声優
近藤孝行&小野大輔の新ユニットTRD『TRAD』発売記念インタビュー

近藤孝行さん&小野大輔さんの新ユニット、TRDの1stミニアルバム『TRAD』発売記念インタビュー!新たな挑戦に満ち、みんなを新しい高みに連れていく1枚に!

 

「Vermillion Phoenix」は、小野さんが温めてきたキーワードと一番大切にしたい想いを。

――では他の収録曲も。まず1曲目の「Vermillion Phoenix」は、「灰になって命が終わっても蘇ろう 君だけのために」の歌詞と強いビートからは立ち上がる強さを感じました。そしてセクシーささえ感じる歌声とユニゾンの美しさも際立っています。

近藤:このプロジェクトを立ち上げるにあたって、僕らが一番大切にしたいことを込めた曲です。苦境の中でも生きていく限りは何回も立ち上がって、戦わなければ道は開けないと思っていて。

僕自身、何度も心が折れそうになったからこそ、メッセージを伝えたいと思っていました。小野君も最初の会議からずっと「Phonenix」というキーワードを発していて。

小野:「不死鳥」は、困難なことが起こった時、自分の身を焼いて世界を浄化し、また蘇るという、復興の象徴。昔から手塚治虫先生の『火の鳥 鳳凰編』が好きで、「火の鳥」は好きなモチーフとしてずっと温めてきました。

この時世に新たにデビューするということは、今だから歌える歌、伝えたいメッセージは入れたいと思っていました。そして未知だからこそ挑みたいという想いも。「Take You Higher」が周りの皆さんからいただいた未来へ進むメッセージだとしたら、この曲は僕らが発信したいメッセージをすべて込めた曲です。

――3曲目は小野さんのソロ曲「Just the Two of Us」は、オケはリズムを刻みながらもメロディは美しく、歌声はせつない、ラブソングです。

小野:曲名は1980年に発表されたR&Bの名曲からで、久保田利伸さんのカバーが好きでヘビロテ状態で聞いていました。その頃から好きで、大事にとっておいた言葉です。「2人で1つ」、1人ではできないことも2人ならできる、そんなことをいつか歌にしたいなと思っていました。

そして今回、ソロ曲も収録することになって、2人じゃないと見られない世界があり、君がいないと色がない世界になってしまうと歌ってみようと。そんなイメージでしたので曲調はバラードになりました。

――バラード曲なのに譜割が特殊なんですよね。特にAメロは。

小野:5曲の中で一番難しかったです。歌い方も意図的にソロ活動でもやっていないようなボーカルワークをしています。いつもは声の中に音圧をのせるんですけれど、ハズしてウィスパーの成分を多めで歌うのは挑戦でしたね。

近藤:僕も今まで聞いたことがない歌声だなと思った。

小野:ありがとう。この曲では楽器になろうと思って。僕自身も完成した曲を聞いた時、「こんな歌い方をしていたんだ」と思ったくらい、新鮮な響きがありました。これまでのソロやユニットで僕の歌を聞いたことがある方に聞いていただいて新たな発見をしてもらえたらと思います。

――歌詞は「君を取り戻すstory」や「君を永遠に守るよ」などラブソングらしいし、ラブストーリーのアニメや映画の挿入歌にも合いそうですね。

小野:それは嬉しいです! 僕と近藤君でもいいし、聞いてくださる方にとっての大切な人でも構わないですし。1人だからこそ、もう1人のことを想う、そんな世界観を聞いて想像してください。

――近藤さんのソロ曲「Baby, Can't Let Go」もラブソングですが、サウンドもアコギの音が立って聞こえるほどシンプルで。EDM系の曲が続いてきた中で存在感がすごいです。

近藤:最初は甘く歌っていたんですけれど、シンプルなほうがいいんじゃないかと。余計なものを取っ払って、飾らない等身大の自分でストレートに歌いました。

――「まだ君と甘い夢を見ていたいよ」や「あがく僕の手を……振り払って行かないで」などせつない歌詞に近藤さんの素のままの歌声が刺さってきました。

近藤:僕はいつも歌う時にアレコレ考えがちなんですけれど、この曲では歌詞自体に想いやメッセージが込められていたので、僕はただ感じたままに歌うだけでした。

――ここまでパワフルだったり、クラブ風のおしゃれ感があるサウンドが続いた中で、こういうストレートなミディアムナンバーを持ってきたことで、TRDのボーカル力や可能性を示す1曲になったのでは?

