大久保瑠美さんがローラと自分が似ていると感じた部分とは……!?｜冬アニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』声優インタビュー【連載】

WEBサイトへ投稿され、講談社 Kラノベブックスから書籍化を果たした人気ファンタジー『俺だけ入れる隠しダンジョン』。本作のTVアニメが、1月から好評放送中です。

その放送を記念して、アニメイトタイムズでは出演声優陣へのインタビューを掲載。第3回は冒険者ギルド「オーディン」の受付嬢・ローラを演じる大久保瑠美さんです！

大久保さんがローラと自分との共通点を語ってくれており、それによってお芝居がハマった部分があるのだとか。ぜひとも注目してください！

ちょっとエッチなシーンがあっても、それ以上にかわいいなと思う

――第5話のハーレム自慢大会にはびっくりしました。

ローラ役・大久保瑠美さん(以下、大久保)：AパートとBパートの温度差がすごすぎて、風邪を引きそうになりますよね（笑）。マリアを救うためのLPと賞金を稼ぐのに、まさかハーレムを自慢する大会に参加するなんて想像の斜め上すぎました。

でも、この見る人が見たらおバカだなぁと思うようなことを、みんな一生懸命やっているところがすごく好きです。演じていてもすごく楽しかったですし、もう絶対にノルさんを1位にしてやるぞという気持ちでアフレコに臨んでいました。

――ハーレム自慢大会は、ローラがノリノリでしたよね。

大久保：一応、ギルドの受付なので街のいろいろなことを知っているとは思うんです。でも、よくハーレム自慢大会なんて知っていたなと。ものすごい情報通なのかなと思える一面を見ることができました。

――後半はローラたちの頑張りが実を結んだ形になりましたね。

大久保：貯めたLPで無事にマリアさんを救うことができましたし、ローラにとってルナは大切な親友なので、ルナも救われてほんとによかったなと思います。ノルさんには感謝しかない第5話でした。

――ここまで演じられてきて、作品全体の印象についてはいかがですか。

大久保：私にとっては、すごくかわいいなと思える作品です。師匠（オリヴィア）に出会ったノルが【創作】【付与】【編集】という強力なスキルを手に入れるので、それを駆使して英雄的な大冒険をするのかと思いきや……。

いや、そういうこともあるんですが（笑）、わりとまわりの女の子とイチャイチャ、キャッキャしてばかりなのが微笑ましくて。ちょっとエッチなシーンがあっても、それ以上にかわいいなと思いながら見ています。

――確かに、ノルと女性陣の絡みは微笑ましいですよね。

大久保：たぶん、ノルのキャラクター性のおかげなんでしょうね。見た目がかわいくて少年らしい純朴さがあるので、スケベ心があるのにヒロイン3人と絡んでいてもいやらしくないんです。その不思議なキャラクター性がこの作品をかわいくて微笑ましいものにしているのかなと思います。

――最初に原作やオーディション資料をご覧になったときからその印象は変わりませんか。

大久保：最初はゲーム感覚の強い作品だなと感じました。師匠からもらったスキルもそうですが、相手のステータスやスキルを見られる【鑑定眼】のスキルがすごくゲームっぽいですし、LPをどうやって貯めていくか、その組み立て方がますますゲームのようで面白かったです。それから、原作もアニメも安心して楽しめるところがいいなと思いました。

――と、いいますと？

大久保：シリアスなシーンがありつつも、ただ殺伐としているだけじゃなくて、見終わったときにどこか癒やされるような感覚になるんです。私自身、殺伐とした作品もそれはそれで好きなんですが、どちらかというとアニメには癒しを求めるタイプなので、私の好みと一致するなと感じています。

――ローラの印象については、何か変化はありましたか。

大久保：ローラにはギルドの担当者としてノルを導く役割があるので、オーディションのときはかわいらしくも頼れるお姉さん感を大事にしたいと考えていました。私はあまりお姉さんキャラを演じることがないので、最初はその部分を強調したんです。ただ、役をいただいて実際にアフレコに臨んでみると……なんとも打算的な子だな、と（笑）。

――確かにそういう一面はありますよね。

大久保：最初はノルのことなんてまったく興味なさそうだったのに、オリヴィアの本当の弟子かもしれない、将来性があるかもしれないとわかった途端、手の平をくるっと返す。それがけっこう私に似てるなと思いました。

――そうなんですか!?

大久保：実は、私もわりと「これってメリットあるかな、デメリットかな」と考えちゃうタイプなんです。この人間性がローラに乗ったのかなと思うくらい、お芝居がぴったりはまりました。普段はあまり演じないタイプのキャラクターなのに、無理のない感じで演じられるキャラクターです。

――ローラを演じる上で何か気をつけていることはありますか。

大久保：ノルへの好意を見せるときはかわいい女の子になるんですが、ギルドの受付嬢として仕事を紹介したり、状況を説明したりするときは完全に仕事モードになるので、その切り替えは意識するようにしています。

ノルに対していつも好き好きアピールをするのではなく、そういうアプローチもあるけれど基本的にはまず仕事を優先する。そういう意味では、ローラってすごく大人の女性なんだと思います。