May'n、鈴木このみ、『チームプラオレ!』が共演!「アニパチ-Anime Carnival- supported by OPENREC.tv」レポート&終了後インタビュー
誰かの夢が叶う時
最後の曲はMay'nさんと鈴木このみさんがコラボレーション。TVアニメ『タブー・タトゥー』のOPテーマ「Belief」だ。
Aメロで2人がハモった瞬間、これは何かとんでもないステージを見ているのではないかと直感的に思った。
鳥肌を通り越して、一気に目頭が熱くなる。
2人の歌唱力が日本を代表するレベルに高いことは勿論なのだが、それが重なった時にここまでのパワーが生まれるのかと圧倒される。
鈴木このみさんはMay'nさんに憧れてアニソンシンガーを目指した。
デビュー当時のインタビューやブログ、色々な媒体で憧れの人はMay'nさん。一緒に歌いたい人はMay'nさんと言い続けてきた。
それから9年。同じステージを踏み、隣でパフォーマンスをしている。
誰かの夢が叶っている瞬間はこんなにも素晴らしく、こんなにも破壊力があるのか。
パフォーマンス中、鈴木このみさんは常にMay'nさんを見続けていた。
その瞬間、気付いた。今、彼女の夢が一つ叶っている瞬間なのだ、と。
鈴木このみさんは2011年に開催された第5回全日本アニソングランプリで、過去最大の応募総数10,223組の中からグランプリを獲得しデビューを飾った。
そのキッカケとなったのがTVアニメ『マクロスF』で体感したMay'nさんの歌声だった。パフォーマンス後、鈴木このみさんは「夢が叶いました」と満面の笑みで語った。
一つの夢が叶った時、次の夢がはじまる。2人の歌姫の次のコラボレーションが今から楽しみだ。
リアルが生み出す余韻
2021年6月27日。「アニパチ-Anime Carnival- supported by OPENREC.tv」の翌朝あることに気付いた。
2020年の春以降、オンラインライブが急増し、これはこれで素晴らしい体験ではないかと思うようになってきた。
ただ、一晩が明けた今思うことは「余韻」が全く異なる。
データで圧縮された“記録”ではなく、“記憶”に直接書き込まれたような感覚。そこにリアルとオンラインの唯一にして最大の違いがあることに気付いた。
そういうことを考えた結果、今回「Digital Double」が敢えてリアル開催に踏み切ったのはMay'nさんと鈴木このみさんの初共演。「チームプラオレ!」の初ステージを彼女たちを愛するファンの記憶に残すためだと仮説を立てた。
「はじめては一回しかない」であれば、演者とファン、双方の記憶に一生残るほどのインパクトを残したいと思うのが親心だろう。
実際、記者席に座っていた僕の心にこれだけの爪痕を残したのだから今回のイベントの狙いは大成功だったと言える。
アーティストがいるからファンがいる。ファンがいるからアーティストが輝く。
改めてエンターテインメントの素晴らしさを感じたイベントだった。
[文・川野優希 写真・小林弘輔]