少女時代の亜咲花さんと『ひぐらしのなく頃に』の出会い、そして──秋アニメ『ひぐらしのなく頃に 業』オープニングテーマ「I believe what you said」インタビュー/自身が手掛ける2曲に込めたエールとは?
2020年10月から放送中のTVアニメ『ひぐらしのなく頃に 業』。先日放送された第2話にてオープニングテーマをアニソン歌手・亜咲花さんが担当することが明らかになりました。
10月14日よりリリースされるオープニングテーマ「I believe what you said」。この度、同曲を歌う亜咲花さんにインタビューを実施しました。
幼い頃にゲームをプレイしてから『ひぐらしのなく頃に』のファンだという亜咲花さん。1ファンとして歌うオープニングテーマ「I believe what you said」に込めた想い、自身が作詞を手掛けた応援歌「SCREEEAM!!!」「Last Friday Night」についてもお話を伺いました!
幼い少女に与えた『ひぐらしのなく頃に』のインパクト
──今回、『ひぐらしのなく頃に 業』のオープニングテーマを担当することになりました。そもそも『ひぐらしのなく頃』という作品はご存知でしたか?
亜咲花さん(以下、亜咲花):もちろんです。ホラー系の作品が大好きということもあって、ゲームから遊んでいます。
──ゲームからですか!?
亜咲花:一番初期の同人ゲームを遊んでいました! アニメを観る前にゲームをプレイして、そこから動くレナちゃんたちを見たくなってアニメも楽しみました。
──PC版からとはかなりのファンですね。
亜咲花:当時はまだ一般的なお店に流通していなかったので、同人系を取り扱っているショップまで買いに行きました。
アニメの放送後にプレイしたとはいえ、12、13歳の女の子が同人ゲームをやっていたなんて……。
──今21歳の亜咲花さんにとってはリアルタイムの世代ではないですよね。
亜咲花:世代的にはDSやWiiが流行っていました。でも当時の私は、レトロ感が詰まっていたり、ノベルゲームがたくさんあるPCゲームを一度経験したいと思っていて。そんな中で初めて触れたストーリーメインのゲームが『ひぐらしのなく頃に』でした。
──ちなみに、今でも印象に残っているシーンはありますか?
亜咲花:詩音の爪を剥がすシーンですね。あそこは幼かった私にとってすごく衝撃的でした。でもあのシーンがあったからこそ「次はどんな残虐なシーンが待っているんだ!?」と思ったり。アニメの声優さんの演技も臨場感がすごくて、実際の出来事のように感じました。
あとは、圭一がバットでみんなをボコボコにしちゃうところも刺激的でしたね。
──どれもインパクト抜群のシーンですね。
亜咲花:そうなんです。でも『ひぐらしのなく頃に』という作品には緩急があると思っていて。目をつむりたくなるシーンと日常のほっこりするシーンが交互に描かれていて目を離せなくなってしまうんです。
見ていくうちにどんどんキャラクターに感情移入をして、「どうにか生き延びてほしい」と思ったり。そういう面でも最後まで見届けたくなる作品ですね。
──それにしても12、13歳の女の子にはショッキングな内容だったのでは?
亜咲花:元からホラーが好きで、耐久性もだいぶあって。そういうシーンを見てもグッとはきますが、トラウマになるほど恐れてはいなかったんです。
ほかにもいろいろなホラー作品を見ていましたが、その中でも『ひぐらしのなく頃に』は群を抜いて印象的でした。
──たしかに。一方で日常シーンという面では、OVAがだいぶはっちゃけていましたね。
亜咲花:ゲームとはだいぶ異なる見せ方でしたね(笑)。ゲーム、アニメだけでなく派生作品もあわせて楽しめるのも『ひぐらしのなく頃に』の魅力ですよね。
──最近はアプリゲーム『ひぐらしのなく頃に 命』もリリースされました。
亜咲花:まさかアプリになるなんて! プールではしゃいでいるみんなの普通の姿を見てほっこりしました(笑)。