角川ビーンズ文庫・ビーズログ文庫新人賞＆周年フェア開催を記念して、作家14名のインタビューをお届け【第3弾】

『平安春姫薬書　春告げる花と冬月の君』／伊月ともや先生

◆想いが紡ぐ平安医療絵巻！　第18回小説大賞〈奨励賞〉受賞作！
著者：伊月ともや　イラスト：條

あらすじ

貴族の姫でありながら母に憧れ医師を目指す小春。しかし、生前の母を知る青年・冬次と出会ったことで母がただの医師ではなく禁忌とされる呪術を使う〈呪禁師〉であり、自分もその力を受け継いでいることがわかり!?
　

伊月ともや先生メールインタビュー！

――先生の印象に残っているエピソードを理由とあわせて教えてください。

伊月：小春が家出をする場面です。自分の意思で決意し、大きな一歩を踏み出す分岐点なので一番思い入れが深いです。

――上記でお答え頂いたエピソードを執筆する際に意識・工夫した点はありますか。

伊月：疾走感と切羽詰まった臨場感が出せるように意識しました。特にここでは小春の意思の強さが見えるように、感情の流れや動きに注意しながら書きました。

――先生が影響を受けた小説・漫画作品、またはバイブルとなる作品はありますか。

伊月：『ポポロクロイス物語』という作品です。小学生の頃から夢中になり、この作品を題材に生まれて初めて二次創作で小説を書きました。この作品に出会っていなければ、「物語を作る」ことはなかったかもしれません。

――新人賞を受賞したことで先生の中でお気持ちや意識に変化はありましたか。

伊月：憧れの場所についに辿り着いたという気持ちが大きいのですが、根本的なものは変わらず、自分だけでなく読者も楽しませる、ということをこれからも常に意識しながら色んな作品を作っていきたいと思います。

――アニメイトのお客様に一言お願いいたします。

伊月：「平安春姫薬書」、平安時代がお好きな方や夢を叶えるために頑張る主人公がお好きな方におすすめです！

姫君らしからぬ行動力で、自分の夢に真っすぐ進もうとする小春の物語をぜひ、読んで頂けたら嬉しいです！　どうぞ、宜しくお願い致します！