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アニメ
僕がイメージする『きらら』作品として作っています――秋アニメ『おちこぼれフルーツタルト』川口敬一郎監督 インタビュー│手描きのダンスシーンのこだわりも明らかに
他のアイドル作品とは違う魅力。フルーツタルトのダンスシーンはデジタル3Dから手描きで起こす労力がかかる作業に
――アイドルものの作品ということで、意識された点や難しかったことはありますか?
川口:今は3Dのすごいダンスを見せるアイドルアニメが多いので、最初はそのあたりをちゃんとやるのかという話もありました。
でも『おちフル』はそこがメインではないと思い作画で行く判断となりました。作業は、3Dモデルで作ったものをガイドに更に作画で起こすという流れだったのですが、逆に時間も手間もかかってしまいましたね(笑)。
――もし『おちフル』のテイストでデジタルな3Dのダンスシーンを見たら違和感があった気がします。
川口:いまどきの3Dを見慣れている方には物足りなく思えてしまうかもしれませんが、手描きの良さは確実にあると思うので。
でも同時期にあの作品が始まったのは困ったなと思いつつも(笑)、すみ分けがきちんとできていると思います。
――昔のアイドルもののテイストを懐かしく感じる人、新鮮さや親しみやすさを感じたりする人もいると思います。
川口:そう感じていただけたらありがたいです。僕も『アイドル防衛隊ハミングバード』(※1)を見ていた世代なので(笑)。
あの頃も手描きでかなりカメラをまわしていたので、そのテクニックをこの作品でうまく使えたらいいなと。
※1 自衛隊が民営化された世界で、パイロットを目指す取石姉妹の五人が“アイドルパイロット”として活躍するライトノベル作品。1993年にOVA化を果たしている。
(C)浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会