:ニコ生の台本
牛若湊を演じる中島ヨシキさんは、『ドリミ』の公式ニコ生の構成作家を担当。2020年3月30日に実施されたニコ生は、アプリ更新停止のお知らせが出た2時間後の生配信。メインストーリー3部・4部の制作決定、CDの発売、イベント開催決定など初解禁情報が盛沢山な回だった。

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