竹達彩奈さんから見た大空直美さんは宇崎ちゃんと瓜二つ？　赤羽根健治さん、髙木朋弥さんはボルダリング部を結成!?　夏アニメ『宇崎ちゃんは遊びたい！』声優陣がアフレコ当時を振り返り【連載最終回】

皆さんそれぞれの楽しみ方で楽しんでいただけていたら嬉しい

──宇崎と桜井の初々しい関係性は本作の大きな魅力だと思うのですが、皆さんの中で特にキュンとしたお気に入りのシーンやエピソードを教えてください。

赤羽根：第8話の花火回は、最終回かなってほど良いお話で。台本を読んだ時に「『宇崎ちゃん』は第8話で終わりなんだ」って思ったくらいです（笑）。二人の過去も少し描かれていますし。桜井が亜実さんに焚きつけられたりとか、いろいろな要素がてんこ盛りですよね。

大空：原作を読んだ時から大好きで、アニメでもやって欲しいと思っていたのは、宇崎ちゃんが自分でも気づかないうちに、桜井先輩の前でだけ「ッス」っていう口癖を真似していたことを亜実さんに指摘される（第12話の）シーンなんです。無意識なところで先輩の真似をしていたことにキュンってしました。

赤羽根：あと、キュンじゃないですけれど、印象深いのは宇崎がゲロを吐く回（第7話）ですかね。ヒロインが吐くのか、と思って（笑）。

髙木：しかも、けっこう長尺ですよね。

大空：はい～頑張りましたよ～。

赤羽根：お酒を飲んで気持ち悪くなったりする経験はよくあることですし、初めてお酒を飲んだ時っていうのも、なんだかんだか大事な瞬間なのかなって思いました。

竹達：私もそこが一番好きなんです。

大空：ええ？

竹達：好きって言うとちょっと語弊がありますけれど（笑）。そこを見せて平気な相手であれば、もう何があっても大丈夫だと思うんですよ。

その後もいつもと変わらず接してくれる桜井君の優しさを感じるし、申し訳ないなって思って、いつもとはちょっと違う感じの宇崎ちゃんも可愛いいし。あのお話、大好きです。

髙木：僕は、第3話の焼き肉屋さんへ行った回で、宇崎ちゃんが桜井に「亜実さんのことは下の名前で呼ぶんすね」って言うところが本当に銀シャリが進む感じでした（笑）。その後、催眠術で「花」って呼ばせようという発想もすごい可愛いなって。

大空：本当にやり方が可愛い。

──最後に、最終回が放送された時、『宇崎ちゃんは遊びたい！』という作品が視聴者の皆さんにとって、どのような作品になっていれば良いなと思いますか。

髙木：友達の恋愛とかをちゃかしながらも応援するとかって、学生時代とかに誰しも経験することかなと思うんです。そういう気持ちを味わえるし、ギャグアニメとしても楽しめる作品ですので、これからももっと観たいなと思っていただけていたら嬉しいですね。

竹達：『宇崎ちゃんは遊びたい！』というタイトルの通り、観終わった人が、自分も宇崎ちゃんワールドに入って「宇崎ちゃんと遊びたい！」と思ってもらえていたら嬉しいなって思います。本当に魅力的なキャラクターたちばかりですし。ぜひ続編とか何らかの形で、新しいお話を皆さんにお届けができる機会があれば良いなって心から思っています。

赤羽根：観て頂いた方には「アオハルかよ」と思ってもらえていれば、良いんじゃないでしょうか（笑）。人によっては「こういうこと、あったあった」と思ってもらえても良いですし、僕みたいに「あんなことしたことないよ、羨ましい」と思うのもありかなと。

丈先生が日常を上手く抜き出して漫画にされていて、そこから生まれたアニメなので、皆さん何かしらの共感できるテーマがあると思います。難しいことを考えたりせず、本当に気軽に楽しんで観て頂ける作品ですし、観終わった後、「ああ、楽しかった！　明日も頑張りますか！」みたいに思って頂けるような存在になっていたら嬉しいです。

大空：宇崎ちゃんと先輩のやりとりを外からの目線で見てニヤニヤするも良し。宇崎ちゃん目線で先輩を煽る感覚を味わうも良し。先輩目線で煽られて「このー！」って思うも良し。KUSO CAT目線で「くそ！」って思うも良し。亜実さん、マスター目線でニヤニヤと見守るも良し。榊?目線で「こいつら早く付き合えよ！」ってちょっかいだしたいなって思うも良し。

本当にいろいろな目線から楽しめる作品かなと思うので、皆さんそれぞれの楽しみ方で楽しんでいただけていたら嬉しいなと思います。

［取材・文／丸本大輔］

TVアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい！』第1期作品情報

イントロダクション

静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。

一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち”扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変！　いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに！

騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくてーー。

「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ！」

生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート！
　

スタッフ

原作：丈（ドラゴンコミックスエイジ『宇崎ちゃんは遊びたい!』/KADOKAWA 刊）
監督：三浦和也
シリーズ構成：あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督：栗原学
美術設定・美術監督：渡邊聡
色彩設計：相原彩子
撮影監督：松向寿
編集：小口理菜（IMAGICA Lab.）
音響監督：えびなやすのり
音響効果：川田清貴
音楽：五十嵐聡
音楽制作：インクストゥエンター
アニメーション制作：ENGI
製作：宇崎ちゃん製作委員会
オープニングテーマ：「なだめスかし Negotiation」鹿乃と宇崎ちゃん
エンディングテーマ：「ココロノック」YuNi