『ひぐらしのなく頃に』シリーズのこれまでのエピソードを総おさらい！ 旧シリーズから新シリーズまではこんなことが起こっていた……！

目明かし編

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昭和57年。園崎魅音の双子の妹である園崎詩音は、全寮制の聖ルチーア学園を脱走し、興宮へと戻ってきていました。脱走がお魎に露見してしまうのを避けるため、詩音はすぐに魅音に連絡を取り、表向きは魅音のフリをして生活することになります。

魅音としての買い物からの帰り道、詩音は駐車されていたバイクを倒してしまい、持ち主の不良に絡まれます。そんな時、詩音を助けてくれたのは雛見沢に住む少年である北条悟史でした。詩音は悟史のことが気になり始めますが、悟史は詩音を魅音と勘違いしたままという、２人の奇妙な関係が始まります。

詩音は悟史のことをもっと知るために、悟史が所属する草野球チームである雛見沢ファイターズの試合を観戦。監督の入江から悟史が妹の北条沙都子を叔母から守るストレスから、精神的に不安定になっていることを聞き出します。悟史にとって負担でしかない沙都子の存在に、詩音は次第に苛立ちを覚えるようになっていきます。

悟史に会いたいあまり、１日だけ魅音のフリをして雛見沢分校に登校することになった詩音。しかし、そこで出会った悟史は、かつて自身を助けてくれた時とは別人のように疲れきっていました。勇気を振り絞って昼飯に誘う詩音でしたが、悟史は誘いを断ってどこかへ行ってしまいます。悟史が追い詰められた原因が沙都子にあると考えた詩音は、沙都子を激しく罵りながら暴力を加えます。しかしその最中に悟史が教室へと戻ってきため、詩音は悟史からの怒りを買う最悪の結果になってしまいます。

悟史がもつ園崎家への強い憎しみの感情をぶつけられ、戸惑う詩音。しかしその晩、悟史は魅音に誤りたいと電話かけてきており、詩音が話すべきだと考えた魅音は、詩音に悟史の電場番号を教えます。

詩音は電話の中で、精神的に限界が近い沙都子の気晴らしのため、綿流しのお祭りに連れ出して欲しいと悟史から頼まれます。詩音は、なぜ悟史自身がそうしないのか疑問を感じつつ、オヤシロ様に取り憑かれているかのような悟史の様子に不安を覚えます。

綿流しの祭りの翌日、詩音は悟史の叔母が撲殺死体で発見されたという話を耳にすることになり、詩音は悟史が叔母を殺したのではないかと推測。事実、すでに警察も悟史に疑いをかけ始めており、大石にアリバイを問い詰められていた悟史を助けるため、詩音は綿流し当日の悟史のアリバイを保証する嘘の証言をでっちあげます。しかし、その日の魅音は最後まで綿流しの祭りに参加していたことが確認されていたため、魅音のフリを続けていた詩音は、やむを得ず自身の素性を大石と悟史に対して明かすことになります。

なんとかその場を切り抜けた詩音でしたが、園崎の当主であるお魎の耳に詩音が戻ってきたことが伝わり、園崎本家へと連行されてしまいます。園崎にとって忌むべき存在である北条家の子供である悟史と一緒に行動していたことを咎められた詩音は、未だダム戦争の遺恨を引きずるお魎を時代遅れとして糾弾。悟史への好意も認めます。

しかし、そんな詩音の身勝手を園崎家は許してはくれませんでした。詩音を匿っていた葛西と叔父は、すでに園崎家によって軟禁されており、二人を開放するには詩音がケジメをつける必要がありました。詩音は葛西と叔父を助けるため、自ら爪を３本剥ぐ決意を固めますが、あまりの痛みに耐えきれず、途中で魅音に許しを請います。詩音一人ではケジメをつけきれないと判断した魅音は、園咲家の男たちに強引に爪を剥がさせます。結果、詩音はどうにか園崎本家からの許しを得て解放されたものの、その後大石から告げられたのは、悟史が失踪したという絶望的な事実でした。

悟史の失踪の謎を解くため、オヤシロ様の祟りについて調べを進める詩音。その過程で、悟史の失踪に園崎家が関わっているという疑念を募らせていき、詩音を案じて自宅を訪れていた魅音を殺害しようとしてしまいます。しかし、魅音が悟史と自分のため自らの爪をケジメとして剥いでいたことに気づいた詩音は、自分の中に眠る「鬼」を静め、謝りながら魅音を抱きしめるのでした。

それから１年後、詩音はかつてと同じように駐車されていたバイクを倒してしまい、不良に絡まれます。今回は詩音を助けてくれたのは悟史ではなく、雛見沢に引っ越してきたばかりの少年・前原圭一でした。

魅音は圭一に対して好意を寄せており、詩音は魅音から恋の相談を受けていました。詩音は、自身が女の子らしくないことを気にする魅音を元気づけ、一歩を踏み出させようとしますが、魅音には圭一がいるにも関わらず、自分には悟史がいないという事実に少しずつ嫉妬を募らせていきます。

