アプリ『DREAM!ing』を愛しすぎた声優・大地葉さんインタビュー|出演していないのに宣伝しまくり!? 大地さんは語る「『ドリミ』は人類向けコンテンツ」
メインストーリーをより面白く読むためのイベントストーリー!
――次に、推しのイベントストーリーがあればそちらをご紹介していただければと。
大地:推しのイベント、ですか……!
――プレイヤーの方の話を聞くと、イベントが良いという話をよく聞きます。
大地:そうですね。メインストーリーでは描かれなかった部分とか、このキャラクターってどういうキャラクターなのかなっていう謎の部分がイベスト(イベントストーリー)を読むことで補完されることが多いんです。
イベストでイメージが変わる子が多いんです。特に好きなのは、先程お話しした柳にスポットが当たっているストーリーでもある「ふたりの六等星(※7)」ですね。
そのイベントは第1部と第2部を繋ぐ話になっているので、イベストを回収するならまずここからって色んな人に言いまくっています(笑)。
やっぱり、このシナリオを読むことで第1部がちゃんと完結するし、第2部を読み終わったあとにもう一度この話に戻ってくると、今度は浅霧巳影という男の感情に気がついてしまうんですよ。
「お前、あんなにも対等に憧れ続けて生きてきた男が、ここで対等って言ってたのかー!」みたいな苦しみが(笑)。
一同:(笑)。
大地:一周目では全く気が付かなくて、なに皮肉言ってんだろうって思っていたのが、(息をのみ)感情! みたいになっちゃって。驚きすぎて、これはもうみんな改めて読み直したら「うっ!」てなってしまうと思います。
もう一回戻ると新しい発見があったりするので、私たちユーザーが気付いていない伏線が色んなところに散りばめられているんだろうなってイベストを読むといつも感じています。
※7:ふたりの六等星
2019年8月2日に開催されたゲーム内イベント。
凪いだ海の、静かな波音――……
あの時の約束が、ふたりを繋ぐ大事な絆だと思ってる。
友達と呼べるまで、たとえ83年4か月かかっても。
※公式サイト引用
――なるほど。もう少し詳しくお聞きできますか?
大地:食べるとトリップできるカキ氷を食べて、みんなが幻覚を見る話があるんです。それがすごく感情の物語だったんです。
槙千鶴(※8)くんっていう執事の男の子がいるんですけど、彼が仕えている主の竜ヶ崎仁(※9)くんにカキ氷を食べさせたい一心で、カキ氷を持って帰るっていう話で。
そのカキ氷で見られる夢っていうのが、ある意味その人の心の奥底にある願望というかifの未来みたいなものなんです。仁さんが虫嫌いなので千鶴は常に虫を排除してるんですけど、その夢の中では二人してタメ口で話しながらヘラクレスオオカブトを追いかけてるんですよ。
それを見て「え、虫が苦手なはずの二人が……ということは槙千鶴は本当は虫が嫌いではないのでは……?」っていうことに気付いてしまって、仁さんのために合わせていただけだったらどうしよう……って。
二人が生まれながらにして対等な関係であればあったかもしれなかった未来なんだなぁ、って思ったらキツ過ぎて読めなくなってしまいましたね。「もうこのカキ氷無理……」って(笑)。
一同:(笑)。
大地:ほかの人が(カキ氷を)食べてたらどんな幻覚を見せられてたんだろうって思うと、本当に頭が痛くなってきちゃって辛かったですね。辛いです。辛いけど楽しいんです(笑)。
※8:槙千鶴
黒寮の副寮長。先祖代々竜ヶ崎家に仕える家柄で、仁の専属使用人として出生し育つ。森羅万象を仁にとって役立つものか、忠誠を誓う家畜か、これ以外のゴミかで判断する。天性の腹黒であり、にこやかな笑みをたたえながらさえずるように毒づく。巳影とは悪友同士仲が良い。 ※公式サイト引用
※9:竜ヶ崎仁
黒寮の寮長。戦後ロスを拠点に大成したメディア王の末孫であり、竜ヶ崎家の時期総代。大胆不敵で頭脳明晰。幼少時より誘拐犯をはべらせて帰宅する等伝説が絶えず、その並外れた求心力から、誰もがその傘下に入り充足感を得たいと望む。孤高の絶対君主ながら、一生には一目を置いている。 ※公式サイト引用