『THE IDOLM@STER』シリーズ15周年記念曲「なんどでも笑おう」発売記念 如月千早役・今井麻美さん&天道輝役・仲村宗悟さんインタビュー
アイドルとシンクロする瞬間
――ご自身の生活の中で、演じているアイドルに影響されたことや、何か変化などはありましたか? 先ほどの仲村さんのお話もまさに、という感じでしたが。
仲村:メンタル面はけっこう影響を受けています。
今井:羨ましい。私、メンタル面を受けると体も壊すから。
仲村:悩んじゃいますからね。
今井:そうなんですよ。千早は、やっぱり思いが強い女性なので。
一番きつかったのが、『アイマス』でもいろんなことをやらせてもらってるときに、私が無茶をしすぎて、喉を潰してしまったときですね。
「眠り姫」を録る前々日くらいに病院に行ったら「明後日歌うのは不可能ですよ。」と言われてしまって。
「どうしても歌いたい、潰してもいいから歌います」って言って、すごく強いお薬を打ってもらって。そのあと街をひとりで歩いてたら、もう涙が止まらなくて。「本番は歌える、歌える」とずっと言い聞かせていました。
何度もやったら声が保たないから一発で歌う、と必死の思いで歌いました。
そんなことがあった数週間後にゲームの収録があって。ゲームの台本ってけっこう前に書かれているはずなのに、私の状況とほぼ同じことが書いてあって(笑)。
――ええー!!
今井:千早も同じ状況になっていて、すごくびっくりしました。その代わり、めちゃめちゃ演技がリアルです(笑)。
――すさまじい体験ですね……!
今井:入りこんじゃうと心身ともに影響受けやすいタイプなので、宗悟くんがちょっと羨ましいです。
仲村:確かに、演じているアイドルに助けられてますね。僕も千早みたいなキャラクターだったらけっこうズーンってなっちゃう時期もあったかもしれません。
今井: 輝から影響を受けた宗悟くんは傍から見たらどの現場でも緊張感を感じさせないから素晴らしい才能だなと。
仲村:(笑)。してるんですよ!?
今井:それが表に出ないのは素晴らしいなって。
――確かに、仲村さんはどんな場面でも爽やかな印象があります。どうやって緊張などを見せないようにしているんでしょうか?
仲村:スイッチが明確にあるんですよね。普段はマネージャーにも「おじいちゃんみたい」って言われるくらい、面倒くさがりだし、ボケボケしているんですけど、表に出ないといけないときは、僕の中でのジンクスがあって。
出演する前に必ずひとりでトイレに行くんですよ。そこで鏡の前の自分に「お前は仲村宗悟だぞ、行けるぞ!」って声をかけるんです。そうするとなんかこう、一個変わるというか。僕の中での儀式ですね。
今井:大失敗しちゃったこととかある?
仲村:ありますよ! そりゃ。全然ありますし、その後とかめっちゃ落ち込みます。
今井:あ、それは想像つくな。
仲村:すごい落ち込んで。でも、あんまり人に言えないんですよ。なので自分で閉じこもるというか、自問自答を何日か繰り返して、「次にこういうステージがあったらこうしよう」って考えています。
今井:そういう見えない努力はちょっと意外でもあり、輝だなって思う。