『機動戦士ガンダム』MS解説│ガンダムを倒したことも……!?　ジオン公国軍初の実戦用MS「ザクI（旧ザク）」の活躍を紹介！

主な活躍は戦争初期。ガンダムを倒したことも…？

アムロ・レイたちの一年戦争での活躍が描かれる『機動戦士ガンダム』本編ではすでに旧式扱いのザクI。それもそのはず、本編で描かれている激戦の数々は一年戦争の後半部分にあたるのです。この頃には続々と新兵器が実戦投入されており、第一線での活躍はあまり描かれていません。

しかし、一年戦争の開幕初期、連邦軍本部ジャブローにコロニーを落とすための作戦「ブリティッシュ作戦」といったジオンの電撃作戦ではザクⅡとともに活躍。まだMSを運用していなかった地球連邦軍の宇宙艦隊を相手に、ミノフスキー粒子散布下に適したパフォーマンスを発揮。コロニー内の制圧、コロニー落としのための工作といった運用がなされました。

アニメ本編では旧式扱いの本機ですが、アニメやゲーム、外伝などでは戦争初期から中期・末期にも様々な地で活躍！　『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するシーマ・ガラハウがブリティッシュ作戦時に搭乗していたり（作品により搭乗機が異なります）、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』では各所にマイナーチェンジが施された隊長機の姿も。

また、ジオンの兵士を操り、ガンダムをはじめとした地球連邦軍のMSに立ち向かうゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』では、「闇夜のフェンリル隊」隊長であるゲラート・シュマイザーが搭乗する「S型」のカスタム機が登場。ラケーテン・バズを主兵装に、「ガンダム6号機」通称・マドロックと対峙し、なんとこれに勝利しています。

さらに、一年戦争が始まったU.C.（宇宙世紀）0079の17年後となるU.C.0096を舞台とした『機動戦士ガンダムUC』（episode4）でも現役で活躍する姿が！　ゲルググ系のビーム兵器技術が転用された「スナイパータイプ」がジオン残党軍の戦力としてダカールで戦闘を繰り広げました。

……一年戦争開戦後にはすでに旧式であったザクIですが、その存在は宇宙世紀の戦いの歴史に欠かせないと言っても過言ではありません。最後に、ザクⅠの活躍が収められている作品をピックアップしましたので、この機会にぜひチェックしてみてください！

[文・MoA]

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