真島ヒロ先生原作 TVアニメ『EDENS ZERO』連続インタビュー 第2弾はレベッカ役・小松未可子さん!ポップだけどロマンがあり、エネルギッシュなキャラたちなど刺さるポイントがたくさん!
レベッカの天真爛漫さは自分が目指す形。ハッピーな表情から幸福感を感じてもらえたら。
──シキが少年っぽく見えるため、シキが弟、レベッカがお姉さんみたいに見えないようにするところには難しさがあるのでは?
小松:私の中で主人公とは、まだ素性がわからない状態であったとしても「コイツについていけば何とかなる」と思わせる絶対的なオーラや雰囲気を持っている王道の主人公であってほしいという想いがあって。
寺島さんもそういうものを持っているので、姉弟でない関係性で成立しているのかなと思っています。
──あと『EDENS ZERO』の明るい雰囲気は、小松さんが持っている声の力も大きいと寺島さんもおっしゃっていました。小松さんのすごく明るいカラーの声が相まって、素敵なヒロインになっているとも。
小松:そんな嬉しいことを言ってくださったんですね! 今までも快活だったり、頑固で意志が強いキャラクターを演じることが多かったけれど、レベッカの持つ天真爛漫さは私も目指しているところであり、彼女自身も心からハッピーになれている表情をするので、そんな部分を感じてもらえたら嬉しいです。
──収録時の印象的なエピソードを教えてください。
小松:スタジオでは最高でも3人までの状態で収録していて、私の場合は寺島さんとハッピー役の釘宮理恵さんとご一緒することが多いんですが、ほのぼのとした感じでやっています。
釘宮さんはいつもムードメーカーになってくださり、ハッピーの持つ愛くるしさといたずらっぽさ、チャーミングさんが釘宮さんとリンクしていて。キャスト陣は大人版『EDENS ZERO』みたいな雰囲気があるかもしれませんね。
──レベッカとハッピーの掛け合いも楽しいですよね。
小松:私もやっていて楽しいです。動画を配信している時の様子は、マンガの中では数カットですが、アニメでは原作にない部分の「アドリブで繋いでください」みたいなムチャ振りもたまにあって。
でも相手が釘宮さんなので安心して、お互いにのったり、のられたりしていこうという空気ができていて、やりやすかったです。
あと収録で印象的だったことは、他の方とよく服の色が重なることがあって。寺島さんとスタッフさんと私で、しかも2回。グレーのパーカーに黒のパンツという配色までソックリで。
今日は寺島さんと私がめっちゃグリーンを着ていて、「グリーンでかぶりますか?」みたいな(笑)。「自分が今着たい色の周期ってありますよね」という話もしましたが、これもチーム感かなと(笑)。
──あと、寺島さんからこの作品の台本があがってくる早さが生み出した小松さんの悲劇があったとお聞きしましたが……。
小松:そうなんです! 台本のあがりが早くて、普通は1話ずついただきますが、この作品では収録前に2話分届くことがあるんです。原作は読んでいましたが、つい先が気になって、2話共チェックしてしまって。
そして現場に行ったら持っていた台本の色が私だけ違って、それで次の週の台本を持ってきたことに気付いたんです。あわててまっさらな台本をいただいて、ひやひやしながら収録したことがありました。それ以来、現場に到着したらまず皆さんに「今日は何話ですか? 台本の色は何色ですか?」とチェックするようになりました(笑)。
真島先生いわくアニメ化を意識されて描かれた作品らしく、アニメ映え&原作そのままの映像に!
