グリザイアシリーズの魅力のひとつは声優の技量! 劇場上映アニメ『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』井澤美香子さん 声優インタビュー
役者さんの技量もこの作品を形作る大きな要素です
――グミ以外にも本作から新キャラクターが何人も登場します。新キャラクターについてはどのように感じましたか?
井澤:(トーカたちが通う)美浜学園のメンバーだけでもかなり個性的なのに、それとは全然違う切り口の新しいキャラクターが登場するので、より物語の幅が広がったなと感じます。
ただ、有坂先生はまだあまり新キャラクターたちと絡めていなくて、今後どんどん関わっていきたいなと思いながらアフレコしていました。
――では、新キャラクターも含めて本作で井澤さんが特に好きなシーンを教えて下さい。
井澤:私は、レナとマキの組み合わせがすごく好きなんです。今回、2人はお留守番ポジションではあるんですけど、マスター(ハルト)に置いていかれちゃったレナがしょんぼりしているところは、すごく可愛いなと思いました。
生きる理由を失ったかのようにフラフラしているレナを助けられるのは、やっぱりマキしかいなくて。レナにとって、マキはマスターに負けないぐらい大きな存在なんだと感じましたね。
――日常感やちょっとずつ距離が近づいている感があって。
井澤:ラーメン屋さんのシーンとか、シリアスな物語の中でふと光が差し込む感じがしましたね。レナとマキは前作でかなり大変なことになっていたので、今回は平穏を感じられるというか、幸せを手にしたのを実感できてキュンときました。
――ラーメンといえば、食べ物の描写は相変わらず力が入っていると感じました。
井澤:そうなんですよ!
劇場でお腹が減っちゃうと(外に)出にくいので、皆さんには腹ごしらえをしてから観に行ってほしいです(笑)。
――食べ物から銃などの小物まで、本当に映像のクオリティが高いですよね。
井澤:すごいですよね。アフレコの段階からかなり描きこまれていましたし、すごく力が入っているのを感じました。
それもやはり、ご支援してくださった皆さんのお力があったからこそ、よりクオリティアップできたと思いますので、本当に感謝しています。
――そんな第3話のアフレコで印象的だったことがあればお聞かせください。
井澤:昨今の状況もあって、今回は1〜2人ずつの収録だったんです。私はレナ役の内田真礼ちゃんと2人で録らせていただいたのですが、レナの明るくまっすぐなところを間近で味わせていただき、個人的にはめちゃくちゃレナに癒されました。
私自身のアフレコの印象としては、やっぱり劇場版なのでTVアニメより顔がとにかく動くと感じましたね。ほかのキャラクターが喋っているときも顔の表情がすごく変わるので、「ここも(声を)入れてください」「ここにも」と有坂先生が喋っていないときにも結構リアクションをとっているんですよ。
――細かいところまで注目なのですね。
井澤:はい。それと同時に、すごく勉強になったとも感じました。グリザイアシリーズの魅力はいろいろありますが、演者の皆さんの演技力も大きな魅力なんですよね。
すごく細かい心情の機微を描いていたと思ったら、ギャグシーンでは一気にはっちゃけたり……役者さんの技量もこの作品を形作る大きな要素だなって。今回もひと言ひと言勉強させていただきながら、自分も負けないように頑張って収録しました。