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- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
――トムとジェリーは敵でもなく味方でもなくという不思議な関係性ですが、水瀬さんにとってこのふたりのような関係の相手はいますか? またこういった関係性に憧れはありますか?
水瀬:母の弟がいるんですけど、この人は私にとっては小さい頃の印象が強くて、今でも「ちょっと嫌だな」という気持ちと「頼りになるな」という気持ちが混ざった不思議な存在なんです。
すごく自由な人なんですけど、当時、母に頼っている姿を見て「なんて自立できていない人なんだ」と思うこともあれば、一輪車に乗る練習を手伝ってくれたり、送り迎えをしてくれたりして。そのときは「なんだ、できんじゃん」とか子供ながらに思ったり(笑)。おませな年頃でちょっと偉そうになっていたかもしれませんが、今となると自分が一人っ子ということもあり、母となにか協力している姿を見て、姉弟やそれに近い関係性の人がいるっていいなと思います。
――水瀬さんは数々の作品に出演されていますが、人気になるにつれて生活に変化はありますか?
水瀬:人気なのかはわかりませんが、生活はなにも変わっていないんですよね(笑)。
そもそも平凡な家庭で生まれ育ったので、未だに貧乏性といいますか、「お金はとても大事」という精神が根付いていて。移動に関しても、できる限り電車やバスを使ったり、場合によっては歩きのことも結構あって。意図せず節約生活みたいになってますね。
――大きな買い物をされることもなく?
水瀬:成人したときに自分へのご褒美で伊勢丹に行ったことがあって。そのときはもう「芸能人がいるんじゃないか」みたいに内心ドキドキだったんですが、もし子供ができた時に受け継いでいけたらいいなと思って、ブランドのバッグを買いました。
でも、それも結局、25歳になるまでに3回くらいしか外に出せていないんです。もう少し羽振りよく、豪快に過ごしてみたいと思いつつもなかなかできなくて。
――そんな倹約家な一面はご自身の活動に活きていますか?
水瀬:ファンの皆さんとは近過ぎず遠過ぎずという距離感で色々と活動の幅を広げさせていただいているんですが、最終的に帰る場所は皆のところということをお芝居や歌を通して届けられたらいいなと思っていて。そう考えると、遠くに行っちゃわない人みたいなところを評価してもらえているのかな?となんとなく思っています。
――ちなみに今、やってみたいことはありますか?
水瀬:いずれは世界一周をしてみたいです。日本も大好きなんですが、イベントで海外に行かせていただく機会が最近はなくて、なんだか刺激が足りない感じがしていて。
こんなにバイクいるんだとか、道すれすれで走る車とか、不思議な食べ物とか、そんな文化の違いや冒険感がすごく好きなんです。日本にいると異なる文化に触れる機会がなかなかないので、いつかは身一つで、世界一周とは言わずとも、行ったことのない国に足を運んでみたいと思っています。
[インタビュー/石橋悠 写真/MoA]
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。
2021年3月19日(金)全国公開 字幕・吹替同時上映
配給:ワーナー・ブラザース映画
大嫌いだけど、好き――ケンカばかりのトムジェリが〈まさかの友情〉で奇跡を起こす!
とあるニューヨークの一流ホテルで、世界中が注目するセレブカップルの「世紀のウェディングパーティー」が行われることに。ホテル中が準備に追われる中で、ある事件が起こる――
あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきて大騒ぎ! 新人スタッフのケイラは急遽“ネズミ対策”で猫のトムをボーイとして雇うも、ふたりはでニューヨーク中を巻き込んだ壮絶なおいかけっこを繰り広げ、さらにはある陰謀に巻き込まれウェディングパーティーを台無しにしてしまう。
そのせいでクビになったケイラを助けるため、そして新郎新婦のため、ふたりはタッグを組むことになるが――。はたして、命がけでケンカしてきたトムとジェリーは、最高のウェディングパーティーを開くことができるのか!?
監督:ティム・ストーリー
クロエ・グレ-ス・モレッツ
マイケル・ペーニャ
ケン・チョン
コリン・ジョスト
ロブ・ディレイニー
水瀬いのり
木村昴
大塚芳忠
千葉繁
坂本真綾
日野聡
浪川大輔
新谷真弓
霜降り明星
飯豊まりえ
ほか
日本語吹替版主題歌:瑛人「ピース オブ ケーク」(A.S.A.B)
映画公式サイト
『トムとジェリー』公式Twitter(@TomAndJerry_JP)
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