声優陣が改めて語る「無限列車編」の見どころ&収録の裏話は?「遊郭編」の収録エピソードも! アニメ『鬼滅の刃』ステージレポート【アニメジャパン2021】
花江さんの熱量と家での練習
まだまだ「無限列車編」のパートは続きます。次のトークテーマは「今だからこそ話したいこと!!」。この機会に言いたいこと、聞きたいことについてキャスト陣がトークを繰り広げます。
今だから話したいことに「花江夏樹の熱量」をあげた松岡さん。TVアニメの収録で初めて松岡さんが『鬼滅の刃』の現場に入ったとき、現場の熱量が信じられないくらい強かったと話します。
これまでさまざまな現場で松岡さんが培ってきたものをフルに出しても、「これは届かないかもしれない……!」と思ったくらいの熱量だったそうです。
「無限列車編」でも、花江さんがみんなを引っ張ってくれたからこそ、自分たちも限界を超えて出していこうと思えたと熱く語る松岡さんに対し、下野さん、日野さん、鬼頭さんも深く頷いていました。
また、下野さんはアニメ収録前のプロモーション映像を録る際、「もっとやってください」というディレクションに従いながら、そこでの演技に自分の中でも頑張ったほうだと思っていたとのこと。
けれども、いざアニメのアフレコ現場に入ると、下野さんが思っていたものよりもさらにその上をいく花江さんの姿を見て、「(自分は)全然足りていない……!」と感じたそうです。
現場で周りを引っ張っていた当の花江さんは「炭治郎のおかげ」だと一言。彼の人としての頑張りや優しさなど、根本にある気持ちを考えると“このくらいじゃ足りない”と、炭治郎に負けないように、寄り添うようにと思っていた部分が熱量として周りに伝わったのではないかと話します。
そんな炭治郎の姿に加えて、アフレコ現場で支えてくれる周りの人たちがいるからこそ自分も全力で演じられると話す花江さんの姿に、キャスト陣の絆と鬼殺隊の絆がリンクしているようで、こちら側も熱い気持ちが込み上げてきました。
続いては、鬼頭さんが他のキャストに聞いてみたいこととして「家での練習」をピックアップ。叫ぶセリフが多い現場だったからこそ、家でどのような台本チェックや練習をしているのか鬼頭さん自身気になっているそうです。
やるときもあればやらないときもあると答えたのは花江さん。「無限列車編」では、家ではあまり(セリフを)声に出していなかったとのこと。一方、日野さんは「うまい!うまい!」と家でよく言っていたそうです。
ギャグシーンやコミカルなシーンはいっぱい練習してしまうと同調するキャスト陣。コミカルなシーンが多い善逸の場合、高いところは裏声になってもいい気持ちで小さめの音量から始めて、少しずつ大きくして調整していくと下野さんは独自の練習方法を話します。
家と現場ではブレス(息継ぎ)の位置が変わってしまうことに言及した松岡さんは、現場ならではの空気感や勢いもあるので、家でできていたことも現場では息が早く上がってしまうこともあるとのこと。他のキャスト陣も共感し、“声優あるある”だと盛り上がります。
家で声の調整はしつつも、やっぱり現場での掛け合いから生まれる流れや空気感が大事だと全員が同感していました。このようなキャスト陣の貴重な話が聞けるのもステージイベントならではです。