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映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』逢坂良太・洲崎綾インタビュー

アニメ映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』逢坂良太さん・洲崎綾さん インタビュー | 『シドニアの騎士』の現場は、新人の頃の気持ちに戻れる

いつか、再び長道を演じる日が来るという期待

――TVシリーズの第1期から劇場版まで、谷風長道というキャラクターを演じきられていかがでしたか?

逢坂:最初は外の世界をまったく知らずに育った長道が、周りに助けられながらも、自分の力で認められて成長していく姿を最後まで見届けられたのはすごく感慨深いです。10年歳をとった長道は、すごくいい男になったなという印象を受けますし、歩んできた人生が現われているなとも感じました。

長道って、一歩間違えれば、誰にも助けてもらえないまま、とっくに死んでいたかもしれない境遇だと思うんですが、そうはならず、本当にまっすぐに成長しましたよね。

これは今だからこそ言えることなんですけど、実はオーディションの後、受かったかどうかの連絡を受けてなくて、長道役は落ちたと思っていたんです。ただ、スケジュールは確保されていたので、きっと別の役で決まったんだろうと思っていたら、いざ台本が届くと自分の名前が一番前にあって、めちゃくちゃ驚いた記憶があります(笑)。

当時は新人ということもあって、収録もドキドキしっぱなしで、他の方々についていくので精一杯でしたね。

洲崎:私と逢坂くんはほぼデビューも同時期なんですが、TVシリーズの『シドニア』の現場に新人は少なくて、周りは先輩ばかりだったんです。それが劇場版では、作中に出てくる後輩の操縦士たちを、後輩声優の子たちが演じているので……歳月が経ったんだなぁと感じますね(笑)。

 

 

――ある意味、長く演じてきた役とお別れになる寂しさのようなものあったのかなと思ったのですが。

逢坂:いや、実はそこはあまりないですね。ゲームもリリースされますし、『シドニア』はロボットアニメなので、アニメが終わったあとも、何かしらのゲームに出てくれるんじゃないかなと期待しているので。きっとまた何らかの形で、長道を演じる機会は来るだろうと思っています。

洲崎:「スーパーロボッ●大戦」に出たいよね(笑)。

逢坂:あえて名前を出さないようにしていたのに!(笑)

一同:(爆笑)。

――洲崎さんの方は、つむぎだけでなく、星白を始め様々なキャラクターを演じられていますよね。

洲崎:私は『シドニア』には、星白、つむぎ、エナ星白、紅天蛾といろいろな役で関わらせていただいたのですが、オーディションも星白として受けましたし、星白として収録に臨んでいた頃の気持ちというのはすごく鮮明に覚えています。

星白は序盤で戦死してしまうのですが、その後も長道に影響を及ぼし続けている存在でもあるので、亡くなったあともずっと皆の心に残り続けてくれるような、神秘的な女の子を演じられたらという想いでした。

つむぎは星白とは性格も違うし、つむぎという一人の女の子として幸せになって欲しいなとずっと思っていました。だからこそ、劇場版の結末には複雑な想いもあって。

それは私の心の中に、今も星白が存在し続けているからだと思うのですが、そういう気持ちにさせてくれる作品と出会えることってなかなかないので、すごく貴重な体験をさせていただけたと思っています。

――今回の劇場版で、収録時に苦労したシーンはありましたか?

洲崎:基本的に泣きじゃくるシーンは、ほかの台詞に被らないように別録りになるのですが、それが私にとってすごく難しくて。掛け合いなら、相手の台詞に対して泣き方を変えたりということもできるんですけど、別撮りだと自分の大まかな想像で強弱をつける形になるので、編集をして頂くまで、良い仕上がりになることを願うしかできないんです。

なので仕上がるまでは不安だったのですが、そのシーンを試写会で見た時、お客さんとして普通に泣いてしまったので、流石だなという気持ちになりました(笑)。あと今回はラブストーリーということで、つむぎの心境であったり、すごく繊細に演じなければいけない場面が多かったのは、難しかった部分ですね。

逢坂:つむぎとのシーンは、めちゃくちゃ感情を入れて演じさせていただいたのですが、その時に「リアルすぎるのと、リアルな芝居は違う」ということに、改めて気付かされました。

というのも、そのシーンを収録した時、自分ではすごくいい芝居が出来たという感覚があって、実際にOKも出たんです。そこは第1弾のPVにもある、つむぎの名前を叫ぶシーンなんですけれど、実はあとでもう一度録り直しました(笑)。なので、皆さんが劇場でご覧になられるのは、予告と別のバージョンになっています。

洲崎:えっ、そうだったの!? 知らなかった……。

逢坂:たぶん、感情が乗りすぎて、(つむぎの名前を)あまりにも言えてなかったんだろうね(笑)。

リテイクの時は一人だったんですけど、前の収録の時の熱みたいなものが自分の中でまだ残っていて、一人でもものすごく感情を込めて演じられたんです。自分にとって思い入れのあるシーンだったんだと改めて感じました。

――劇場版では、長道とつむぎの関係性がTVシリーズから大きく変化していますが、そのきっかけとなったのはどんなタイミングだと考えられていますか?

洲崎:私は第2期の時、「つむぎは結構顔にでる方だよ」と長道に言われたシーンがあるんですけど、そこじゃないかと思っています。それまでは、つむぎにとって長道は信頼できる仲間で、恋愛的な相手としては見ていなかったんじゃないかなと。私が演じる上でも恋愛感情を意識し始めたのはそのあたりからでした。

逢坂:長道の方は……どうですかね。長道がつむぎに対してドキッとするような描写って、実はほぼ存在していないので、具体的にこのタイミングっていうのは難しくて。本当に気がついたら好きになっていた……という感じだったんじゃないかなと思います。それまでに「好きなのかもしれない」という感情が、少しずつ積み重なっていった結果ということなのかなと。

 

 

――その積み重なったものが爆発するのが、劇場版でのデートシーンだと。

逢坂:そうですね。あそこで改めて自分の気持ちに気づいたのではないかと思います。もしかしたら、泣き出したつむぎを落ち着かせるために、思わぬ勢いで言ってしまったところもあったかもしれないですけど(笑)。

 

(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工重力祭運営局
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