『学芸大青春』最新ミニアルバム『Hit me !』発売記念インタビュー!『漂流兄弟 season2』の振り返りから“ガチプレゼンバトルまで!
「I’m in love」初のフル実体MV撮影!
――カッコいいだけじゃない、日常感のある世界観もジュネスらしさだと思うので、まさにそういったエピソードでしたね。続いては「I’m in love」。こちらも今までになかった雰囲気に仕上がっていますね。
星野:そうですね。
内田:なんか、どれもCDシングルになりそうな曲だよね。
星野:うん。
内田:この記事が掲載される頃には公開されていると思うんですけど、「I’m in love」のMVはなんとフル実体になっていて。
――フル実体!?
内田:はい! フゥゥル実体です!(巻き舌で)
一同:(笑)
――それは期待が高まりますね。まずは、楽曲について教えて下さい。
相沢:純粋でピュアな男の子の、初デートに向かうまでの期待とか不安を描いていて、トラックはお洒落なんですけど、歌詞は可愛らしいものになっています。そういう意味でも新しい自分たちの楽曲のスタイルになっていると思います。
自分は1番のAメロやサビ、2番のAメロを歌ってるんですけど、そこの歌詞でシャツのトップスとか、革靴とかが出てくるんです。自分自身、革靴やシャツが好きなので、自分に落とし込めたというか、投影しながら歌えたので楽しかったというか、気持ちよかったですね。
実は、レコーディングであまり歌ってないんですよ。
――えー! それはすごい。
相沢:けっこう楽しめたからなのかなって思います。歌っててハマってたというか。レコーディングのときって、最初1、2回声出しや音量チェックをやるんですけど、普段からその段階で本気で歌うようにしていて。そしたら「実はさっきの録ってたよ」って言われて。それがそのままOKになりました。確かに、自分的にも最初のテイクからハマってたので、録ってもらえててよかったです。
――すごい。まさに今流行りの「THE FIRST TAKE」のような。
星野:おお~。
内田:確かに!
――まさにアーティストですね。ちなみに初デートとか、相沢さん記憶あります?
相沢:なにを初デートと言うかにもよる気がしますけどね(笑)。
――幼稚園とかでクリアしてそうなので。
相沢:いやいや(笑)。デートはさすがにしてないです。でも、昔の自分を思い出しながら歌った部分も確かにありますね。
――なるほど(笑)。星野さんはいかがですか?
星野:この曲は、個人的にすごく感情移入できる曲だったので、レコーディングでも楽しく歌えました。4人がどうかは分からないんですけど、自分はけっこう出かける前に「この服にしようかな? いや、こっちかな?」みたいに迷うので。
内田:最初にこの曲を聴いたときに「陽介やん!」って。
南:マジでそう思ったよね! 常に陽介を思い浮かべながら歌ってました。
内田:陽介はマジでこんな感じです。
――そうなんですね(笑)。
星野:服とか着ても、着替えるんです。見せに行くんですよね(笑)。「これでいいかな?」みたいな。で話して、「じゃあ....変えてくるわ」って言って戻ったりして。
だから、この慌ててる初心な男の子の感じがすごく楽しかったです。別に自分が初心だと言いたいわけではなく(笑)。
一同:(笑)
星野:自分の感情が歌詞やメロディとしてイメージしやすくて楽しかったです。
――ファンの方も星野さんをイメージして聴くとまた新たな発見がありそうですね。
星野:あはは。でも、今年はカッコいい星野も出せていけたらとは思うんですけど。
内田:カッコいいよ、充分。
――(笑)。南さんはいかがですか?
南:この曲もちょっと変わったラップをしていて。陽介っぽい曲ということで、ただカッコつけるだけのラップじゃダメだと思っていました。ちょっと葛藤があったり、どうしようと焦ってるような可愛い男の子をイメージしてラップしたので、「Hit me !」や「Lazy Day」ともまた違ったものになったんじゃないかな、と思います。
MVは将綺がさっき言ったようにフル実体になっていて、僕たちの手とかが入り込んでいたりするんです。それを見て「この手は誰のだろう?」みたいに考えて、楽しんでもらえればと思います。
星野:曲に合ったポップな映像になってるよね。
――うわ~、早く観たい……! MVの見どころもぜひいろいろ教えてください。
仲川:僕たちと同じ事務所の、「VOYZ BOY」の蒼井優樹くんがMVの主人公として出演してくれてます。彼がちょうど18歳で、歌詞に合ったピュアで爽やかな男の子なんです。すごくキラキラしてました。
内田:自分はキラキラしてないみたいな(笑)。
星野:いやー、僕らもああいう時期がありました(笑)。
――みなさんも全然キラキラしてますよ! 実写で撮るときは、同じように踊っていてもまた気分が違うものなんでしょうか?
内田:今言ったように優樹くんを主人公にしたストーリーになっているので、これまでのダンスMVともまた違ったものになっていますね。楽曲のストーリーをMVとして追っかけている、みたいな。
南:歌詞通り、優樹くんが慌ててたりとかね。
内田:なので、僕らが歌った楽曲のお話が映像として展開していくのがすごく楽しかったです。初めての経験になりましたし、『漂流兄弟』とはまた違った演技の引き出しというか、アプローチの仕方が身に付いた気がします。
南:あと、最後のほうには僕たちが踊っているシーンもあって、衣装を着たんですけど、それも楽しくて。これまであまり、コンセプトのある衣装を着てダンスパフォーマンスをする機会がなかったんです。めっちゃ楽しかったよね?
星野:楽しかった!
