声優
「ソレオス」第一弾企画/中田祐矢オリジナルCD収録後インタビュー

【「ソレオス」第一弾企画】声優・中田祐矢さんのオリジナルCD収録後インタビュー|「アニ☆館」での経験が反映された「中田祐矢」としての応援ソングに

アニメイトタイムズがプロデュースするクラウドファンディングサービス「ソレオス」。

「ソレオス」は、アニメ・コミック・ゲーム・声優に関連したプロジェクトをみんなで応援するためのサービスで、クラウドファンディングという仕組みを使い、支援額をプロジェクトの発案者へと届けます。

そんな「ソレオス」の第一弾企画として、声優・中田祐矢さんの「オリジナルCDを制作したい!!」プロジェクトが12/14(月)まで進行中です!

蒼井翔太さんがMCを務める『アニ☆館』の番組アシスタントに就任して早二年……ついに卒業と思いきや、レギュラーメンバーとして引き続き番組を盛り上げることになった中田さん。その集大成として、中田さん自身が作詞・歌唱の楽曲CDをクラウドファンディングで制作します。

本稿では、クラウドファンディングで制作するオリジナルCDのレコーディング収録を終えた中田さんに直撃インタビュー! レコーディングの感想や初めての歌詞制作に込めた想いなどについて語っていただきました。


ソレオスとは?

それ、推す! サイトを見た人が「それ、推す!」と思わず応援したくなるようなプロジェクトでアニメ業界を盛り上げていきたい。「ソレオス」は、そんな想いから発足したクラウドファンディングサービスです!

ソレオスが「アニメ業界」と「ファン」との橋渡しを行い、アニメ業界に携わる方々が新しいことにチャレンジできる環境を提供します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。インターネットを通してクリエイターが実現したいことをプロジェクトとして発信。
プロジェクトが成功すると、様々な作品やイベント、グッズなどが生み出すことができます。例えば「声優さんのCDデビュー!」「放送10周年記念のアニメの新作」などの企画をみなさんがプロジェクトを応援することで実現出来ます!



目次

中田祐矢の人物像が浮き上がる楽曲に

▲声優・中田祐矢さん
声優の中田祐矢(なかだゆうや)さんは、5月31日生まれ、富山県出身。「アニ☆館」での呼び名は「だんだん」。


――レコーディングお疲れ様でした! 早速ですが、収録を終えた感想からお聞かせください。

中田祐矢さん(以下、中田):今までキャラクターとして歌わせていただく機会はたくさんありましたが、中田祐矢として歌うのは、それとはまったく違う感じでした。

キャラクターソングだと“このキャラクターは、こういうことがしたいからこう歌っている”と考えながら歌っていましたが、自分自身として歌うためには、よりもっと自分の気持ちを持たなければならなかったんだな、と収録を終えた後に思いました。そして、思ったより難産だったな、と(笑)。

一同:(笑)。

――収録の様子も拝見させていただきましたが、たくさんのテイクを聞いて、悩まれていましたね。

中田:はい。キャラクターが道しるべになってくれないので、 “あれ?こっちがいいのかな?”と手探りな感じが強かったです。良い迷いではありますが、どれが良いのか選択の責任を感じて。

キャラクターソングの場合は、「このキャラクターはこうだから、もっとこういう風にしてね」と道筋を作ってくれた部分がありましたが、今回はありがたいことにディレクターさんが僕に任せてくださったところが多かったので、その感覚じゃいけなかったんだな、という気づきがありました。

――ある意味、このオリジナル曲は、“中田祐矢”という人物像がハッキリと浮き上がっている楽曲になっているんですね。

中田:そうですね。浮き上がっている気がします!

――全体的にどのような楽曲に仕上がったと思いますか?

中田:温かい感じの楽曲に仕上がっていると思います。
たぶん、普段僕を応援してくださっている方がこの楽曲を聴くと、“中田祐矢はこういう風に歌うんだ”と意外に思われるんじゃないかな……。

――そのように思われる理由は?

中田:どうしてもキャラクターソングのイメージがあると思うので、ゆったりとしたバラードや落ち着いた感じの曲というイメージを持たれている方が多いと思うんです。

今回のオリジナル楽曲はベクトルが違う方向ですし、歌っているときもキャラクターソングとは“全然違うな”と自分でも感じていました。

普段の自分を出して歌いたいな、という気持ちもあったので、本当に素の僕です(笑)。

▲Power Of Dreams/中田祐矢(インストルメント)


次ページ:歌詞にも込められている「アニ☆館」への想い

歌詞にも込められている「アニ☆館」への想い

――オリジナルCDでは、歌詞も中田さん自身が手がけているそうですね。

中田:そうなんです! 「だんチャレ!!」という「アニ☆館」の企画で、初めて作詞に挑戦させていただきました。

ただ、歌いながら思ったのが、“俺には何もない”という歌詞があるんですけど、若干ネガティブだな、と(笑)。

――(笑)。

中田:“何もない”と言い切るのはどうかな?そんなことはないよ、と歌詞を考えた昔の自分に言ってあげたいです(笑)。

でも、歌の入りやサビのノリがすごく良くて、素敵な良い曲ができたな、と。自画自賛になりますがそう感じます。

――譜面にびっしりとメモが書かれてあるので、すごく試行錯誤されていたんだな、と感じます。

中田:いえいえ! 僕、本当に準備してこないと出来ない人なので……それでも苦戦した部分がたくさんありました。

――また、“だんだん~”という歌詞の部分の中に、結構高い音がありますよね。高い音を出すのは大変だったのでは?