近藤:カッコいいところを見せつつも、年相応に落ち着いた部分も必要かなと思って。僕は歌い上げる系のほうがやりやすいんですけれど、この曲は苦戦しました。僕が好きなアルペジオというギターの技法が取り入れられていて、それが加わることでより哀愁が漂うんですよね。そんな僕の好みを知ってくれて、曲に落とし込んでいただいて、西岡さんで良かったと思いました。

 

ラストの「Game Changer」で「世界を変える」と歌うポジティブさ。近藤さんが好きなラップ要素もふんだんに

――ラストナンバー「Game Changer」は、ヒップホップ色が強い楽曲ですが、Aメロは雄叫びみたいなコーラスがあったり、アグレッシブなのにB、Cとテンポがゆっくりになっていくのもおもしろいです。

小野:曲をいただいた時、イントロから衝撃的で、かつて聞いたことがない曲だなという未知のものに触れた違和感と同時に、「これが5曲目⁉ こんな攻めた楽曲を!」という驚きもありました。

曲名はスポーツで途中出場して、試合の流れを変える選手を意味する言葉ですが、あそこから世界を変えるというポジティブで前向きな意味で使われていることを知った時、自分の視界がぱっと広がって、曲の持つ意図に気付きました。

そして最後の楽曲で「世界を変える」と言うなんて、どこまで前向きなんだろうと。またこの曲が最後にあることで、また1曲目に戻れるんですよね。「俺たちはGame Changerだから何度でも立ち上がるんだ」って。このアルバム、本当によくできているなと感動しました。

近藤:僕も。アルバムの一押し曲です。大好きなラップの要素もふんだんに盛り込まれていて、仮歌とは違うフロウ(歌い回し)をイメージしてレコーディングに臨んだら、「フロウいいですね。このままで行きましょう!」と言ってくださりました。

ラップパートもこの楽曲を作ってくださったOOPARTZさんの歌い方とは違う、オリジナリティを出せたことが嬉しいです。それに小野君はどう応えてくるのかと思ったらカッコよくて。小野君はラップを聞いて育った人ではないけど、以前からラップの素養があると思っていました。

今回も小野君のパートを聞いた時、思わず「わーお!」と声を上げてしまいました。僕の収録の時に小野君が来ていて、僕のOKテイクを聞いたら「すごくヒップホップ寄りになったな。不安だな」と。そう言ってブースに入っていって、僕は次の仕事があったので、後で小野君のテイクを聞いたらめちゃめちゃヒップホップで(笑)。

特に好きなのが「塗り変えてく RECORD」で、言い方が難しいはずなのにカッコよくて。あと最後のブロックも転調していくのにラストで盛り上がるのもすごいんです。

小野:そのサビでは実はテクニカルなことをしていて、低いところに行って、ユニゾンして、また低いところに行くという作業を1行ずつ、何回も繰り返して。近ちゃんが上がっていっている気持ち良さがある中で、僕は下をずっと支えて、途中にユニゾンして、もう1回支えているんです。

近藤:コンビとしてすごくないですか? 

小野:しかもめちゃめちゃ重ねて、重ねて。更にトークボックスという自分の声帯を通して、メロディを鳴らす最先端の機器も取り入れていて。それを多重録音するという。聞いたことがない異次元のトラックですよ!

