アニメ『呪術廻戦』伏黒 恵役・内田雄馬さん×加茂憲紀役・日野 聡さんインタビュー│京都校との戦いでさらに広がるアニメ『呪術廻戦』の世界！　伏黒と加茂の戦闘シーンは心理戦が見どころ

京都校のメンバーは個性のスキルが高いクセモノぞろい

――加茂が属する呪術高専京都校の印象は？

内田：ツワモノというかクセモノしかいないような。東堂を筆頭に……何なんですかね？（笑）

日野：連携が取れているようで、実はあまり取れてないんだよね（笑）。加茂が司令塔になって、みんなに指示を出していますが、みんなが加茂を全面的に信頼しているかと言われればそういう感じでもなくて。個々のスキルが高いからこそできる戦術パターンなのかなとも思いますけど。

――虎杖と東堂の対決は、戦いからいつしか東堂が虎杖を鍛える師弟関係みたいな感じになっていったのも印象的でした。

日野：京都校のメンバーで、虎杖を暗殺する計画を立てているところからもうバラバラでしたから。本当に虎杖を殺そうとしているのは加茂だけな気がするんですよね。

内田：確かに。加茂だけちゃんとやろうとしていましたが、他のメンバーは割と私情があって。

日野：特に三輪ちゃんは殺したくないと思っていたし。

内田：京都校メンバーは、なまじ連携しようとしないところがいいですよね。同じ目的のために戦っているし、メンバーとチームで戦ってはいるけど、それぞれが個人プレーで。それは京都校に限らず、ですけど、何をしてくるのかわからない不気味さや怖さがありますよね。

日野：裏を返せば、もし京都校がチームワークで戦うようになったらすごく強い気がするね。

情報量がとんでもなく多いアニメ。地上波でこのレベルを作ることへの驚き

――映像をご覧になった感想をお聞かせください。

内田：パッと見た時の絵の情報量がとても多いので、いろいろ気になりますし、おもしろいです。僕らが収録している段階では線画の状態ですが、その時点でも動きなど情報量が多いので、ワクワクするんですよね。だからこそ、言葉でどれくらい入れるべきか考えますし、説明しすぎるのも粋じゃない気がして。そしてオンエアを見ると、受け取りやすくなっているので、それを追いかけるだけでも楽しいですね。あと、本当に絵がきれいです。

日野：放送が始まる前から出演させていただくことは聞いていたので、事前に原作を読み込みつつテレビ放送第1話に備えていましたが、その時の衝撃が大きくて。両面宿儺（りょうめんすくな）をはじめ、それぞれのキャラクターと、戦闘シーンの細かい描写が洗練されていたので、「地上波でこのレベルをやるのか!?」と驚きました。まずオープニングから鳥肌が立ちました。