アプリ『DREAM!ing』を愛しすぎた声優・大地葉さんインタビュー|出演していないのに宣伝しまくり!? 大地さんは語る「『ドリミ』は人類向けコンテンツ」
2018年8月よりサービスが開始された、コロプラ初の女性向けゲーム『DREAM!ing(ドリーミング)』(以下、ドリミ)。
男子高校生の様々な葛藤を、シリアスとギャグを織り交ぜながら描くストーリーは多くの人を魅了。現在は、360Channelにてメインストーリー第三部が有料配信されている人気作品です。
そんな『ドリミ』を愛してやまない声優がいました。その名を大地葉さん。彼女はTwitter上で『ドリミ』愛を語り、さらに自身がパーソナリティを務めるラジオでも溢れる愛を語っています(ぜひTwitterで「#聞いてよたいちょー」と検索を!)。
ですが、大地さんは『ドリミ』にご出演されているわけではありません。そう、出演していないのです……!
彼女が作品への愛を語るのは、ただひたすらに『ドリミ』が好きだから。
そんなに好きならとことん『ドリミ』について語ってもらいましょう! ということでアニメイトタイムズでは、インタビューを敢行。
作品の魅力から、大地さんの推しの話など、最初から最後までドリミ尽くしの内容になりました!
さらに、『DREAM!ing』の運営スタッフの方による、ここでしか聞けない裏話など、ファン必見の内容となっています!
『ドリミ』が好きな方はもちろん、まだ触れていない方も、「好き」という気持ちが動かす素晴らしき世界をご堪能ください。
『ドリミ』は人類向けコンテンツ⁉
――今日はよろしくお願いします。そもそも、今回なぜこういったインタビューをさせていただくことになったかといいますと、大地さんのTwitterがきっかけなんです。拝見していたら、本当に『ドリミ』が好きなんだと思って。そんなに好きなら聞いてみようと。
大地葉さん(以降、大地):いやぁ、私なんでここにいるんでしょう……(笑)。よろしくお願いします。
――(笑)。今日はご好意でコロプラ様のオフィス会議室での取材となりました。
大地:本当に緊張しています……。ちゃんと話せなかったら申し訳ない……。
――大丈夫ですよ! いつものようにお好きに語ってください! そして、インタビュー全体を通して、『ドリミ』をまだ知らない方にもその魅力を伝わるようなお話をお伺いできればと思っています。
大地:おぉ……めちゃくちゃ責任重大じゃないか……! がんばります!(笑)
――まずは、『ドリミ』以外に、普段どういったアプリゲームをプレイされているのでしょうか。
大地:基本的に今までハマってきたアプリゲームは、男性キャラクターのアイドルが登場する作品が多いですね。リズムゲームとかストーリー重視のアイドルゲームとか。
『ドリミ』ってアイドルゲームではないので、ある意味自分の中では変化球というか、普段であればあまりハマるタイプのゲームではなかったはずなんですけど…こうなってしまいました(笑)。
一同:(笑)。
大地:男性アイドルキャラクターが登場する作品全般をプレイしていたんですが、一番遊んでいたアプリゲームがサービス終了してしまったんです。それで虚無になってたところに『ドリミ』がやってきました(笑)。
――開いた穴にすっぽり入ってきたんですね。
大地:ちょうどですね(笑)。今こそ始める時! って思ってはじめました。
――『ドリミ』を知ったきっかけは何だったのでしょうか。
大地:Twitterで見たのがきっかけでした。それで、「コロプラさんが女性向けのゲームを出すのって初めてじゃない?」と思って注目していて。
でも、そのあとしばらく虚無の期間があったので、新しいコンテンツを始める勇気が出なくて、ずっとボーッとしてたんです。そんな時に『ドリミ』にハマっていた妹からプレゼンされて、「じゃあ、やります」って。
――ちなみに妹さんからはどういったプレゼンを受けたんですか?
大地:私自身、ストーリーは重い話が好きなんです。人間感情のドラマが重厚なものですね。
でも、『ドリミ』ってストーリーの序盤から上級生が包丁で刺されているところから始まるっていう、すごくトンチキなコンテンツなんですよ。その情報はTwitterで見ていて。だから、内容はギャグだと思っていました。
先程も言った虚無の期間だったのもあって、「今の精神状態でギャグはちょっと無理かもしれない……」と思ってプレイしてなかったんですけど、妹から「いや、この作品はギャグだけじゃなくてシリアスもあるから」っていきなり柴咲真也(※1)くんのキャラクターストーリーを読まされたんですよ。なんの前情報もなく。
それを読んで、「あれ? 様子おかしいな」ってなって(笑)。
一同:(笑)。
大地:「これ、もしかして私がすごく好きなタイプの作品なのでは?」って思って。そこからもう、ガチガチに追うようになって、現在に至ります。
※1:柴咲真也
高校生にして奇跡ともうたわれる執刀術を持ち、その腕を頼ってVIPクランケが来日することも。一方、オペ中は並外れた集中力の反動か、外では致命的なドジを連発。生傷が絶えず、ペアの時雨に助けてもらっている。性格は素直で優しく、とある事情からちょっぴりさびしがり屋。第2部の主人公。 ※公式サイトより引用。
――妹さんには本当に感謝ですね。
大地:本当にそうですね。めちゃくちゃ人生変えられてしまった…(笑)。
――実際に『ドリミ』をプレイしはじめてからはどういった感想を持ちましたか?
