この記事をかいた人
- 福室美綺
- 福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
——舞台挨拶でも感じられると思いますが、『キンプリ』ファンの皆さんは本当に『キンプリ』を愛しているという熱い気持ちが強いですよね。
寺島:キンプリファンの皆さんは、作品やキャラクターへの愛が本当に強く、僕たち以上に作品とキャラクターを深くまで理解しようとしてくれているんだな、と感じます。
結構、ファンの皆さんの意見や考えを見て「そうかも!」と思うことが多々ありますし、演じているときにそこまで思い至らなかったところを、ファンの方の考察で見つけられるんです。
キンプリは考察しがいのある作品ですし、菱田さんの作風は全部説明しないみたいなところがあるので、僕たちも台本を読んだときに「きっとこういうことなんだろうな」と思いつつ演じています。
そして放送された後に、ファンの皆さんの考察を読んでいるとハッとさせられる内容もあって、「あ~!確かにそうかも!」と。本当にファンの方たちの愛を強く感じます。
——『キンプリ』シリーズがたくさんの方から愛される理由はどこにあると思いますか?
寺島:考察しがいのある作品であるのはもちろん、やっぱり応援上映というものがキンプリの大きな要素になっていると思います。
応援上映は、きっと皆さんが求めていたものだと思うんです。イケイケな、いわゆる陽キャな人たちは毎週末みんなで集まってワイワイすることが多いと思うんですけど、そういう集まりに参加しづらいタイプもいます。
僕自身、陽キャではないタイプなので、参加しづらい気持ちはわかるんです。でも、漫画やアニメなど共通の作品が大好きな人たちとワイワイしたい願望はあって。かといって、外には出たくない。
そういうタイプの人でも映画館という室内で、雨や紫外線など関係なく快適な空調と飲み物と食べ物もあって、そこにいる人たちはみんな同じ作品が好き。まさに、応援上映は敵がいない環境の中で楽しめる最高な空間だと思います。
キンプリは語ることが尽きない作品でもあるので、いろいろな人と語るたびに新しい話題が生まれますし、だからこそ「来週も応援上映に行かなきゃ!」という気持ちになるんですよね。
新しい発見をして、みんなとそのことについて話したい気持ちが生まれるのは、キンプリがここまで愛される魅力だと思います。
——最後になりますが、一気見Blu-ray Discのタイトル“Dream Goes On!”(夢は続く)にちなみ、寺島さんが演じるシン、そして『キンプリ』ファンと一緒に歩み続けたい「夢」(意気込みや今後の展望など)をお聞かせください。
寺島:応援上映など、キンプリは1つの文化を生み出しました。その遺伝子がどこかしらにずっと受け継がれていったら良いな、と思います。と、監督みたいなことを言っちゃっていますが(笑)。
一同:(笑)。
寺島:今こういう情勢になってしまって、みんなでワイワイ騒ぐことができなくなってしまいましたが、こういうぶっ飛んだ作品が今後も出てきて「なんだこの作品!?」と言っているオタクに、古のオタクが「キンプリが発祥だよ」という展開がやってくると思うんです。
すでにキンプリというぶっ飛んだ作品が出ていたことに気づいた新しい世代が、そこでキンプリにハマってくれたら嬉しいですし、もしかしたら「キンプリの新シリーズを作りましょう」と新しいシリーズが始まるきっかけになるかもしれません。
そのようにキンプリのDNAは絶やさず、広げていったほうが良いと思います。そして、新しいシリーズにまた関わらせていただいたら嬉しいです。
僕自身、シンくんというキャラクターを演じ続けたいと思っています。不思議なことなんですが、菱田さんが描いた“一条シン”じゃないと、同じ声を使ってもシンくんにならないんです。またいつかどこかでシンくんを演じられたらと思います。
[インタビュー・文・写真 / 福室美綺]
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。好きな作品は『Free!』『NO.6』『十二国記』『ギヴン』『新世界より』など。好きな声優さんは保志総一朗さんと坂本真綾さん。ハッピーエンドよりも意義のあるトゥルーエンドや両片想いが大好物な関係性オタクで、主にイベントレポートやインタビューを担当しています。最近はVTuberがマイブーム。
キンプリ5周年を記念した全シリーズ見ブルーレイディスク「KING OF PRISM ALL SERIES Blu-ray Disc “Dream Goes On!”」&全100曲以上収録の豪華ベストアルバム「KING OF PRISM BEST ALBUM “Music Goes On!”」が1月8日(金)同日発売!
各16,500円(税込)