秋アニメ『NOBLESSE -ノブレス-』新垣樽助さん、平川大輔さんインタビュー|新人時代から切磋琢磨してきた2人が、振り切った演技でスタッフを苦悩させながらも“一を聞いて百を知る”主従関係役で共演
“一を聞いて百を知る”ライジェルとフランケンシュタインの関係性
――少しお話もありましたが、ご自身が演じるキャラクターの紹介をお願いします。
新垣:僕が演じるカディス・エトラマ・デ・ライジェルは……長い名前ですけど(笑)。
平川:よく言えた(笑)。
新垣:はい(笑)。彼は800年以上眠っていて、人間たちから「貴族」と呼ばれている人間とは違う種族の中の、「NOBLESSE」と呼ばれる、さらに力の強い存在のキャラクターです。
お話の中で明らかになっていくと思いますが、いろいろな謎をはらみながらも、再び目覚めたのが現代なので、自分が800年前に眠りについた時とは全く違った現代の人間たちの営みに、まるで子供のように、非常に純粋な興味を持ちます。
現代の高校生の子たちとすごく純粋に友情を育んでいく、そんなかわいさもある一方で、強大な力を持つという存在の大きさもあり、並び立たないような特徴を2つ併せ持ったようなキャラクターかなと思います。
――先ほどの口数が少ないというのも、主人公としては意外かなと。
新垣:アニメーションで、声優としてキャスティングされ、「よし、やるぞ」と思うんですけど、(少し寂しそうに)彼は目で語るんですよね。
相手をじっと見つめると、相手が勝手に慮って、「そういうことか、よし頑張ろう」となってしまうので、(僕としては)「あ……しゃべりたかったな」みたいな。
一同:(笑)。
新垣:あと、息(の演技)とかが多くて。でも、セリフじゃない中での演技もとても好きだし楽しいので、収録中は面白くやっていました。
平川:フランケンシュタインは、マスターが眠りに就く800年以上前から忠実な執事として付き従っているんですけど、第0話で敵として登場する謎の組織「ユニオン」の改造人間に対して、「お前たちの全ては私から始まっている」みたいなことを言っているんです。
謎が多い人物なのでこれから語られていく部分があるんじゃないだろうかと思います。
眠りに就いたマスターを待つ現代では、その後マスターが通うことになる高校の理事長として働いているので、とてもお金持ちで、大豪邸に住んでいます(笑)。
新垣:クスクス。
平川:なのに、その中でマスターに関する全てのお世話は「自分がしたい、自分がします!」と甲斐甲斐しく働いていて、先ほど(新垣さんが)マスターは目で語る、周りが慮ると言っていましたけど……大体はフランケンシュタインが慮っています(笑)。
一同:(笑)。
――ライジェルの一見、何の話をしているか分かりにくい話もフランケンシュタインはすぐに理解していて、すごいです。
新垣:(ライジェルが)一を言えば、(フランケンシュタインは)百を理解します。
一同:(笑)。
――マスターを世話する中で、フランケンシュタインのちょっと意外な一面もあったりして面白いですよね。
平川:神経質とまでは言わないんでしょうけど、自分のテリトリーは常に整えておきたいという感覚の人なんだろうなというのは、イメージとして持っていて。
それも、自分が綺麗にしておきたいというのもあるけど、マスターがいる場所として、汚れていたり、散らかっているというのはありえない、許せないという感覚もあるんだと思うんですよね。
学生たちがずかずかと遊びに来て、部屋の中にお菓子が散らかったまま盛り上がっていたりすると、実は内心怒っているという描写もあって、あれだけの部屋を常に綺麗に保っているのは、普段の理事長の仕事もしながら大したものです(笑)。
一同:(笑)。