近藤:ブルーノ・マーズの「24K Magic」の冒頭でもトークボックスが使われているんですけれど、日本ではそれができる人がほとんどいないらしいのに、僕らの曲に入れ込んでくれて。「このすごさ、伝われ!」って思います(笑)。そして聞いてくださる皆さんの音楽感だけでなく、人生感さえも変える、「Game Changer」になれたらいいなと思っています。

――「Take You Higher」のMVは、大人っぽいシックな衣装を着た2人とダンサーが踊るスタイリッシュな映像ですね。

小野:ここまで楽曲の世界観を表現してくださるんだと、まずそこに感動しました。

近藤:ロケ地はヘリポートなんですけれど、そこにも「R」と書いてあって。それもエモいねと。

小野:周りにさえぎるものがない場所で、雲一つない空を見上げている構図は、僕らの今後の道筋を象徴してくれているようで。ひたすらポジティブで、めちゃくちゃさわやかなMVなったと思います。

近藤:晴天でさわやかな陽気だったんですけれど、日差しが強過ぎて、腕が日焼けしてしまったほど(笑)。

 

ラジオ番組『TRDのDope Rad Talking』は、ほぼトーク1本で勝負!

――現在、ラジオ番組『TRDのDope Rad Talking』が放送中ですが、どんな番組ですか?

小野:タイトル通り、「深く」・「ヤバい」・「過激な」トークを繰り広げる、18歳未満の人が聞いてもいいのかなという番組です。…というのはウソで、おじさんが好きなことばかりしゃべっているから、「今の言葉の意味は?」とわからないことが結構あるようなので、「わからなかったらググって」と(笑)。

近藤:日頃、僕らが仕事場でしている楽屋トークの延長線上みたいなものを聞いていただいているのかなと。今までは世代が違う人には刺さらない話題は避けたほうがいいかなと思っていましたけれど、小野君が「ググれ!」と力強く言ってくれたからには、キン肉マンの話とかしたい放題で。

小野:いろいろなところでお世話になっている浅野ゆうじ君が構成作家として入ってくれているんですけれど、タイトルも彼が考えてくれて。浅野君が「お二人だったらコーナーとか奇をてらったものとかいらないですよね。

好きなことをしゃべってくださるだけでこちらも楽しいですし、皆さんも楽しんでいただけるじゃないでしょうか?」と、職務放棄しやがって(笑)。

近藤:実際、コーナーもシンプルだし。まあ、僕らが熱っぽく話しているさまを楽しんでもらえるかなと。

小野:ある意味、ラジオの原点回帰みたいな感じで、トークを1本でおもしろくしなくちゃとやりがいを感じています。ぜひ一度、聞いてみてください。

近藤:このラジオと、ミニアルバムからTRDが始動しました。僕らだけではなく、みんなも高みに連れて行ってくれる、そんな1枚になったと思います。今後のTRDにもご期待ください!

 

CD情報

 
TRD『TRAD』
2021年6月16日発売
きゃにめ限定盤(CD+BD+フォトブック) 4,950円(税込)
初回限定盤(CD+BD) 3,850円(税込)
通常盤(CD) 2,750円(税込)
発売:ポニーキャニオン

 

アニメイト特典

▲初回限定盤特典:缶バッジ(56mm)

▲初回限定盤特典:缶バッジ(56mm)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
※通常盤は対象外となります。

 

▲通常盤特典:L判ブロマイド

▲通常盤特典:L判ブロマイド

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
※初回限定盤は対象外となります。

 

発売記念オンラインリリースイベント

2021年7月10日(土)15:00~
アーカイブ 7月19日(月)23:59まで

詳細は下記URLへ
https://trd-music.com/event/event001.html

ラジオ番組『TRDのDope Rad Talking』は、文化放送にて毎週木曜21:30(リピートは毎週金曜9:30)より好評放送中! また公式YouTubeチャンネルでも配信中!

 

ライブイベント情報などはこちら

(近藤孝行さん&小野大輔さんの声優ユニット「TRD」ライブイベントが10/23開催決定! デビュー1stミニアルバムの発売直前生放送も決定)[https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1622711723]

 

関連リンク

TRD公式YouTubeチャンネル
TRD公式サイト

 

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