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夏アニメ『ピーチボーイリバーサイド』白石晴香×東山奈央インタビュー

鬼側の視点も描かれた“私たちの知る「桃太郎」ではない”ダークファンタジー『ピーチボーイリバーサイド』白石晴香さん×東山奈央さんインタビュー

東山さんが捨て身の演技!自身初の好戦的キャラクター「ミコト」

――バトルシーンは激しそうですね。

白石:激しいですね。サリーが仲間を守るために初めて鬼と戦うシーンは、「桃の力」を発揮して激しく戦いました。

東山:ミコトはとても強い男の子で、百戦錬磨なんです。鬼と戦うときにハンデをつけても、余裕で勝ってしまうくらい。そうやって余裕を見せられるということは、実際は想像できないくらい強いはずなんです。そんなミコトを、私は自分の中に内包しきれるだろうかというのは、ちょっと未知数でした。「余裕な戦闘」を演じるには自分もドシンと構えて表現しなければいけません。しかもミコトのような役を演じるのが初めてだったので、少しでも迷いが生じそうなところは音響監督さんと打ち合わせをして、しっかりイメージができるようにしてから収録に臨みました。

――演じるためにご自身も構えるとは、とても興味深いお話です。戦闘では大声を張り上げる感じでしょうか?

東山:普段の戦闘シーンは大きく構えていますが、あるシーンでミコトが切羽詰まるんです。でもそのシーンを収録する日は、大きなライブイベントの前日で。

――それだと大声で戦うのは喉に影響を及ぼしそうです。

東山::そうなんです。このシーンは翌日のコンディションがどうなってもいいような状態でアフレコに挑みたかったので、わがままを言って収録日をずらしていただきました。その結果、ミコトと同じように捨て身で立ち向かうことができたんじゃないかと思います。

――翌日がどうなってもいい状況は、とても想像ができません! 過酷そうです。

東山:結果から言えば、そこまでコンディションに影響を及ぼすことなくアフレコを終わることができたのでよかったんですけどね。ですが、「明日があるので喉に負担をかけられない」と思いながら収録するのは嫌だったので、全力の態勢で臨めるようにしてくださったスタッフの皆さんにとても感謝しています。

――そこまでのめり込んだ演技は、とても楽しみです!

白石:実は私もまだ聞いていないので、楽しみにしているんです。早く見たい!

東山:百戦錬磨なだけではない彼のもろい一面が見えてくるシーンですし、スタッフの皆さんに協力していただいたシーンなので、楽しみにしていただきたいです。

――でも、スタッフさんとしたら、それだけ意気込んで演じてくれたら嬉しいと思います。

東山:そうでしたら私も嬉しいです。オンエアでは後半かな? まだ詳しくはお伝えできませんが、ぜひお楽しみに!

ほのぼのシーンもいいけどバトルも!サリーとミコトの戦闘シーンに注目

――印象に残っているシーンや、お好きなシーンはどこですか?

白石:私が印象に残っているのは、旅立つサリーを父親が送り出すシーンです。普段は優しくも厳しい父親なのに、いざ見送るタイミングになると、心配や不安を感じているんです。旅立つ娘を見守る父の気持ちを思うと、何とも言えない気持ちになりました。そのシーンを見て私は、「もしかしたら、桃太郎伝説のおじいさんとおばあさんも、こんな感じで桃太郎を送り出したのかもしれないな」と思いました。

――東山さんが楽しかったシーンは?

東山:やはり先程お話した、鬼と戦っているときの“狂気モード”のミコトを演じているときです。ケラケラ笑いながら、バッサバッサと鬼を倒すんです。日常生活では、なかなかそのような感情になれませんから。

――普段から狂気モードになったら困ります(笑)。

東山:友達がいなくなっちゃいますからね!(笑) そういうシーンって自宅で練習していても、現場でやってみても、本当に不思議なくらい同じようにならないんです。あの笑い方をすると、変なゾーンに入っちゃうのかもしれないですね。自分がどんな顔をしているのかわからないくらい、客観視できないくらいハイになっていました。なかなかそんな境地になれないので、ミコトを演じながら「お芝居は本当に楽しいな」と再確認させていただきました。

――要注目のポイントはどこですか?

白石:やはりラストです! 『ピーチボーイリバーサイド』は仕掛けのある作品なので詳しくは言えませんが、「ラストです」とだけお答えします。

東山:じらすねぇ~(笑)。

白石:そのシーンは、戦闘自体も見応えがありますし、サリーが覚悟を決めた想いが描かれているシーンでもあります。第1話からご覧になってくださったみなさんは、きっと胸を熱くしていただけると思います。サリーが心の底から許せない鬼に対して、どのような行動に出るのか……。最後の戦いにすべてが集約しているので、サリーの怒りの沸点となったポイントに注目していただきたいです。

――では東山さんが感じる見どころは?

東山:何度も言ってしまいますが、やはりミコトとしては、すべてのバトルシーンです。鬼はいろいろなカタチをしています。どうやって倒したらいいのか、想像できない鬼もいます。なので、どのバトルシーンも見応えがあるんです。なかには「戦わずになんとか解決できないかなぁ」と思ってしまうシーンもあります。『ピーチボーイリバーサイド』は場面ごとに違った色合いがあるので、次はどうなるのだろうかと、その都度楽しめる作品になっています。

 

(C)クール教信者・ヨハネ/講談社/「ピーチボーイリバーサイド」製作委員会
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