【連載15回:俺のサーヴァントは最強なんだ!】『FGO』がもっと楽しくなる!?『Fate』シリーズに関連した様々な用語・ネタを解説!
俺のサーヴァントは最強なんだ! とは
「俺のサーヴァントは最強なんだ!」は、『Fate/Zero』において、「雁夜おじさん」こと、間桐雁夜(まとうかりや)が自身のサーヴァントであるバーサーカー(ランスロット)の強さをアピールする際に発した台詞。
『FGO』プレイヤーの間では、「俺のバーサーカーは最強なんだ!」と表記し、バーサーカークラスのサーヴァントの強さをアピールする形で使われることも多いです。
間桐雁夜は、『Fate/stay night』の間桐慎二や間桐桜の叔父にあたる人物。
魔術の世界を忌み嫌っており、一度は間桐家を飛び出すのですが、恋心を抱いている幼馴染の遠坂葵(遠坂凛の母)の娘である桜が、間桐家の養子となり、自身の代わりに犠牲になっていることを知り、桜を臓硯から開放するために聖杯戦争に参加することになります。(本音では、葵の夫である遠坂時臣への対抗心も含まれていました。)
この台詞が飛び出したのは、キャスターに襲われていた凛を救い出した後、聖杯戦争に勝ち抜いて桜も助けだすことを葵に対して宣言するカッコイイシーン……だったのですが、TVアニメ版における、台詞を発している時のガッツポーズと、爽やかな笑顔のインパクトから、瞬く間にネタとして定着。
雁夜といえば、真っ先にこの最強なんだポーズ&スマイルが思い浮かぶ人も多いのでは。
またTVアニメ版のBD特典である『お願い!アインツベルン相談室』や、現在稼働中の『Fate/Grand Order Arcade』においては、ランスロットがこのポーズのモノマネをするという一幕も。
ランスロットと雁夜は「狂化」の影響で意思疎通もままならなかったこともあり、お世辞にも良好な関係とは言えませんでしたが、意外とランスロット自身は「最強」と呼ばれたことを喜んでいたのかもしれません。
さらに雁夜は、PSVita版『Fate/stay night』の購入特典にもなっていたミニゲーム『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』において、狂化していないランスロット&幼い頃の間桐桜と一緒に、まさかのトリオとして参戦。
花札対決の勝利時に挿入されるイラストは、雁夜と一緒に桜も「最強なんだ」ポーズを決めている構図になっており、いろいろな意味で公式からも愛されたネタと言えます。(この時に雁夜たちのイラストを描かれた中原先生は、『Fate/Prototype』シリーズのイラストも担当されている方でもあります)
余談ながら、このゲーム内の雁夜は、かなりギャグ補正のデフォルメが入ってはいるのですが、『Fate/Zero』本編ではほぼ見ることができなかった、桜とランスロットとの平和な交流シーンがふんだんに描かれており、間桐陣営のファンにとって必見の内容。桜に応援してもらったり心配されたり、雁夜の行動が報われる貴重な作品となっています。
一方、『FGO』においては、『zero』の時と同様のバーサーカーに加えて、本来のクラスであるセイバーの霊基も実装。どちらも性能的にはかなり強力なサーヴァントとして設定されており、とくにバーサーカー時のランスロットは、スカディシステムのアタッカーとして大活躍し、間違いなく一時代を築いたサーヴァントだと言えます。
セイバー版の方も、NPチャージに毎ターンのスター獲得、スター集中という、自分一人で何でもできてしまうスキルを揃えており、全サーヴァントの中でも屈指の扱いやすさと安定感を誇ります。
最近は他のサーヴァントも強力になってきたことで少し目立たなくなりつつありましたが、キャスター版アルトリアとの相性が抜群なこともあり、セイバー版のランスロットの出番も増えつつあります。
円卓の騎士において、ランスロットは最強の戦闘力をもつとされることが多いですが、まさに面目躍如の強さを『FGO』でも発揮してくれています。
『FGO』との相性もピッタリな名台詞として愛されてきた「俺のサーヴァントは最強なんだ!」。
雁夜と同じバーサーカーのマスターであるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンも、TVアニメ版で「私のバーサーカーは、世界で一番強いんだから!」という台詞を発しており、「バーサーカーのマスター=バーサーカーの強さをアピールする」という傾向があると言えるのかもしれません。
もっともイリヤと雁夜では、同じような台詞を口にしていても、サーヴァントとの信頼関係に天地の差がありますが……。もし雁夜もイリヤとヘラクレスのように信頼を結ぶことができていたら、物哀しい最期も変わっていたかもしれません。
今後も本連載では、様々な『Fate』シリーズに関連したネタを紹介するのでお楽しみに。
[文/米澤崇史]
『Fate』シリーズ用語・ネタ解説
◆第01回・ランサーが死んだ◆第02回・ええー? ほんとにござるかぁ?
◆第03回・何度も出てきて恥ずかしくないんですか
◆第04回・おっと心は硝子だぞ
◆第05回・スカディシステム
◆第06回・すまない……(すまないさん)
◆第07回・王の話をするとしよう(マーリン)
◆第08回・いろんなガチャ宗教
◆第09回・他のサーヴァントに遅れを取ることもなかった
◆第10回・サクラファイブ
◆第11回・ガチャは悪い文明
◆第12回・沖田さん大勝利
◆第13回・おい、その先は地獄だぞ
◆第14回・フィーッシュ!!
◆第15回・俺のサーヴァントは最強なんだ!
◆第16回・ドスケベ公
◆第17回:ボクはキミの剣
◆第18回:溶岩水泳部
◆第19回:私は悲しい……(ポロロン)
◆[HF]第三章公開記念番外編・『Fate』シリーズには桜がいっぱい!?
『Fate/Grand Order』概要
タイトル名:Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)
ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
iOS/Android にて好評配信中
企画・開発・運営:DELiGHTWORKS Inc.(ディライトワークス株式会社)
製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
価格:基本無料(ゲーム内課金あり)
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