そして迎えた綿流しの日。祭りの最中、鷹野と富竹と出会った詩音は、二人が開かずの祭具殿に侵入しようとしていることを知ります。悟史の失踪の手がかりがあるかもしれないと考えた詩音は、鷹野たちへの同行を決意、見つかった時の保険に魅音を利用するため、圭一も一緒に連れ出します。詩音は祭具殿の中で、バタバタを騒がしい足音を耳にしますが、なぜか圭一たちに聞こえている様子はありませんでした。

さらに綿流しの翌日、お魎と魅音が鷹野と富竹が遺体で発見されたという会話を耳にした詩音は、オヤシロ様の祟りの黒幕が園崎家だったと確信。魅音とお魎をスタンガンで気絶させ、牢屋に閉じ込めて真相を聞き出そうとします。しかし、お魎は尋問の前に死亡してしまい、魅音は園崎家の暗部についてはほぼ何も知らされていない様子でした。悟史を殺したのが園崎家だと信じる詩音は、魅音の前でお魎と園崎家への怒り爆発させ、魅音はひどく怯えるようになっていきます。

さらに詩音は自身が祭具殿に忍び込んだことを利用し、オヤシロ様の祟りで自分自身は失踪したと周囲に思い込ませ、魅音に成り代わって行動を開始。一方で圭一を餌として利用し、祟りの実行犯を釣り上げようと試みます。

御三家が重要な情報を知っていると考えた詩音は、公由を呼び出します。公由は祭具殿に忍び込んだ詩音をかばう発言をしたため、詩音も一度は公由を信用しようとしたのですが、悟史のことに言及した際に詩音の逆鱗に触れてしまい、拷問にかけられて殺害されてしまいます。

凶行に走り続ける詩音でしたが、ある日梨花が醤油をわけてもらいに園崎家を訪れます。足音を消して近づこうとする梨花に不気味さを抱きつつ、詩音は梨花を案内しますが、突如梨花が催涙スプレーを吹きかけ、詩音に注射器を突き刺そうと襲いかかってきました。予想外の攻撃に面食らった詩音でしたが、最初の奇襲をしのぎ切ると、あっという間に形成は逆転。追い詰められた梨花は、詩音に殺されることを拒否し、包丁で自らの頭を滅多突きにして自殺します。

次に詩音が標的としたのは沙都子でした。梨花の帰りが遅いことを心配した沙都子に電話をかけて園崎家へと誘い出し、沙都子を捕らえます。捕らえられた沙都子は、沙都子を助けるよう懇願する魅音に見せつけるかのように拷問にかけられることに。しかし、悟史が生きて帰って来てくれることを信じ続ける沙都子は、詩音の拷問にも屈さず、泣き声を上げないまま事切れます。

沙都子を殺した瞬間、詩音の脳裏に浮かんだのは、綿流し前日の悟史との電話でした。悟史は詩音に、沙都子のことを頼んでいたにも関わらず、詩音はその沙都子を自らの手で殺害してしまったのです。詩音は自らが犯した過ちと、もう引き返せないところまで来てしまったことを自覚するのでした。

その後、魅音が今回の事件の黒幕であると推理した圭一とレナが、園崎家へとやってきます。詩音はもはや自分が詩音なのか魅音なのか曖昧な状態になりつつありましたが、園崎家の当主として圭一とレナに接し、逮捕される前に圭一と二人きりしてほしいとレナに頼みます。

圭一を不意打ちで昏倒させた詩音は、魅音をさらに追い詰めるため、警察に踏み込まれるよりも先に圭一を拷問にかけて殺そうとしますが、未だ魅音と詩音を助けようとする圭一の言動に、殺害を思いとどまります。

さらに詩音は、お魎は詩音と悟史の関係を裏では認めており、悟史の殺害に園崎が加担することはありえないという事実を、魅音から伝えられることになります。悟史の敵討ちとして行っていたはずの自分の行動が、すべて間違っていたと知った詩音でしたが、もはや戻れる道はなく、魅音を井戸へと突き落として殺害します。

詩音は、それまで捕らえられていた魅音に成り代わって、警察に救助されます。これまでの凶行はすべての魅音の罪となり、詩音自身は魅音に捕らえられていた犠牲者として、再び園崎詩音としての生活に戻ることになったのです。

しかし、詩音の精神はもはや限界でした。詩音を恨み呪い殺そうとする魅音の幻覚・幻聴に侵され続けて正気を失い、一度は殺害を断念したはずの圭一の元を訪れ、包丁で殺害を試みます。さらにマンションのベランダを伝って自室へと戻る途中、足を滑らせて転落します。落下の瞬間、憎しみから解き放たれて正気に戻った魅音は、悟史や自分が殺してしまった皆に謝りながら、もう一度生まれ変わることができたなら、二度と間違えないことを誓うのでした。