中田:そうですね。でも、“だんだん ゴールは見えるはず、だんだん 羽撃けるはず”という歌詞のところは好きな部分です。

当時は自分への応援歌みたいな感じで考えていましたが、聞き方を変えてみると違う感じに捉えることもできるなと思っていて。

僕、「アニ☆館」では“だんだん”と呼ばれていますが、“だんだん、ゴールは見えるはずだよ”と誰かから言ってもらっているような風にも捉えられて、そこは過去の自分に“よくやったな”と褒めてあげたいです(笑)。

――歌詞の“蒼い空”が蒼井翔太さん、“光る岩”がアニ☆メイトくんを表していると小耳に挟みました。

中田:そうなんです! “だんチャレ!!”が「アニ☆館」の企画の1つでしたので、「アニ☆館」の要素は入れたいと思っていました。

この歌詞の部分もですが、この曲には番組アシスタントとして「アニ☆館」に携わらせていただいて感じた思いが込められています。

お二人とも第一線で活躍されている方ですし、お芝居や歌が上手で自分のやりたいことをハッキリ示して叶えている方達なので、そんなお二人のようになりたいなぁ、と。

――実は、中田さんが番組アシスタントに選ばれたオーディション番組の現場に自分もいましたが、今日ここまでに中田さんが様々な経験をされてきたことが、話をしていてすごく伝わってきました。

中田:現場にいらっしゃったんですね!

ここまでくだけられたのは、「アニ☆館」で色々な無茶振りを経験してきたからかもしれません。表で恥ずかしがることはなくなったかな、と思います。

番組アシスタントとして2年が経ち、まだまだ足りないと思う部分もありますが、“今これはダメな空気のやつだ”と場の空気を感じられるようにはなり(笑)、それでもヤケドをしてナンボでしょというように学ばせていただきました。

ただ、そのヤケドをした後に蒼井さんやアニ☆メイトくん任せにするのではなく、自分でちゃんと回収しなければならないなと思いました。

次ページ:苦戦した部分も……

苦戦した部分も……

――他にも、歌いやすかった部分やお気に入りの部分はありますか?

中田:1箇所だけ苦戦した部分はありましたが、最初の入りの部分とサビがお気に入りです。

――ちなみに、1番苦戦した部分とは?

中田:サビに入る前の“自分の居場所を作るんだ!”という歌詞の部分です。
低音から高めの声を狙ったのでとても難しく…。

あとは自分の癖がどうかまだわかりませんが、低いところが下がりきれなくて……。

――勝手ながら男性は高い声が難しいのかな、というイメージがあったので、低いところで苦戦されていたのは意外でした。

中田:音の落とし方が意外と難しかったです。キャラクターソングなどでは高い声を出すために「んっ」と気合いを入れることが結構あるんですけど、今回は“落としきる”という部分に苦戦したので、そこが新しい発見だったな、と感じます。

――確かに。落として音をはめるのは難しいですよね。

中田:そうですね。もっと自分の耳を鍛えなくちゃいけないな、と思いました。

次ページ:僕を推してくれ〜!!

僕を推してくれ〜!!

――中田さんは普段どのような音楽を聴かれるのでしょうか?

中田:普段はジャパニーズロックや、アニメのサウンドトラックを聴くことが多いです。J-POPというよりもジャパニーズロックが多いほうで、結構ノリノリの曲をよく聴きます。

――アニメのサウンドトラックではどんな曲を聴くのですか?

中田:僕、作曲家の澤野弘之さんが大好きで、澤野さんの曲はずっと聴いています。(註:澤野弘之さんは『進撃の巨人』や『戦国BASARA』、『機動戦士ガンダムUC』などに参加。)

――お〜!いつかコラボできたら素敵ですね……!

中田:うわぁ~恐れ多いことですが、ボーカルプロジェクトとして色々な方とコラボされているので、頑張ります…!

――また、今回は「ソレオス」の第一弾企画として、クラウドファンディングとして中田さんのオリジナルCDの制作プロジェクトが始まりましたが、この企画を最初に聞いていかがでしたか?

