新たなWITHを魅せる——舞台『WITH by IdolTimePripara』夢川ショウゴ役・山下誠一郎さん、三鷹アサヒ役・小林竜之さん、髙瀬コヨイ役・土田玲央さんインタビュー
男プリのトップアイドルとしてのWITHを魅せる
――男プリだからこその魅力を、舞台でどのように表現していきたいと思っていますか?
土田:シンプルに“男臭さ”を見せていきたいと思っています。女子プリよりは多少物騒になると思うので、そういうバイオレンスなドキドキを皆さんに楽しんでもらいたいです。
山下:ライブ以上にアニメを僕たちで完全再現できるときがきた!と思いましたし、男プリはお客様たちからいただく歓声が1つの魅力だと思うんです。
女子プリの先輩たちと合同ライブをやるときは、あくまでも女性陣が多い中に男プリが入らせていただくことに、いろいろと考えることがあります。
今回の舞台は我々が先陣を切って主演でやらせてもらえるので、ここで叫ばずにはいられない……!と。もちろん、今のご時世、飛沫対策として叫んではいけませんが、そのパワーをぶつけるときが来たと思っていて。
きっと会場に来てくださるお客様も、男プリならではの未知の体験ができると思います。
小林:アニメでは男プリを特別フィーチャーしているわけではないので、自分的にもライブの光景や男性の歓声で「いいぜ!」と聞こえてくるのは、"これが男プリって感じなんだろうな”というイメージがあります。
でも、それが舞台になったときにどのくらいの熱量になるのか未知数すぎて、僕自身もワクワクしている状態です。
単独ライブをやらせていただいたり、女子プリの先輩たちとライブで共演させていただいたりして来ましたが、男プリトップアイドルとしてのWITHをあまり意識したことがないんです。
ただ、この舞台は男プリのお話なので、トップアイドルとしてのWITHを1番意識してやることを大事にしたいと思っていますし、男プリならではの魅力や熱量が変わってくるのかな、と思います。
――TVアニメが終わってからも『プリパラ』『アイドルタイムプリパラ』が愛されていますが、どういうところに魅力があると思われますか?
土田:やっぱり『プリパラ』というコンテンツ自体のライブ数が圧倒的に多いところだと思います。
それも含めてファンの人たちも楽しみにしてくださっていると思いますし、ファンと繋がっているなとすごく感じています。
小林:『アイドルタイムプリパラ』から参加させていただいて、本当にたくさんの方に愛されているシリーズ作品ですし、自分はavex picturesに所属していることもあって、i☆Risのライブもたくさん観させていただきました。
思い入れが結構強い作品ですし、台本を改めて読んだりすると、森脇監督ならではの懐かしいネタというか(笑)。女児向け作品なのに大人心をくすぐるところがたくさんあるので、テクニックが本当にすごいですし、だからこそ世代を超えてたくさんの方に愛されている作品なんだな、と思います。
そしてそこで、新しく男子プリパラを作る試みが『アイドルタイムプリパラ』でした。当時オーディションを受けたとき、「プリパラなのに!?」という驚きが自分の中にもあって。
その斬新さや新しい挑戦をしてくださったからこそ、自分たちもこの場にいることができているんだな、と思います。
山下:『アイドルタイムプリパラ』で男子を入れることはリスクがあったと思うんです。実際に、WITHが発表されたときは賛否両論がありましたし。
でも、それを結果こうして形に変えていったこと、結局それを面白くまとめる『プリパラ』の度量、その作品の力はすごいな、と実感しました。
『プリパラ』を大好きな人たちに受け入れられた、単独ライブにも男性のお客様もいっぱい来てくれるようになった、その現実が本当に奇跡だと思いますし、他作品にはないすごいことだな、と。
監督はじめスタッフの皆さんの度量の大きさと、それを受け止めてくださったファンの皆様の器の大きさに救われている部分があるので、今回の舞台に関しても何だかんだ面白くしちゃう、通しちゃう大きなパワーが偉大ですし、決して真似できないコンテンツになっているんだな、と思います。