声優
「超声優祭2021」MC・緑川光インタビュー

メインパーソナリティー・緑川光さんが語る!「超声優祭2021」は、いろいろな可能性が秘められたお祭り!

 

「あなたに観てほしい!」という気持ち。

──最近、緑川さんが出演されている作品の中に、若手の方と一緒に緑川さんと同世代の方も出演されているもありますよね。現場の雰囲気はどのような感じなのでしょうか?

緑川:最近の現場はだいたい新しい人だらけの中で、ポツンと自分がいる現場が多いです。新しい人たちとは当然、お仕事が一緒になる機会は多いですけど、『SK∞ エスケーエイト』(※5)は、現場に『スレイヤーズ』(※6)のまんま3人(松本保典さん、子安武人さん)いたので、懐かしい感じはしました。

松本さんとは本当に久しぶりだったんですけど、やっぱり長いことずっと一緒にやっていたから、しばらく一緒にやっていないという感覚もなく、スッと入れているのがすごいなと思いましたね。

最近は自分ぐらいの世代の人が何人もいて絡むというシチュエーションが減っているし、ほぼないので、すごく嬉しかったです。


※5:『SK∞ エスケーエイト』(2021年1月より放送されているボンズ制作のアニメ作品。緑川さんはCherry blossom/桜屋敷薫役を演じる)

※6:『スレイヤーズ』(神坂一によるライトノベル作品。イラストはあらいずみるい。1995年から2009年にかけてアニメシリーズが5作品放送され、劇場版なども発表されている。緑川さんはゼルガディス=グレイワーズ役、松本さんはガウリイ=ガブリエフ役、子安さんは赤法師レゾ、コピーレゾ(ザナッファー)役を演じている)


──これまで多数の人気作に出演し、現在もレジェンドとして活躍されている緑川さんですが、若い世代の人たちとどのように関わられていきたいと思われていますか?

緑川:こんなご時世なこともありますけど、一緒につるんだりとかは特にせず、さっと家に帰ってゲームしたい人間なので……(笑)。

仕事的にいうならば、どんどん時代は変わってきているので、その時代に受け入れられる作品というのはいろいろと変わってくるじゃないですか。

だから、最近の芝居とか傾向みたいなものとか、若手からも学べるものはあると思っているんです。あまり頭を固くせず、柔軟にその波に乗っていけたらなという気持ちはありますね。

「だから、こうしなきゃダメだよ!」とか、そんな偉そうなことを言うつもりもないですし、演技に関して正解があるわけではないので、僕は若手の方に演技の指導もしないです。

持っている楽器も違うし、考え方も違うし、たとえば言ってなおる場合も、その人にとっていい方向にいく場合もあるかもしれないですけど、自分はけっこう苦労して、これが正解なのかなと思って、そのままいったら間違いだったといったことを繰り返して、成長していったということもあったんですよね。

そういったことも楽しみの1つなのかなと思います。正解ばかりで、「先輩が言ってくれたから、うまくいった」、「あの先輩のおかげでうまくいった」というのが果たして楽しいのかなと思うと、そうではないと思うんですよ。

 

 
だから、別に自分の人生は自分で築いていけばいいんじゃないかなと思っているので、特にお芝居のことについては言わないですね。

小説とかマンガとかもそうですけど、挫折しながら、上にいったほど、何かドラマティックな気がしません?

──今回の「超声優祭 2021」ような声優特化型イベントのように、作品の枠組みを越えるイベントはなかなかないと思うんですけれど、ファンの方とコミュニケーションの場としての今回のイベントについてどんなお気持ちでしょうか?

緑川:何かをディスらなければ、何話してもたぶん大丈夫だと思います(笑)。わりと気にせずお話できるのは嬉しいですよね。やっぱり圧倒的にそういったイベントが少ないですからね。

僕もそうですし、声優さんのこれからもそうなのかなと思います。たぶんいろんなジャンルで試行錯誤はずっとしているとは思うんですけど、何か1つでも2つでも、新しい何かが芽生えたらいいなと思っています。

──ファンからの発信の場というのはチェックされたりしていますか?

緑川:いろいろ見ていますよ。昔からよく言っていますけど、ファンに育てられた部分というのはあるんですよね。

たとえばですけど、ファンの方から「ありがとう」という言葉の「り」がよかったと言われる。最初は「は?」と思いました(笑)。たくさんセリフがある中の「ありがとう」というところは、感情が入っていて良かったねということだったらわかるんですけど、「り」の言い方が良かったと言われたら、意味がわからないじゃないですか。

だけど、しばらくそういった意見を見聞きしているうちに、「そういう人たちがいて、そういうのが響くのか」というのが徐々にわかってきたら、そこを意図的に反映してみるという感じで、自分も形成してきたところはあると思うんですよ。

ファンによって育てられている部分もあるので、いろいろな意見は見られる限り見て、「あぁ。あの時の、こういうのがツボなんだ」というのがわかったら、それを別の時にまたやってみたりします。ですから、ファンからの反応は気にしていますね。

──イベントを楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。

緑川:何かアクションを起こさなくても簡単に観ることができる分、意気込んでないから忘れてしまう可能性もなきにしもあらずです(笑)。

前回の時は、「そういえば、やってたんだ~」という声も見かけたので、今回の「超声優祭 2021」は、1人でも多くの方に参加していただくことによって、より盛り上がると思っています。

また、盛り上がることによって、もしかしたら来年に繋がるかもしれませんし、いろいろ意見があれば、声を大にして言っていただくと、より良いものに発展していけると思います。

多くの中の1人という感覚ではなくて、「あなたに観てほしい!」という気持ちです。ぜひ、参加して盛り上げていただけたら幸いです。

──ありがとうございました。

 

 
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影/太田友基]

緊急企画!緑川光さんに言ってほしいセリフを大募集!

「超声優祭2021」と連動して販売される「緑川光のくじメイト」。今回アニメイトタイムズでは、賞品の1つである“ささやきボイス”のセリフを大募集! あなたの考えたセリフがささやきボイスに採用されるかも!?

(※抽選ではありません。また、必ずしもセリフが採用されるものではありません)

 

応募方法

Twitterにてハッシュタグ「#光お兄さんと一緒」をつけて、言ってほしいセリフをツイート。

 
◆募集期間
4月9日(金)16:00~4月25日(土)23:59

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025冬アニメ何観る
2025冬アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング