諏訪部順一さん演じる両面宿儺に第1話で感じた“不気味さ”とは? 秋アニメ『呪術廻戦』虎杖悠仁役・榎木淳弥さんインタビュー
現在、『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載中の人気マンガ『呪術廻戦』が遂にアニメ化、絶賛放送中です!
ふとしたことから「両面宿儺(りょうめんすくな)」という呪いの魂を宿すことになった高校生の虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)が呪術師の専門機関に入り、呪いとの戦いを繰り広げていく物語です。
アニメイトタイムズではアニメ放送を記念して、キャスト連続インタビューをお届け。今回、ご登場いただくのは虎杖悠仁を演じる榎木淳弥さんです!
虎杖を演じる榎木さんから見た1年生3人の魅力とは?
ーー原作を読んだ印象を教えてください。
虎杖悠仁役 榎木淳弥さん(以下、榎木):最初、呪術という題材をテーマにしている作品だったので、『週刊少年ジャンプ』の中では珍しい立ち位置の作品なのかな、というのが第一印象としてありました。
実際に読んでみると、人も死んだりしますし、シリアスな展開が続くんですけど、その合間にホッとなる笑えるシーンが挟まっていたりして、流れがすごく面白かったんです。
いかにも「ここが決めシーンです!」というところが少ない作品というか、全体的に流れるようにストーリーが進んでいって、その中に大事なシーンがサラッとあったりするので、海外の作品にあるような物語の造りに近いのかなと思いました。
ーー虎杖悠仁は、特級呪物である両面宿儺の指を喰らっても自我を保っていられるという、千年生まれてこなかったような逸材とされています。虎杖を演じる上で大切にしているポイントを教えてください。
榎木:これはどの作品でもそうなんですが、自然体というか、あまり表現をしようとしすぎないことは意識しています。見ている人に分かりやすい気持ちの表現というのは僕が目指す芝居ではないので、どんな作品でも意識してやっていますね。
ーー虎杖のように叫んだりするような激しい役は、あまり榎木さんのイメージにはなかったのですが……。
榎木:こういう役は、これまでもそんなに多くはなかったと思います。
ーーその中で、虎杖を演じる際、チャレンジだったことや面白かったところはありますか?
榎木:この作品で特別にチャレンジしたということはなくて、いろいろな作品で、毎回自分を変えていけたらいいなと思っているので、具体的にというのはなかなかないんです。
ただ、自分の理想とするリアリティのある演技というのは、虎杖という身体能力が抜群で元気のあるキャラクターでもやっていきたいし、リアリティのある元気さというのは表現していけたらなと思っています。
ーー誰を救うのかという考え方で、虎杖とは違う考えを持っている存在として伏黒 恵がいますが、伏黒に対しての印象と、内田雄馬さんのお芝居に対する印象を教えてください。
榎木:伏黒はクールですし、虎杖と対極にいるような感じに見えるので、虎杖と衝突し合いながらやっていくのかな?と最初は思っていたんですけど、だんだん伏黒の考えが分かってくると、実は一番感情的なキャラクターなのではないかと思えてくるんです。
彼にも今後、理屈ではない部分が出てきたりするので、クールに見えて、情に厚いキャラクターなんだなという印象はあります。演じている内田くんも情に厚いというか、人との関わりを大切にする方なので、そういう部分では役とシンクロしていると思います。
それと彼はすごく声域の幅が広いので、伏黒役として、声の低い部分が響いていて、聴いていると色気のある声だなと感じるんです。
ーーでは、釘崎野薔薇についてはいかがですか?
榎木:野薔薇は1年生の3人の中でいうと、実は一番男らしいというか。敵にやられそうになってもメンタル的に弱くなったりもしませんし、絶対に負けないという負けん気は、3人の中では一番強いので、女性から見てもカッコいい女性なのかなと思いました。
演じている瀬戸麻沙美さん自身も天真爛漫な方なので、大胆さみたいなところが野薔薇と合っているなと感じます。野薔薇の荒い感じがありつつ、どこか品の良さを感じる声なので、野薔薇の強気な一面と女性らしい一面がよく出ていると思いますね。
ーーアフレコはグループ分けをしてやっているそうですが、現場の様子について教えてください。
榎木:内田さん、瀬戸さん、そして五条 悟役の中村悠一さんと僕の4人で主にやっていて、キャスト全員で集まってはできていないのですが、掛け合いがあるキャラクターで入れ替えをしながらやっています。なので、学生3人の空気感、五条と話す時の師弟感というのは、すごく作りやすい状況でした。
ーー3人だと、どんなことを話しているのですか?
榎木:車の話しかしていないですね(笑)。2人が車好きで、僕は免許を持っていないので、「そうなんだぁ」っていう感じで話しています。作品のことも話したりするんですけど、だいたいは雑談をしていて、和気あいあいとやっていますよ。
ーーたまに中村さんが入ってきた場合はどうなるんでしょう?
榎木:中村さんが入っても車の話ですね……。3人とも好きなので、車の雑誌を見ながら話したりしていますよ。
ーー取り残されたりもせず?
榎木:僕も話に入れてくれるんですよ。「この車がいいよ」「免許取りなよ」みたいなこととかは言われています(笑)。