──PV等で映像をご覧になった感想をお聞かせください。
小松:PVを見たら、原作そのままの世界観が映像で再現されていて。、原作を読んで見たかったシーンやキャラの動きが描かれていたし、それぞれのキャラのその後も示唆されている、とてもワクワクするPVでした。
PVの音声収録があったのは昨年末で、私の仕事納めの日で。これから始まる作品に、初めて関わった作業で、2020年を終えるという(笑)。PVで『EDENS ZERO』のテンション感など、感じられたので、アフレコへのスタンバイや心構えもしやすかったです。
──あのポップな絵柄で動くのを見ると驚きと感動がありました。
小松:それに加えて、舞台が宇宙なので、なんてアニメ映えするんだろうと。真島先生とお話しさせていただいた時も「アニメを意識して描かれている」とおっしゃっていたので、制作してくださるスタッフさんも楽しみながら作っていらっしゃると思うし、原作で描かれていない部分も掘り下げられていて、完成版を見るのが楽しみでした。
──バトルのスピード感もすごいですね。
小松:エーテルギアの演出も素晴らしいですね。シキが毎回繰り出す重力のエーテルギアを楽しみにしていただきたいです。レベッカとしてはハッピーと協力して戦うシーンがどう描かれているのかは、原作ファンの方と同じように私もドキドキわくわくしています。
──本作では様々なキャラクターが登場しますが、ご自身以外のお気に入りor気になるキャラクターは?
小松:オーディションではレベッカの他にも、ホムラとウィッチ、シスター、ヴァルキリーを受けさせていただいたことで、様々な視点でこの作品を見ることができて。その中でもウィッチはだいぶ気になるキャラです。
いろいろなものを秘めすぎているし、「どうやってオンエアするんだろう?」みたいな部分もあって(笑)。今日のアフレコでようやく出会えたので、今後が楽しみです。
──レベッカ的にはハッピーも……?
小松:ハッピーは殿堂入りですから(笑)。みんな大好きだと思うし、かわいいだけではなく、ちょっと毒がある感じがいいんですよね。釘宮さんのお芝居でかわいさマシマシになったところで、さらっと毒を吐いて。そのギャップにみんな、クセになってしまうと思います。
小松さんが今ハマっている動画とは?
──ご自身にとって最近、冒険または挑戦したなと思ったことは?
小松:私は保守的でなかなか冒険しないタイプなんですが、この時世なので家にこもっていることが多いんです。それで皆さんに自粛期間の過ごし方をお聞きしたら、普段やらないことや勉強してみたかったことをやってみたというお話を聞いて。
私は趣味がないので、このチャンスに何かやっておけばよかったと後悔しています。タロットを極めたり、通信講座でソムリエ系や整理整頓系の資格をとられた方もいて。私の親族にも通信講座に勤めている方がいたので聞けばよかったなと(笑)。
──宇宙の星や惑星の中で行ってみたいところは? そして行けたらやってみたいことは?
小松:私は宇宙に関わる作品に出演させていただくことが多くて。宇宙海賊もやったことがあるし(笑)。でも私、飛行機が苦手なので、宇宙船やロケットには乗れないと思うんです。ただ時折、「地球と同じような条件がそろった星があるのかな? そこには文明があるのかな?」と想像することがあります。もしそんな星があるのなら行ってみたいです。
──レベッカは動画配信者ですが、動画配信はご覧になられますか? また最近見ておもしろかった動画は?
小松:猫の動画、料理系の動画、お笑いの方のチャンネルなど、夜寝る前に髪を乾かしながら見たりしています。最近は、別の作品でパリピの役をやらなくてはいけなくなって、「パリピってどんな感じなのかな?」と勉強するためにEXITさんの動画をかたっぱしから見ています。
内容自体はお仕事の合間の他愛もない映像だったりするんですけど、「こんな言葉遣いやしゃべり方をするんだ」と真剣に、メモをとるくらいの勢いで(笑)。
改めて動画っていろいろあっておもしろいですよね。メイクの仕方やルーティンの紹介、ペットの様子とか。また番組として成立しているものもあれば、自分の身近なものを発信していたり、ニッチなところにも意外な需要があったり、憧れや発見することもあって。
以前はYouTubeなどあまり見ていなかったけど、今はいろいろなチャンネルを見て、お気に入りが見つかったらチャンネル登録しまくっています。