TVアニメ『蜘蛛ですが、なにか？』後半クール直前！「私」(愛称・蜘蛛子)役・悠木碧さんインタビュー｜「すまんね、アバンが長くて！ここからが本番です！」

グッとくる、地龍アラバとの最終決戦。そのときに感じたこととは

――歌もすごかったのですが、実際アフレコも大変だと思うんです。途中から、並列意思のスキルを獲得して、演じ分けが必要になったじゃないですか。あれはどのように収録しているんですか？

悠木：台詞が被っていないところは、ずるっと録っています。体担当と情報担当、魔法１と魔法２がいるんですけど、それぞれを個別に録るのではなく、演じ分けをしながら一連の流れでやっています。やっぱりある程度連続した流れの中でやらないと、テンポが崩れてできなくなってしまうんです。逆に言うと、隙間なく埋まっているからこそ、リズムゲームのような感じにできているところもあって、別録りだとできなくなる感じがするんです。

――テンションが合わせられないんですかね。

悠木：ノリとテンションでしかないから、一気にやらないと分からなくなるんですよ。私が想像していた以上に蜘蛛子がハイテンションを求められ続けているので、一度止まったら戻れない。そのまま走るしかない！みたいな感じで……(笑)」。

――監督とは、どういうやり取りがあるのですか？

悠木：いろいろいつも大変ですみませんと言ってくれます(笑)。あと、こういう画にしたいので、悠木さんにはこういう風に演じてほしいとか、いろいろなことを言ってくださるんです。監督自身が、作品作りを楽しくポジティブになさる方なので、監督とのやりとりで力を頂いているなと思うことはたくさんありますね。

やっぱり、こういう風にしたいというのを直に言ってもらえるのってうれしいし、歯車のひとつとしてやる気も出るじゃないですか。そのために私を呼んでくださったんだってポジティブに考えられるからありがたいです。だから、蜘蛛子が楽しそうにしてほしいとか、美味しいものを食べたときはもっとはっちゃけてほしいとか、もっと調子に乗ってください、みたいなことを言ってくれるので、みんなで楽しく作っている感はあります。

――完成のイメージを伝えてくれたり、情報がたくさんあるとやりやすいですしね。

悠木：作りたいものを明確に言ってくださると、こちらからも「私、こういうのもできます」と提案できたりもするので、コミュニケーションが取りにくくなった世の中ですけど、取れる人とは密に取っていかないといけないなというのはありますね。

――それにしても、ずっと不味いものを食べていたから、なまずを美味しそうに食べていたときは、少しうれしくなりました。

悠木：そこは親も喜んでいました(笑)。美味しいものも食べられるんだねって。それまでずっとゲロを吐く芝居ばかりしていたので、親に「ゲロを吐く芝居がうまいね」って褒められていたんです。「あんたがゲロを吐いたときにそっくり」って(笑)。それも小学生のときの話なんですけど、「こういうところは、あの頃と変わらないんだねぇ」って、ゲロで昔を懐かしむという。

――そこでノスタルジックに(笑)。では前半で、ここを見返してほしいなと思うシーンはどこですか？

悠木：序盤では弱々な蜘蛛子が知恵を使えば勝てるとどんどんわかってきて、最終的に第12話で地龍アラバと戦うんです。ここはオーディションでもあったんですけど、蜘蛛子が自身に言っているかのように、アラバに「生きあがけよ」って言うんです。そこで生きるのを諦めてしまったら、今蜘蛛子が生きている意味がなくなっちゃうわけですから、それってすごく刺さるなぁって。

だからあえて、疲れたときにこそ見ていただきたい(笑)。私、『蜘蛛ですが、なにか？』でグッと来ちゃうのか……って思いましたから。ノリとテンションで、時にカッコよく、基本的には面白くやっていくぞ！と思っていたけど、一生懸命に生きている蜘蛛子を見て、それってちゃんと伝わるなと思ったんですよね。だからそこのアラバを倒すシーンは、見直していただけたらうれしいです。テストのとき、ちょっと泣いちゃいましたから。悔しい気持ち分かるよ！って。

