LiSA『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』主題歌シングル「炎」&5thアルバム『LEO-NiNE』リリース記念ロングインタビュー後編|10月になった今だからこそ皆さんに届けられるアルバムに
「紅蓮華」は今までの延長線上で愛情を込めて作り、自分を肯定してくれた曲
――ここからはニューアルバムまわりのお話を。前編では『LEO-NiNE』のコンセプト、1曲目かつリード曲の「play the world! feat.PABLO」についてお伺いしましたが、今回はアルバムの2曲目以降の収録曲のご紹介をお願いします。2曲目はTVアニメ『鬼滅の刃』の主題歌で、大ヒットを記録した「紅蓮華」です。
LiSAさん(以下、LiSA):『鬼滅の刃』の主題歌だからというわけではなく、今までやってきたことの延長線上で、何も変わらず、愛情を込めて作った曲です。それが作品の良さや、作品に関わる皆さんの愛情がたくさんの方に届いて。また今までの私たちのやり方を肯定してくれた曲であり、自信をくれたからこそ、このアルバムタイトルに結びついたんです。堂々と、これからも私は突っ走っていくぞという前向きな気持ちになれました。「紅蓮華」が作ってくれたアルバムと言っても過言ではないくらい、私にとってもこのアルバムにとっても大切な曲になりました。
「晴レ舞台」は頑張っている人の晴れ舞台が自分自身のために楽しんでほしいという想いを込めて
――3曲目の「晴レ舞台」はパラスポーツを描いたオムニバスアニメ『アニ×パラ』のエピソード10のテーマ曲ですが、イントロから爽快感あるロックチューンですね。サビメロもエモくて。
LiSA:『アニ×パラ』の曲としてもそうですが、頑張っている人にとって試合や晴れ舞台に立つ時に「お世話になった人たちみんなが期待や応援してくれているから頑張らないと」って、いろいろなものを背負った晴れ舞台になってほしくないなと。
昨年、『紅白歌合戦』の舞台に立った時、すごく楽しかったし、いろいろな人の想いを背負えることはありがたいことではあるけど、もし抱えたものに押しつぶされたり、緊張して全力を出し切れなかったと後悔するのが一番悲しいことだと思うんです。もちろん周りの人たちのパワーも受けながらも、頑張っている人自身みんなの晴れ舞台になってほしいという願いを込めて作りました。
ドラゴンズ野球中継テーマ曲「マコトシヤカ」。MVはライブと試合のコラボレーション!?
――4曲目の「マコトシヤカ」はCBCテレビとラジオの中日ドラゴンズ戦中継で流れるテーマ曲ですね。岐阜県出身ということでドラゴンズファンですか?
LiSA:もちろんです! 私はCBCの中継を見たり、聴いたりできていないんですけど、地元の方から反響をたくさんいただいて。「ハイライトシーンで流れるのは超最高!」って言ってました。
――野球用語が詰め込まれているし、ポジティブで勢いがある感じは中継のバックで流れたら映えそうです。
LiSA:アニソンを歌わせていただく時、常にアニメに対して誠実に向き合っているように、野球に対してもせっかく関わらせていただくからにはと思って勉強を始めたらすっかりハマってしまって(笑)。
この曲で普段アニメを見ていない人たち、例えばラジオで野球中継を聴いているタクシーやトラックの運転手さんとか、自営業の方とかに私の曲を聴いていただく機会が増えて。愛情を込めた分だけ、返ってくるなということをこの曲でも改めて感じました。
――MVもドラゴンズのキャンプや試合映像に、LiSAさんのライブ映像がミックスされていて。
LiSA:映像の密度や量がすごくて、よく1本にまとめてくれたなと思います。ジャケットも私の写真はなく、マスコットキャラのドアラがいるという(笑)。
――今度はドラゴンズの始球式や「燃えよドラゴンズ!」の歌唱ですね。
LiSA:以前、映画『ミニオンズ』の宣伝でソフトバンクホークスの試合で始球式をさせていただきましたが、今度はぜひナゴヤドームのドラゴンズ戦で。「燃えよドラゴンズ!」の歌い手の方もいろいろな方が担当されているので、次を狙っていこうかなと思っています(笑)。