声優/アイドル・久保田未夢へ21個の質問をぶつけてみた|初のデジタル写真集「片道切符」発売記念独占ロングインタビュー【前編】
久保田未夢への片道切符
――ありがとうございます。ここからは写真集のお話に入っていければと思います。昨年、2019年にファースト写真集「未夢」を発売されましたが、初めてお話を聞いたときはいかがでしたか?
久保田:昔は写真を撮られることがすっごい苦手だったんですけど、この仕事を通して好きだと思えるようになりました。
なのでずっと、「写真集出したいな」とは思っていたんですけど、タイミングなどの兼ね合いでなかなか出せなかったんです。私が「出したい!」と言って出せるものではないですし。
なので去年出せたときは「やった、ようやくだ!」と思いましたね。ずっと公言はしていたし、グループの中では優ちゃんが先に出していて、それを受けてファンの方からも「出してよ!」とは言われていたので(笑)。ファンの方には「お待たせしました」、自分自身は「やったー!」と素直に嬉しかったです。
――実際に仕上がりを見ていかがでしたか?
久保田:いやー、なんか純粋に「すごーい」って。「全部自分だー」って(笑)。ないじゃないですか! 丸々一冊、全部自分の顔って。実家にある(家族の)アルバムくらいですよ(笑)。
あと「未夢」は、旅行をしている私をずっと撮ってもらってたくらいの、あまり気取らない、気張らない感じだったので、なおさら実家にあるような、旅行中に撮ってもらったアルバムに近いな、と思いました。
――「未夢」の最後のページには、「また!!!写真集出せますように〜〜!!」というメッセージが最後に書いてありました。
久保田:書きましたね!
――その願いが叶って、今回のデジタル写真集「片道切符」が発売されるわけですが、ペースが早いな、と純粋に驚きました。
久保田:年一ペースですからね(笑)。あまりみなさんがどういうペースで出してるか分からないんですけど、年一だとけっこう早いんですかね?
――早いと思いますよ。グラビアの方とかはともかく、声優さんはもう少しかかる印象です。「写真集やりましょう」というお話が来たときはいかがでしたか?
久保田:(片道切符は)「私がやりたい!」って言ってできたものなんですよね。
――そうなんですか!?
久保田:はい(笑)。みんなに驚かれるんですけど、私が「やりたい!」と言って、「いいよ!」と言われて実現したものなんですよ。
――つい先程、「出したいと思って出せるものじゃない」と仰っていたのに(笑)。
久保田:ね(笑)。
うーん。でもホントに今年は、i☆Risのライブやリリースイベントができなかったりと、表舞台に立ってファンの人に会う、というイベントができなくて。
そこで「声優としてでもアイドルとしてでもなく、“久保田未夢”としてなにかやりたいことはある?」と聞かれたので「写真集を出したい!」と言いました。ありがたいことに私は数年前から年に一回くらいのペースで、ソロでいろいろやらせてもらっていたので、それの延長線みたいな感じで。
――なるほど。
久保田:私、イベントやライブをするときに、ファンの方に会えないとすごくイヤなんです。オンラインイベントなども何回もやっているので、楽しさは分かるんですけど、積極的に惹かれるタイプではなくて。
どっちかっていうと会ってしゃべりたいタイプ。でも、こういう状況で直接会えるイベントをするのは難しいかなと思って、お願いしたのが写真集でした。ファースト写真集に書いたように「また出したい」という気持ちもありましたし、ファンの人からも「また見たい!」というような反響をもらってたので。そしたらうまいこと通ったというか(笑)。
――すごいですね!
久保田:でも私自身、デジタル写真集なのでもっと軽い仕上がりになるかな、と思っていました。パンフと写真集の間くらいというか。
それがいざ蓋を開けてみたら、スタッフさんもすごい考えてくださったり、衣装もいろいろ着させていただいたりして。写真の枚数も普通の紙媒体の写真集と同じくらいのボリュームになったりと、私自身こんなに大きなものになるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。
――作りたいと言ったのは久保田さんで、コンセプトはスタッフさんが決めた、ということでしょうか?
久保田:コンセプトはスタッフさんですね。でも、「やりたいことありますか?」って聞かれたときに何個か挙げた中で、一つはバーベキューがやりたくて……。
――肉検定2級を持っているだけあって、大好きなんですね。
久保田:ははは(笑)。そんな感じで、やりたいことをいろいろ挙げていったんです。花火したい、バーベキューしたい、みたいに。今年の夏にできなかったことは写真集を通して、仕事としてならいいかな、と思って。
そういったことを盛り込んでくれつつ、前回の写真集とは違うコンセプトにしたいです、とは伝えていたので、スタッフさんがいい感じに擦り合わせてくれた結果、今回のコンセプトが出来上がりました。
――読者の方に「片道切符」のコンセプトを伝えるならば?
久保田:(久保田未夢と)“一緒に旅行”じゃないですか? うん。一緒に旅行しているような気分が味わえるというか。デジタル写真集だから手軽に携帯できるというか。
――実際、取材前にも拝見させていただきましたが、色々と思うことがあって。特に感じたのが近所のお姉さん感というか。
久保田:あはは(笑)。まあ、もう25歳ですから。お姉さん感は出していこうかな、とはより思いましたね。前回はどっちかっていうと無邪気で、わーっと遊んでいる感じだったので。今仰ってくださったように、今回は「ちょっと年上の近所のお姉さん」みたいなのを目指しました。
――身近な感じもありつつ、でも手が届かないというか。近くて遠くて、でも憧れの存在みたいな。まさに久保田さんの魅力が詰まってる印象がありました。
久保田:スタッフさんも言ってましたね。「友達以上恋人未満」な感じって。「彼女ではない!」って力説してました(笑)。だから「片道切符」なんだよって。