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冬アニメ『ゆるキャン△ SEASON2』花守ゆみり&東山奈央 声優インタビュー

リンちゃんのなかで、こんなにもなでしこが大切な存在になっているんだ――冬アニメ『ゆるキャン△ SEASON2』花守ゆみりさん、東山奈央さん 声優インタビュー

2021年1月から放送開始予定のテレビアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』(以下、SEASON2)。前作から約3年が経過し、待望の続編がいよいよスタートします。

今回、メインキャラクター「各務原なでしこ」を演じる声優の花守ゆみりさんと、「志摩リン」役の東山奈央さんにインタビューを実施。自ら「作品のファン」と語るお二人に、『SEASON2』の魅力をたっぷり語っていただきました!

なでしことリンたちが帰ってきた!

――第1作目『ゆるキャン△』は2018年1~3月に放送されましたが、『SEASON2』ではご自身のキャラクターに変化はありましたか?

花守ゆみり(以下、花守):『ゆるキャン△』は登場人物の「心情の変化」が魅力のひとつです。特に私が演じる「各務原なでしこ」は、第1作目の冒頭で路頭に迷い、リンちゃん(志摩リン CV:東山奈央さん)に助けてもらって初めてキャンプの魅力に触れました。

そんな彼女は『SEASON2』に入ると、「ソロキャンプは楽しいのかな?」という気持ちを持ち始めます。芯は変わっていないけど、彼女たちの心情は常に動いていて。『SEASON2』の「ココロは止まっていられない。」というキャッチコピーはすごく的確だと思います。

――芯は変わらずとも、心情は変化しているのですね。

花守:単なる「成長」とはちょっと違っていて。彼女たちは目標を達成するためにはどうしようと考え、周りの子たちと会話をし、それを踏まえて「じゃあ自分はこうしよう」と行動しています。私はどこかに存在する女子高生と寄り添っているような気持ちになりながら、なでしこを演じています。

東山奈央さん(以下、東山):そうそう、ちゃんとみんな現実にいるような感じがするんだよね。

花守:『ゆるキャン△』のキャラクターたちは、親戚とか身近にいる女の子に近いのかもしれないです。

東山:ゆみりちゃんが言ってくれた通り、『ゆるキャン△』のキャラクターはココロの動きがすごくナチュラルに描かれていて、成長とは違う“変化”が丁寧に描かれています。以前、京極監督がおっしゃっていたのですが、第1作目はいろいろなキャンプの選択肢を広げていって。そして、『SEASON2』は各々が選択したキャンプを深めていくことに注力したそうです。

なので、『SEASON2』は『ゆるキャン△』らしさを持ちつつも、いままでとは異なった視点を感じられるような描写が増えています。

――具体的に印象に残っているシーンは?

東山:リンはひとりでいることが好きだったけど、前作の終盤でみんなとのクリスマスキャンプを経験しました。『SEASON2』では、その経験を踏まえてリンが「自分が一番好きなキャンプのあり方」を口にする場面があります。そのセリフがとても印象的で、『ゆるキャン△』の世界で生きている彼女たちならではの居心地の良さを言葉にしてくれました。『ゆるキャン△』のファンのみなさまに、ぜひ見ていただきたいシーンです。

「実家の味」と「余白の美」を感じられる作品

――『SEASON2』の魅力を一言で表現してください。

東山:「これが『ゆるキャン△』だ!」です。この世界観こそだなというのが、全体ににじみ出ていて。『SEASON2』には「実家の味」のような安心感が詰まっています。

花守:私は「余白の美」が魅力だと感じました。キャラクターの会話以外でも、目が離せないシーンばかりです。背景のカットが、まるで写真かと見間違えるほど美しくて。

東山:事前に公開されたPVから、そうだったもんね!

花守:そうなんです。スタッフさんの気合が感じられます。景色が描かれた引きのシーンがとてもきれいで、目と耳とココロで楽しめる作品です。

――『SEASON2』の台本を初めてご覧になったときの感想をお聞かせください。

花守:「ずるい! さっそくじゃん!!」と思いました。台本を見て「ここから入るか……これは京極監督ずるいよぉ」と思いました。

東山:ずるいよね~。でもさ、こんなこと言うと記事の見出しにされちゃうよ?「京極監督はずるい!(花守ゆみり)」って(笑)。

花守:あははは! でも、本当にずるくて上手いんです。京極監督は『SEASON2』のテーマのひとつに、「それぞれの人物を深く描く」と挙げていたけれど、いただいた台本のページをめくったら、まさかさっそくとは!

東山:私、それとまったく同じことを言うつもりでした! ほら、ここに書いてあるでしょ?(メモを花守さんに見せる)

花守:えええっ! ほんとだ!!(笑)

――では、東山さんの感想は?

東山:実はいま……たくさんありすぎて何を言おうか悩んでいます。

一同:(笑)

東山:とりあえず、ご飯は確実に美味しそうだし、見ているとなぜか名前のわからない涙が出てくるんです。みんなのSNSのやり取りは、前作以上にたっぷり出てきます。私は、千明の「○○は任しとけっ!!」で笑いました。収録を見ているので知っているのに、完成版を見たら再び笑っちゃいました。

花守:私は「○○的○○」と言っているところで笑いました。私もアフレコ現場でゲラゲラ笑っていました。

――アフレコ現場では、みなさんそのような感じなのでしょうか?

花守:とにかく「あきちゃん(大垣千明 CV:原紗友里さん)」のセリフがおもしろくて、原さんはいつも、あの言い回しを考えてきてくださるんです(笑)。

――あきちゃんのセリフはおもしろいですね。あのテンションで話されたら笑っちゃいます。

東山:笑っちゃいますし、耳に残るんです。セリフ自体もインパクトがあります。

(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
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