奥井雅美さんの3年ぶりのソロアルバム『11-elevens-』インタビュー|「陰と陽」など様々な2面性をテーマに、JAMとは違う奥井さんの魅力や二面性を堪能できる1枚!
2020~2021年の奥井さんを凝縮した等身大のアルバムが完成!
――1枚を通して聞いてみた感想をお聞かせください。
奥井:3年前にリリースしたアルバム『HAPPY END』は「予祝」をテーマにして、まず自分でハッピーな未来をイメージしてからそこに向かうという実験的な取り組みをしました。それ以来、こんなに新曲やオリジナル曲を作るのは久しぶりで、歌詞も短期間で書いたので、2020年から2021年にかけての自分が凝縮されているし、等身大のものができたなと、とても気に入っています。
いつもアルバムは、その時々の自分を残せているので、いいなと思っているし、過去のアルバムもよく聞くし、車にも積んでいます。私は“自分好き”なので(笑)。そのお気に入りアイテムが1つ増えたなという感じです。今よりも年齢を重ねた時に聞こえ方がどう変わるかも楽しみです。でも一番は聞いてくださる方がどう感じてくださるのかが大切なので、何か感じてもらえるものがあるのなら嬉しいです。
「天使と悪魔」のMVは、奥井さんが登場せず。でもイメージの翼を広げる映像
――「天使と悪魔」のMVは、ご自身が出演されないリリックビデオのような映像になりましたが、どうしてこの形になったのでしょうか?
奥井:まずMVを作る時、ロックっぽい曲だとイメージ通りだなと思われてしまうので、そういう曲をまずはずして。「天使と悪魔」と「プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-」は新しい曲作りに挑戦した曲だし、更に今まで大人っぽいMVはなかったので、「天使と悪魔」をリード曲として映像を作ってほしいと思いました。
そしてMVというとアーティスト本人がいろいろなシチュエーションでリップシンクしている映像のイメージがあるけど、この曲は私や他の人間がいたらダメだなと。絵など抽象的なもので、もやもやした感情や人間の「天使と悪魔」的な表現をするのが、一番伝えたいことが伝わるかなと思って、絵や環境映像などで作ってもらいました。
絵は中村綾花さんという画家さんに描いていただいたのですが、絵やアニメで抽象的に表現することはやっぱりおもしろいなと思ったし、刺激をもらいました。
5月22日にソロライブを開催! アルバム曲を中心に今伝えたい曲を!
――ジャケットのコンセプトと、どんな撮影だったのでしょうか?
奥井:私からイメージの提案をさせていただきました。私が向かい合わせになったり、一方が逆さまになったりして、ジャケットの天地逆の2人の私がいる写真は「陰と陽」や「善悪」の二極化を現すシンボルのように。あとブックレットではバラも使っていて、ただ使うの派ではなく、燃やしてみたり、抽象的でアーティスティックなジャケットとブックレットになったと思います。見た方が自由に想像していただければ。
――5月22日に発売記念ライブ「1vs1~be the light~」が行われますが、どんなライブになりそうですか?
奥井:タイトルは、「Civil war-1vs1-」の歌詞から取りました。自分の中の「光と闇」が戦って、ライブはポジティブな力があふれる場所なので、「光」が勝ったという意味で。ファンの方たちのお顔を見るのが久しぶりなので、楽しみです。
今までのように思い切り声を出したりできないので、グッズで何かしてもらえたらと思って作っています。中には「奥井さんなのにこれ!?」という驚くものも(笑)。セットリストは、今回のアルバムを中心に過去の曲も合わせて、今伝えたい曲を歌いたいなと思っています。今、大変な状況ですが、無理のない範囲で会いに来ていただけたら。
苦しくも様々な縁があった2020年。2021年はソロ活動もJAMもお楽しみに!
――2021年の音楽活動の展望や挑戦したいことはありますか?
奥井:かつて私の曲を聞いてくれていた方がアニソン界やアニメ、ゲームの制作で活躍されていることが多くて。現場で「あの曲をまた歌ってください」とお仕事をくださる方もいて、2020年はそういう縁も感じられる年でした。2021年もまだ解禁されていないお仕事もあって、いつもはJAMばかりの私ですが(笑)、ソロとしても何かできそうな予感もしています。かなり大人なのに今もお仕事をさせていただいているのは奇跡だと思うし、ラッキーなことだと思っています。体と声を守りながら頑張っていきます。
JAMとしては、去年は20周年のツアーができなかったので、代わりの何かができたらいいねと話しているので、今年中に形にできたらと思っています。既に新曲のレコーディングをしているので、お楽しみに。
このアルバムでJAMとは違う表情や魅力を感じて、楽しんでください!
――皆さんへメッセージをお願いします。
奥井:まずソロアルバムを待っていてくださった皆さん、ありがとうございます。もう楽しんでいただいているでしょうか? そしてJAM Projectのメンバーとしての私しか知らない方もいると思いますが、JAMで見せる顔とソロで見せる顔は違って。JAMは男性が多い現場なので力強く、皆さんにパワーをお届けしていますが、ソロでは女性ならではの歌や歌詞で元気になってもらったり、癒されてほしいなと思って、楽曲を作っています。
ぜひ一度、ソロの私の歌も聞いてみてください。いろいろな曲を歌っているので、刺さる曲がきっとあると思いますから。私をずっと応援してくださっている方は、お互い健康に気を付けて、これからも私の歌を聞いて元気に過ごしてください。
リリース情報
奥井雅美『11-elevens-』
2021年3月13日発売
3,300円(税込)
発売:バンダイナムコアーツ
収録曲
01.プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:長田直之
02.Civil war-1vs1-
作詞:奥井雅美
作曲・編曲:JUN(from GOTCHAROCKA)
03.Blood Blade -光と闇の彼方に-
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:山崎淳
04.天使と悪魔
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:長田直之
05.コトノハ
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:安瀬聖
06.21世紀サバイバー
作詞:奥井雅美
作曲:影山ヒロノブ
編曲:長田直之
07.JUDGEMENT
作詞:奥井雅美
作曲:きただにひろし
編曲:黒須克彦
08.秋桜
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:黒須克彦
09.Sylphide
作詞:奥井雅美
作曲:福山芳樹
編曲:長田直之
10.Beautiful Life
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:森田純正
11.手をつないで
作詞・作曲:奥井雅美
編曲:黒須克彦
アニメイト特典:複製サイン&コメント入りL判ブロマイド
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
ライブ情報
『11-elevens-』発売記念ライブ 「1 vs 1~be the light~」
2021 年5 月22 日(土) 開場:17:00 / 開演:17:30
東京 duo MUSIC EXCHANGE
前売:6,930円 (税込・ドリンク代)
4月22日(木)より一般発売開始
お問い合わせFIREWORKS TEL:03-6659-8270 (月~13:00~18:00)
http://fireworks.tokyo
ライブ特設サイト
http://okuimasami.fireworks.tokyo/11-elevens/