南:改めてアーティストになったのかな、と思いました。MVの撮り方も工夫されていて、ワンカットで撮ってるみたいな演出になっているんです。
――長回ししているように見える、というか。
南:そうです。優樹くんが「デート間に合わない、どうしよう!?」みたいに悩むところから始まって、最後に僕たちのダンスパフォーマンスで終わる、みたいな構成になっていて。そういった映像面も楽しんでもらえたら、と思います。
――ライブでも、リアルの姿が出たときはすごい盛り上がりでした。どんどん三次元の姿での活躍が増えていくのも楽しみですね。4曲目は「JUST MadDancy Remix」。「JUST」のリミックスという楽曲ですが、どんなところに注目してほしいですか?
星野:もとの「JUST」はけっこう静かな立ちあがりで、ここからなにかが始まるんだ、という予感を与えるような入り方じゃないですか。そこからどんどん盛り上がっていくのがまさに僕らをイメージしたような楽曲だな、と思いました。
南:最初のサビが終わったところが好きなんだよね。
星野:そう! 後半のほうがすごく好きで。一回ガーって盛り上がったあとに、またカッコよく沈んで。そこから1番のサビとはまた違った音になっていて。「同じサビでもこんなリミックスのやり方があるんだ」と驚きました。いつかこういうのを蓮にも作っていただきたいなーって思います(笑)。
――確かに、仲川さんによるリミックス楽曲があったらすごく面白そうですね。
仲川:まだちょっと難しいです(笑)。このリミックスはホントにすごいな、と思っていて。海外の有名DJが作るような、そういった楽曲と並ぶくらい、すごく重低音が利いていて、いい意味で下品というか、攻撃的な楽曲になっていて、もともとの「JUST」からガラッと変わっているのがすごいです。
――アレンジを加えつつも、ちゃんと原曲の“らしさ”も残っていて。こっちのバージョンもライブで聴いてみたいですね。
南:こっちをやるなら、またダンスも変わってくるだろうしね。
星野:確かに! これ専用のね。
内田:赤い照明で。この曲はDJ星野がリビングで大音量でいきなり流し始めるんです。それが聞こえたら僕もリビングに行ってふたりで盛り上がるという(笑)。
星野:だいたいこの曲が流れてリビングで踊ってるのは僕と将綺だけですね。
――3人はなにしてるんですか?
内田:部屋にいます(笑)。
――出てこないんですね(笑)。そして最後がボーナストラック「真夏の Sunshine!!」。ラップがとんでもないですね。韻をバチバチに踏みまくる。
南:けっこう長いパートでラップをいただいたので、楽しみでもあったんですけど、ふだんのジュネスとはちょっと違う曲でもあって。『漂流兄弟』の役として歌う、初めてのキャラソンになっています。
ふだんのラップとはまた違う、「ユキだったらどんなラップをするんだろう?」と考えるのがすごく難しくて、でも楽しかったです。
――キャラクターで歌唱するということで、どんな意識を持ちながら歌うようにしていましたか?
内田:自分は、浅沼さん演じるマダラメ博士が曲の中で邪魔をしてくるパートがあるんですけど、それを阻止するというか、正義感で歌う、みたいなことを意識しましたね。弟たちを守りたい、という『漂流兄弟』と同じものがベースにあって。
ふだんの“内田将綺”だったらちょっと繊細に歌うだろうな、というパートもちょっと強めに歌ってみたり、声の圧を意識して抜けるポイントがないように、なるべく強いアタックで、はっきりとしたアプローチをしようと心がけました。
南:僕は、ユキなのでやっぱりちょっと抜けてるところとか、可愛いところが出たらいいな、と意識してラップしました。上に上がるところとかも、キレイに強く出しちゃうとカッコよくなっちゃうので、わざと裏声っぽく声を抜いてみたりして、ポンコツっぽさを意識しました。
――確かに、ユキはポンコツっぽいですね。
一同:(笑)
星野:「ポンコツっぽい」じゃなくて、ポンコツなんです!
――なので、やっぱりラップもふだんと変わっていて面白かったです。
星野:僕はあまり“歌”と思わないようにしました。『漂流兄弟』で学んできたことを全面的に出せたらいいな、と思っていて。レコーディングで「好きなようにやって!」と言われたので、ヨウになりきって、自分のしたいように、台詞を言うように歌いました。ふだんの“星野陽介”が歌ったときとは雰囲気の違う声になってると思います。
――確かに、いつもとは高さの種類が違うというか。仲川さんはいかがですか?
仲川:僕は悪魔の声でユキが歌うラップの合いの手を入れたりしてました。優輝、陽介、勇仁が歌った後のレコーディングだったので、3人がいい感じに歌ったのをぶち壊そう思って(笑)。
――まさしく悪魔ですね(笑)。相沢さんはいかがですか?
相沢:自分は蓮とは逆でしたね。ユウはユキ兄のラップの裏で歌ってるんですけど、そのラップに寄り添うような、ユキ兄を支えてあげるようなニュアンスを込めて歌いました。なので、自分が歌ってる感覚ではなく、ユウとしてユキ兄がなにか頑張ってるのを、自分がサポートすることを意識してましたね。
――ユウは本当にユキが好きですね。
内田:どこまでもユキ派閥(笑)。
南:あと、この曲は浅沼さんに台詞を入れていただいているんですけど、そのレコーディングを見させていただいたときに、「キャラとして歌うってこういうことなんだな」とすごく理解が深まって。勉強になりました。
内田:ヤバかった!
南:ニュアンスの付け方がもうホントにすごくて。
――『漂流兄弟』は比較的ナチュラルなお芝居でしたが、みなさんのさらにアニメ寄りな演技も見たいです。
南:楽しそうなので、ぜひやってみたいですね。
――声優のオファーも来てほしいですね。
南:来たら嬉しいですね。
星野:ね~。アニメ好きなんでホントにやりたいです!