【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』ゆうぎり役 衣川里佳さん×星川リリィ役 田中美海さんインタビュー【SAGA. 04 RE_後編】｜続篇のタイトルを聞いて思った「何にリベンジ？」

多くの視聴者に感動を与えつつ、多くの疑問を残したTVアニメ『ゾンビランドサガ』。その続篇『ゾンビランドサガ リベンジ』が2021年4月に始まります！

約2年半ぶりのTVシリーズ復活を祝して、アニメイトタイムズで掲載されていたインタビュー連載も復活！　ゆうぎり役の衣川里佳さん&星川リリィ役の田中美海さんの対談を前後編に渡ってお送りしています。

後編となる今回は『ゾンビランドサガ』初心者への楽しみ方のアドバイスと、ライブや佐賀でのイベントなど印象的な出来事、更に続篇シリーズへの意気込みを語っていただきました！

初心者の方ほど先入観なく楽しめ、一気見しやすいのでオススメ！

――『ソンビランドサガ』初心者の方やこれからご覧になろうか迷っている人に、見たくなる魅力や楽しみ方のレクチャーをお願いします。

星川リリィ役　田中美海さん(以下、田中)：昨年は皆さん、おうち時間が増えたことで、いろいろな作品に触れたという方も多いと思いますが、そんな方たちにとってもこの作品はうってつけなのでは？　

ゆうぎり役　衣川里佳さん(以下、衣川)：1クールでスパッと終わるし、話もポンポン、スピーディに展開していくので、1日で見れてしまうと思います。

田中：ドラマやギャグだけではなく、ライブパートもあったり、いろいろな要素が詰め込まれていて。アイドルものに触れたことがない方でも入りやすいと思います。ベースはヒューマンドラマですから。まずは1話を見ていただければおもしろさがわかっていただけるのでは？　とにかく衝撃的なので。

衣川：変に情報がない状態で見たほうがより新鮮に感じていただけると思います。

――MAPPAさんが手掛ける映像クオリティの高さも必見ですよね。

衣川：キャラクターはかわいいし、ライブパフォーマンスの躍動感やスピード感も素晴らしくて。

田中：MAPPAさんは元々、人気のスタジオでしたが、ここ数年は特に話題作や人気作をたくさん手掛けられていて。そんなMAPPA作品の1つである『ゾンビランドサガ』も、皆さんに是非見て頂きたいです？

2018年のアニメ界を代表する作品に。前代未聞のアイドル、フランシュシュの魅力と多くの人をトリコにする理由を肌で感じて

――2018年のアニメ関連の様々な賞を受賞した、2018年を代表する作品でもあります。

衣川：私たちが知らないうちに盛り上がってくださって、知らないうちに何か受賞している感じで(笑)。

田中：むしろ、もう私たちの手が届かないところに行ってしまったのでは？　と思ったことがあるほどで。

衣川：年間大賞や1位になって、怖いくらい。もちろん嬉しいけど、戸惑いや寂しさを感じたり。

田中：最終回がオンエアされた時もツイッターのトレンドで1位になって。見終わった後、監督に「ツイッターのトレンド1位ですよ！」と告げて、みんなで「やったー！」と喜び合っていましたが、そこからいろいろな賞をいただいて。

衣川：2018年は他の素晴らしい作品や、私も好きな作品がたくさんある中で「いいのかな？」とも。でも皆さんの応援のおかげで続篇もできるようになったし、ありがたいです。

田中：1話のアフレコの時はこんな未来を予想もしてなかったよね。

衣川：むしろ「スベらないかな？」と不安のほうが大きくて。

田中：果たして皆さんに受け入れてもらえるのだろうかって。でも徐々に盛り上がっていって、特に純子と愛の6～7話が大きかったのかなと思うんですよね。こんな人間ドラマも描くのかと。

衣川：フランシュシュのメンバーはみんな1回、死んでしまっているのも大きいのかなと。それぞれ生きていた時代が違うし、考え方も違うけど、どのキャラクターにも共感できたり、感情移入できる部分があって。

田中：フランシュシュは前代未聞のユニットだなと。昭和と平成のアイドルもいるし、おいらんもいるし、たえちゃんの素性はいまだにわからないし。とにかく今までになかった作品で、たくさんの方に愛されているので未見の方はまずは1話を見て、その理由を肌で感じてみてください。

思いがけなく2期制作を知ってしまった衣川さんの苦悩とは？

――1期シリーズの最終回の収録や放送後、どんなことを思われましたか？

田中：大団円と思いきや、『サガジン』の人たちが出てくるCパートで終わって。

衣川：「本当に続きはないんですか？　あんな終わり方をしておいてヤバくないですか？」ってずっと言ってました。

田中：でも「俺たちはやりたいんだけどね」と、大人の濁され方で(笑)。

衣川：「やりたくても気軽にできるものでもないし」とか。「そうか。やっぱりやらないのかな？」とガックリしていたら、後ろのほうで制作陣がクスクス笑う声が聞こえてきて。

それからコラボとかいろいろあったけど、2期決定を正式に知らされることもなかったのに、ある時、ふいに「そういえば2期のあのキャラはさ……」と聞こえてきて。「ん？　別作品の話かな？」と思ったけど、やっぱりこの作品の2期のことで。隠すなら上手に隠してほしかった！

たぶん、制作陣の中で言いたくてうずうずしていた人がいたんでしょうね。それを私は偶然に聞いてしまったわけで。耳にしてしまった後、制作の方に尋ねたら「これはまだ決定ではないし、もし言っちゃった後に結局できなかったら困るから」と諭されて。

――他のメンバーに言いたいけど、言えない苦しさがあったのでは？

衣川：すごく苦しかったです！　その後、メンバーに会って、「本当に2期やらないのかな？」という話題になって、「ああいう終わり方してるからやるんじゃない？」としか言えなくて。佐賀でのライブで2期を発表したけど、「知らないていでいたほうがいいのかな？」と思って、発表した時もただうなずくだけで。

田中：それ、ツラいね。

衣川：「え～っ!?」と大げさに驚いて、後になって「知ってたくせに」と言われたら恥ずかしいから微妙に演じていました(笑)。

――田野さんが最後に知ったそうで、衣川さんと田野さんの温度差もすごかったんでしょうね。

衣川：私もあんなふうに喜びたかったですよ！