主人公になりきり、あの頃の「君」との想い出を大切に――和氣あず未さんのニューシングル発売記念インタビュー! 秋アニメ『くまクマ熊ベアー』とリンクした歌詞の意味は?
「Girl’s Riot!!」は、やんちゃで可愛いくて、キャッチーでアメリカンポップのようなナンバー
――ではカップリング曲のお話も。「Girl’s Riot!!」はポップでガーリーなロックチューンですね。
和氣:アメリカンポップみたいなサウンドで、女の子が好きそうな曲かも。初めて聴いた瞬間に映像が浮かんできました。
歌詞の「せっかくの可愛い顔が台無しじゃない」とかの表現も、途中に「Wow wow」や「yeah」がちょこちょこ入ってくるところも日本っぽくないし、その点でもアメリカっぽいんですよね。
――歌詞も女の子に向けたような内容ですよね。1番では失恋した女友達を励ましたり、2番では「人生変えちゃうくらいのコトしようよ」とか。
和氣:この曲の主人公の女の子は絶対に性格がいいなと思います(笑)。全体的にやんちゃ感がありますよね。自由に生きている感じがうらやましいし、聴いているだけで元気になってきます。
サビの「deception」、「imagination」、「congratulations」など韻を踏みまくっているところなどキャッチーだし、レコーディングではメロディ通りに歌ったバージョンだけではなく、ガヤとして叫んだり、何パターンも録ったものも重ねているので、ハジケている感じも出ているかなと思います。
――曲を歌い終わった後の小悪魔っぽい笑い方も可愛いですね。
和氣:ありがとうございます。自分の中のイメージ通りに録れました。
どちらかというとラスサビ前に入っている「…Baby?」のひと言がすごく難しかったです。「クールだけど若干、ニヤっとした感じで」というディレクションをもらって。カッコよく決めすぎず、可愛いすぎずという曖昧なところは、お芝居で求められることもあるけど、歌で、しかも英語1ワードとなると、いろいろ考えすぎてしまって。
更にラスサビに入る直前なので、大事に歌わなきゃとか。そんな渾身の「…Baby?」をぜひご堪能ください(笑)。
――曲中のクラップや、「Wow wow」や「yeah」などライブで皆さんと一緒に盛り上がりそうですね。
和氣:お客さんと一緒に楽しめるポイントがたくさんあるので、いつかライブやイベントで歌える機会があったら盛り上げていただけたら。
ゴリゴリのバンドロックで音楽やライブへの気持ちを歌った「Break Theory」
――「Break Theory」はご自身の音楽活動やライブに向かう気持ちを歌ったアッパーなバンドサウンドですね。
和氣:歌い始めの歌詞の「Wow wow」から、「これはライブがあったら絶対に歌う曲だな」と。サウンドだけではなく、歌詞の中に「ボリュームはフルテンだよ」とか「エイトビート刻み続けて」などライブっぽい言葉もたくさん使われているので、バックにバンドマンさんたちがいて、一緒にステージに立っているイメージが浮かんできました。
また「Girl’s Riot!!」もロック系の曲だけど、あちらが可愛いガールズロックだとすれば、こちらはガンガン攻めたバンドロックで、ライブの後半にみんなと一緒にタオルをぶんぶん振り回し、熱く歌う感じで。
あまり歌ったことがなかったし、自分が歌うには難しいと思っていたジャンルだったので、挑戦でした。特に、ライブやイベントがしにくい今だからこそ、この曲を聴いて気分を疑似体験したり、いつかライブができる日を楽しみにしていただけたら嬉しいです。ライブで実際に歌ったら泣いてしまうかも(笑)。
いろいろな挑戦をしたシングル。ジャケットは3rdにして初の「ナチュラル」イメージ
――4曲を通して、聴いてみた感想は?
和氣:今年3枚目のシングルになりますが、1stシングル「ふわっと/シトラス」はいろいろな表情を持たせつつ、和氣あず未らしさがメインで、2ndシングル「Hurry Love/恋と呼ぶには」は私が好きな恋愛系のキュンキュンする曲が入っていて。
そして今回のシングルでは青春や友情など熱い気持ちが入った曲がそろっていて、また「透明のペダル」や「Break Theory」は初めて歌ったジャンルだし、いろいろなことに挑戦させていただいたなと思います。ライブには欠かせない4曲ですね。
――ジャケットのコンセプトやどんな撮影だったのか教えてください。
和氣:過去の2枚のシングルはスタジオ撮影で、決めカットで「ジャケットです!」という感じでしたが、今回はナチュラルな衣装で、お部屋で本を読んでいるイメージの写真になっています。