――そうですよね……本当に、あそこでアラバに生きるのを諦められるのは、辛いですよね。

悠木：この人みたいに強くなってやると思っていた相手が、強いがゆえに諦めてしまう。目指していたものが折れるところを見ちゃうみたいな感じですよね。それは大きな出来事ではあると思うけど、まぁ、そんなことがあってもずっとそれを引きずるような蜘蛛子ではないんですけどね(笑)。

――いよいよ後半戦ですが、ここからエピソードで期待してほしいところは？

悠木：蜘蛛子が地上に出たところから、また一段と『蜘蛛ですが、なにか？』のストーリー的面白さが高まると思っているんです。だから、今まで私が騒ぎ倒していたアレは「かませパート」なんですよ(笑)。

『蜘蛛ですが、なにか？』は、ここからが本番ですという気持ちですね。お話的にグッと面白くなるので、「すまんね、アバンが長くて！」という感じですけど、ぜひぜひ後半クールも追っていただければと思います。蜘蛛子も強くなった分、シャレにならないくらい強い相手が出てくるので、そこも楽しんでいただけるのではないかなと思います。

［取材＆文・塚越淳一］

□スー役・小倉唯

□フェイ役・喜多村英梨

□シュン役・堀江瞬

□「私」（愛称・蜘蛛子）役・悠木碧

TVアニメ『蜘蛛ですが、なにか?』作品情報

放送情報

TOKYO MX、BS11ほかにて2021年1月8日より毎週（金）放送！
AT-X：1月8日より毎週金曜 21:30 ～
リピート放送：毎週（火）9:30/毎週（木）15:30
TOKYO MX：1月8日より毎週金曜 22:30 ～
BS11：1月8日より毎週金曜 23:00 ～
KBS京都：1月8日より毎週金曜 24:00 ～
サンテレビ：1月8日より毎週金曜 24:00 ～
テレビ愛知：1月8日より毎週金曜 27:05 ～

★ひかりTVにて地上波先行・単独最速配信決定！
ひかりTV：1月8日より毎週金曜 22:00 ～ https://wwwkaritv.net/video
dTVチャンネル：1月12日より毎週火曜 22:30 ～ https://dch.dmkt-sp.jp/
ABEMA：1月13日より毎週水曜 22:00 ～ https://abema.tv/

★その他サイトも1月15日（金）22:00以降、順次配信予定。
詳細は各配信サイトをご確認ください。

配信情報

【見放題サイト】
dアニメストア:https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/tp_pc
NETFLIX:https://www.netflix.com/jp/
フジテレビオンデマンド:http://fod.fujitv.co.jp/
バンダイチャンネル:http://www.b-ch.com/
Hulu:https://www.happyon.jp/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/Prime-Video/b?ie=UTF8&node=3535604051
J:COMオンデマンド:http://jvod.myjcom.jp/
ビデオパス:http://www.videopass.jp/
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HAPPY!動画:http://a.happydouga.jp/
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★1月18日（月）22:00以降、順次配信開始予定
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niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル):http://www.nicovideo.jp/

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イントロダクション

女子高校生だったはずの主人公「私」は、突然ファンタジー世界の蜘蛛の魔物に転生してしまう。しかも、生まれ落ちたのは凶悪な魔物の跋扈するダンジョン。

人間としての知恵と、尋常でないポジティブさだけを武器に、超格上の敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠で倒して生き残っていく......。

種族底辺・メンタル最強女子の迷宮サバイバル開幕！

スタッフ

原作：馬場翁『蜘蛛ですが、なにか?』(カドカワBOOKS刊)
原作イラスト：輝竜司
監督：板垣伸
シリーズ構成：馬場翁、百瀬祐一郎
キャラクターデザイン：田中紀衣
モンスターデザイン：鈴木政彦、ヒラタリョウ、木村博美
チーフアニメーター：吉田智裕
美術監督/美術設定：長岡慎治
色彩設計：日比智恵子
撮影監督：今泉秀樹
編集：櫻井崇
CGディレクター：山口一夫
CGアニメーション制作：exsa(制作協力ENGI)
音楽：片山修志
音響監督：今泉雄一板垣伸
助監督：上田慎一郎
アニメーション制作：ミルパンセ
製作：蜘蛛ですが、なにか?製作委員会