大地:ストーリーを読んでいると、キャラクターボイスが流れるわけじゃないですか。その音声の躍動感が尋常じゃなくて、「えっ? もうアニメ化してるのでは?」っていう気持ちになるくらいなんですよ。
あと、ギャグの振り幅も広くて、シリアスとのコントラストがすごいんです。本当にジェットコースターのように襲いかかってくるんです。「この先どうなっちゃうんだろう?」 っていうのが全く予測できないのがめちゃくちゃ面白くて。
『ドリミ』は、男女問わず楽しめるタイプの作品だと思っているので、私は『ドリミ』のことを“人類向けコンテンツ”って言っています。
性別とか年齢とか問わず、なにか刺さるものがあるコンテンツだと思うんです。
――人類向けコンテンツ、ですか……。『ドリミ』を遊び続けている理由をご自身ではどう分析されているのでしょうか。
大地:“登場人物たちを見届けなきゃいけない”っていう使命感の元にやってるんですけど、楽しいとか面白いとかじゃなくて、「そういう人生なんだな」って感じるというか……。
エンターテインメントとして消費するというよりは、人の人生を傍観している感じなんです。
『ドリミ』ってプレイヤーキャラクターが存在しないんですよ。自分自身の投影がストーリーの中に一切登場しないで、プレイヤーは壁(※2)になってキャラクターたちが頑張っている姿をただ見ていなきゃいけない。
こっちからアクションを起こして運命を変えることは出来ないコンテンツなので、キャラクターたちが答えを探せるのかすらちょっと危ういんです。見てる内に、彼らにとって何が幸せなんだろうかと考えるようになっちゃって。
これ、本当に人生じゃん…っていう(笑)。
一同:(笑)。
大地:人生を見せられてるから最後まで見届けなきゃいけないっていう使命感ですね。
※2:壁
『ドリミ』ではファンの総称を「壁」という。まるで壁になったような気持ちで、キャラクターたちの生活を覗き見ている、といった感覚。2周年の際には、「壁」のTwitterアイコンも配布され、タイムラインをにぎわせた。
――どちらかというと小説みたいな作品なんですね。
大地:そうですね。プレイをするというよりはマンガとか小説とか読み物を読んでる感覚ですね。それが躍動感のあるボイスで聞けるっていう認識で読んでいます。
――なるほど、人生……。
大地:人生、ですね……。本当にごめんなさい、上手く説明できない(笑)。
――いえいえ! 熱量が伝わってきます。ストーリーの続きを読むには落ち着いてからじゃないと読めないという話を聞きますし。
大地:落ち着かないと読めないですね。
『ドリミ』では、「ゆめシステム」っていう装置で夢の中にみんなでログインして、その中で自由に色んなことをすることができるんです。
その夢をみんなで共有して、同じものを見ることができるっていう、現実世界ではまだないものが実装されはじめている設定の世界なんですね。
そういったアンリアルなものが繰り広げられている中、問題となっていくのはすごく現実的なことなんですよ。人の命に関わることだとか、誰々の寿命が云々みたいな話とか。
そういう、どうにもできないことが赤裸々に描かれているんです。しかも、問題そのものをどうにかする技術はまだない。
だからぱっと見、めちゃくちゃ夢を見せてくれるのに、「夢叶えるの難しいじゃん……」っていう感じが常に付き纏ってくるんです。
それを見てると、「えっ、夢ってなに?」って思うんです。『DREAM!ing』っていうタイトルなのに。
――実際の眠ってみる夢と、人々が追いかける夢のどちらもが描かれているんですね。
大地:そうですね。夢とか理想とか、叶えたい野望とか、そういったものを全部含めて夢なのかなって。叶えられるかどうかはちょっとわからないよねって。そういったところが現実的だなって印象ですね。
――それだけ重厚なストーリーだと、読むのに戸惑うことはありませんか?
大地:それなんですが、急にギャグが来るので。急にサンバとか言い出すので(笑)。
一同:(笑)。
大地:突然サンバを踊りはじめる人が出てきたりするんです。これ以上重くなったらしんどいところでそういったシーンが挟まれてくるので、感情が本当にジェットコースターみたいに襲ってくるんです。
だから、一度読み始めると一気に読みたくなるんですよ。
――話を伺っていると不思議なコンテンツに思えてきます。
大地:そうですね。って私が作っているわけではないので、そうだと思います(笑)。