中田:「あなたは明日から総理大臣です」と言われたような気分でした(笑)。

一同:(笑)。

中田:“あなたが国を動かしてください”と言われるほどの衝撃で、想像もしていなかったです。

最初に「だんチャレ!!」でやった曲をレコーディングするかもしれない、というお話をいただいて、その後にクラウドファンディングとして企画をスタートすると伺いました。

まさか、クラウドファンディングとして自分の曲をレコーディングするとは思っていなかったので、本当にびっくりして。

同じ声優としてアーティストデビューされている方がたくさんいらっしゃいますが、自分にとってはどこか他人事のように感じていて、自分自身として歌うことは一生ないだろうな、と思っていたので、本当に驚いたのが1番の感想です。

――まさか個人名義で歌を出すとは思っていなかったことなんですね。

中田:たぶん、ファンの方も思っていなかったことなんじゃないかな……。

“え!? ゆうゆがCD出すの!?”、“個人名義でCDデビューするの!?”と、僕と同じで絶対びっくりされると思います(笑)。

逆に、そのびっくりを叶えてくれる可能性が「ソレオス」にはある。たぶん喜んでくださると思いますし、そんな夢を叶える可能性がある「ソレオス」はすごいです。

――いざレコーディングが始まるまでの準備過程は、ワクワクでした? それとも心臓がバクバクでした?

中田:楽しみが3分の1、不安が3分の2くらいなのが正直な感想ですが……それはちょっとあれなので、半分半分くらいで(笑)。

一同:(笑)。

――レコーディングを終えた今はどうでしょう?

中田:今も同じくらいです(笑)。あとは「ソレオス」を通じて、僕のことを応援してくださっている方がどう思ってどうしたいのか……。すでに僕の手を離れてしまっているので、あとは成るように成れば良いな、良い方向に進んでいけば良いな、と思います。

――ファンの方達にとっては、本当に嬉しいことだと思いますよ。

中田:喜んでいただけると嬉しいです。作詞をやっていた様子は配信でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、それがこういう風に進んでいるなんて、本当にびっくりされると思います。

でも大丈夫!僕もびっくりしていますから(笑)。

一同:(笑)。

――ファンの方達から「次はこれをやってほしい!」と要望が来るかもしれませんね。

中田:いただけたら嬉しいですね……! 最近は情勢的にもお家時間が増えて、イベントなど今までやっていたことができなくて、物足りなさを感じる方がいらっしゃると思うので、ぜひ「ソレオス」で取り戻していただけたらと思います。

頼む、みんな~! 僕を推してくれ~~!!


次ページ:中田さんが「ソレオス」でやりたいこと

中田さんが「ソレオス」でやりたいこと

――「ソレオス」にちなみ、中田さんが推しているものはありますか?

中田:完全趣味になってしまいますが、プラモデルです。結構ものを作るのが好きで、そもそもロボットに乗りたくて声優になりました。

――そうだったんですね!

中田:プライベートな話になっちゃいますが、小さい頃、あまりおもちゃを買ってもらえなかったんです。

だからなのか、大人になって、ある程度自由に使えるお金ができたときに、たかが外れてしまいまして(笑)。ずっとプラモデルは作り続けると思います。

――たらればの話ですが、「ソレオス」で自由にやっても良いことになれば、したいものはありますか?

中田:予算があるのなら、“受肉”したいです。今流行しているバーチャルYouTuberを。

――おぉ~!良いですね!

中田:僕はロボットアニメが好きで、ロボットに乗っているのは男性キャラクターが多いこともあり、カッコいい2次元の男性キャラクターに結構注目しているんです。

ただ、アニメを作ると大変なので、バーチャルYouTuberでやってみたいな、と。僕自身ではなく、1枚の皮をかぶるとできることが増えるんじゃないかな、と思っていて。

たとえば、僕1人だけじゃなくて、何人かでユニットを組んだり、朗読劇をしたり、バーチャルYouTuberの皮をかぶってやってみたいですね。

2次元のキャラクター、ビジュアルから好きになってもらえると、より可能性が広がるので、「ソレオス」第二弾があれば、受肉計画を立てたいです。

――1枚の皮があると、積極的に自分がやりたいことができる気分になれそうですよね。

中田:はい。お芝居は声優になる前からやっていたので、1番好きなところでもあります。

僕、自分という素の人間にちょっと気恥ずかしさを覚えてしまうんです。なので、できることなら1枚の皮をかぶりたい。たまにはチラッと自分を見せたりして(笑)。

――(笑)。

中田:声優の活動幅も広がっているので、自分で表現したり発表したりする場ができるのはとても素敵なことだと思います。

――最後になりますが、オリジナルCDを手に取っていただける皆さんにメッセージをお願いします。

中田:皆さんびっくりされていると思いますが、僕も一緒です(笑)。

一同:(笑)。

中田:想像もしていなかった素敵な機会をいただきまして、CDを出すことになりました。

「アニ☆館」を今までご覧くださっていた方、僕を応援してくださっている方に、ぜひ手に取っていただきたい1枚となっています。

僕自身、「頑張ります!」と前向きな言葉をよく言っていますが、そういう部分が歌詞にも表れているので、“だんだん”“ゆうゆ”らしいと思われる部分がありつつも、中田祐矢として普段はこんな歌い方をしているんだ、と意外な一面も感じられると思います。

それを良いな、と思ってくだされば嬉しいですし、“もっとこうして欲しいな”と思ってくれたなら感想としていただけるとこれからの活動の幅が広がると思うので、ぜひ「ソレオス」を、中田を推してください!

この機会に、ぜひCDを手に取っていただけたらと思います。



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