あまり難しく余計なことは考えずに、思いっきり──秋アニメ『魔王城でおやすみ』ポセイドン役・大塚剛央さん 声優インタビュー【第7回】

10月5日よりテレビ東京・BSテレ東・AT-Xにて放送中のTVアニメ『魔王城でおやすみ』。本作は、魔王にさらわれ、魔王城に捕らわれたスヤリス姫が、ひたすら安眠を追求し、魔族たちを振り回していく、睡眠ファンタジーコメディ作品です。

そんな本作には、捕らわれの身のはずのスヤリス姫に翻弄される魔物たちが続々登場！　そこでアニメイトタイムズでは、個性豊かなキャラクターたちを演じるキャストにメールインタビュー連載を実施中です。

第7回となる今回は、ポセイドン役・大塚剛央さん。ドタバタを繰り広げるスヤリス姫を中心とした作品の魅力、作品にちなんだ睡眠に関するこだわりなどを伺っています。

ディレクションは「もっと生意気に」

──本作は魔物たちを巻き込んでドタバタを繰り広げる囚われの姫・スヤリスの姿が可愛く、ギャグもふんだんに散りばめられた笑える作品です。改めて原作や脚本をご覧になった際の感想を教えてください。

ポセイドン役・大塚剛央さん（以下、大塚）：魔王にさらわれた姫を勇者が助けに行く。と、視点を変えれば王道のファンタジーですが、王道なのはその構図だけでした。姫は奇想天外だし、魔王は勇者を親切に導くし、勇者も勇者でクセが強いし……（笑）たくさんいるキャラクターのどれも魅力的で、退屈せず、だけどとてもリラックスして楽しめる作品だと思います。

──スヤリス姫だけでなく、魔物、勇者たちに対してもツッコミをいれ視聴者の声を代弁しているポセイドンですが、改めて彼の魅力を教えてください。

大塚：ポセイドンに限らず姫の前ではみんなツッコミにまわってしまいますが、その中でもポセイドンは姫に対して全力で突っかかっていく方だと思います。生意気ですが、精神年齢が幼いせいか純粋なところもあって可愛いです。

──放送されたばかりの第7話では、ポセイドンの兄・ハデスが登場し、物語に新たな展開をもたらしました。スヤリス姫と睡魔の出会い、魔王タソガレとハデスの一発触発のシーンなど見どころ満載なお話でしたが、お気に入りのシーンはありましたか？

大塚：Aパートで姫がハデスの服を破くところですね。ハデスに気づかれないように魔王たちが必死に誤魔化す一連のコントは、台本をチェックしている時からおかしくて仕方ありませんでした。

──本作に登場する魔物たちは、魔物という恐ろしいイメージとは異なり、見た目を含めて可愛らしく描かれています。人間たちも多数登場しますが、演じられるキャラクター以外でお気に入りのキャラクターはいますか？

大塚：でびあくまです。アニメで動くとさらに可愛いですね。家に持ち帰りたいです。

──ギャグ要素の大きい本作ですが、演じられるうえで「ここを意識した」というポイントを教えてください。また、印象深いディレクションなどはありましたか？

大塚：どう演じたら面白くなるんだろう、と自分なりに考えながら臨みましたが、監督から「もっと生意気に」というディレクションをいただいて、ポセイドンはあまり難しく余計なことは考えずに、思いっきりやってみようと思い演じました。