映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』緋村剣心と雪代縁の熱いアクションシーンを撮影レポート! 大友啓史監督のインタビューもお届け
日本映画の歴史を変えたエンターテインメント作品の頂点として君臨し続ける、アクション感動大作『るろうに剣心』シリーズ。その最新作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が、それぞれ2021年4月23日(金)、6月4日(金)より2作連続で全国公開となります。
“最終章”と題し、今回剣心の前に立ち塞がるのはシリーズ最恐の敵・雪代縁。縁は剣心が人斬り抜刀斎だった頃に繋がる因縁の相手でもあります。
そんな注目の映画『るろうに剣心 最終章』の撮影現場に潜入! 剣心と縁の熱いアクションシーンが繰り広げられる現場にお邪魔し、その様子をたっぷりとレポートしていきます。
また、撮影現場の見学後に行われた大友啓史監督のインタビューも併せてお届け。これまでの映画『るろうに剣心』とはまったく違ったテイストになっているという“最終章”について語っていただきましたので、ぜひご覧ください。
※取材は新型コロナウイルス感染症が流行する前に行われました。
クライマックスシーンの撮影現場に潜入!
今回お邪魔した現場は、剣心と縁が熱い戦いを繰り広げるアクションシーン。クライマックスのシーンということもあり、撮影現場に入ると熱気がすごく、その場の空気感だけで圧倒されます。
撮影スタジオの中には中国風の建物が1つ建てられており、その中でアクションシーンが撮影されるとのこと。建物の中には、佐藤さんと新田さんがスタンバイしていました。
佐藤さんの手には剣心の刀である逆刃刀、そして新田さんの手には縁の刀である倭刀が……。『るろうに剣心』を幼い頃から読んでいた筆者にとっては、その刀が彼らの手に握られていることだけで感無量でした。
2人の腰にはワイヤーがつけられており、スタッフの説明によると建物の上から吊るすワイヤーと役者の体をくっつけて引っ張り、重心力を利用したアクションを撮影しているそうです。
アクション部の人に佐藤さんから話しかけて何かを相談していたり、待機中でも常に体を動かして筋肉を温めていたり、緊張感が漂います。
そして本番前のリハーサル。あちこちでそれぞれの仕事をこなしていたスタッフ陣が一気にフレームアウトし、建物内には佐藤さんと新田さんだけが残ります。
「よーい、アクション!」という声がかかった瞬間、先ほどの2人の雰囲気とはガラリと変わり、すぐに剣心と縁の姿へ。見学していた取材陣も思わず息を止めるほどの瞬間でした。
そして、凄まじいスピードで刃をまじえる剣心と縁。再び監督からの声がかかるまで10秒も満たないシーンではありますが、どれだけ力を入れているのか、どれだけ熱量を注いでいるのか、役者やスタッフから伝わってきます。
何度かリハーサルを繰り返しながらも、細かい動作を確認していく佐藤さんと新田さん。スタッフもワンシーンが終わるたびに撮影前の状態に戻しては調整するという地道な作業を淡々と行います。
実は『るろうに剣心』が大好きすぎて1作目の映画にエキストラ出演していた筆者。今回の撮影現場にも1作目で見たことがあるスタッフ陣の顔が見受けられ、「るろうに剣心の現場だ……」と鳥肌が立ちました。
カメラの位置も変えながら何度も同じシーンを繰り返し、いよいよ本番。リハーサルも凄まじい集中力と緊張感ですが、本番は比べものになりません。
「カット!」という声がかかるまでの時間は、あっという間ではありますが、その時間だけ、自分が剣心たちのいる時代にいるかように感じられるほど不思議な瞬間でした。
なお、このアクションシーンではカメラワークがポイントとのこと。確かに、カメラの画面越しで2人の戦いを拝見すると迫力が凄まじく、より臨場感溢れるシーンになっているように感じました。
たとえ時間がかかり大変な作業だとしても、映画ではたった数秒のシーンであったとしても、そこにどれだけの熱量を注げるかどうかが大事なのだと思わせられました。
役者とスタッフが汗水垂らしながら、ひたすら良いものを届けたいという気持ちだけで動いているその現場に立ち会わせてもらったこと、そしてその現場をレポートとして皆さんにお届けできること、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
役者とスタッフの熱量がどれだけすごいのか、映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』をご覧になれば、皆さんも感じることができるでしょう。いや、絶対に感じられると思います……!
ここで、こぼれ話しをひとつだけお届け。撮影現場の見学が終わり、スタジオ外で待機していた取材陣の元に時間が空いた新田さんが挨拶をしに来てくださいました。
縁の衣装をそのまま身につけていたので、二の腕や胸板の筋肉が浮き彫りに……!素晴らしい筋肉で目が離せませんでした……。
今回撮影現場レポートでお届けしたアクションシーンはクライマックスとも言えるシーンですので、ぜひ劇場でご覧ください!