みあ×じんが実現した「三月のパンタシア」7thシングル発売記念インタビュー!アニメ『魔法科高校の優等生』OPテーマ曲「101」は深雪のお兄様への真っ直ぐな想いを歌詞にーー
初めてのじんとのコラボレーション! タイトルに込められた想い
ーーボーカルのレコーディングはいかがでしたか?
みあ:正直に言うと、歌えなさすぎて、一度レコーディングを飛ばしているんですよ。プランもあったし練習もしていたんですけど、気負いすぎたのか、やりたい表現ができずに空回りをしてしまって……。「このまま録ってもいい方向にいかないから、一度リセットして録り直そう!」ということになったので、実は2回チャレンジをしたくらい、大変だった曲なんです。
ーー普通なかなかないですからね。たぶん歌えはしていたんでしょうけど納得いくレベルまでは行かなかったんですね。
みあ:そうですね。サビでの熱さだったり、逆風の中でも道を切り開いていく力強さみたいなものをボーカルでも表現したいと思ったときに、そこがうまく結びつかなかったんです。
ーーアレンジが凄まじいですけど、その中でもみあさんのボーカルがしっかりと軸になっていると感じたので、良かったんじゃないかなと思います!
みあ:ありがとうございます。でもライブではどうなっちゃうんだろうと思っていますけどね(笑)。
ーータイトルの「101」についても聞いていいですか?
みあ:これはじんさんから、タイトルを決めてくださいと言われて決めさせてもらいました。曲を作るとき、じんさんが「花をモチーフにしたい」とおっしゃっていて、そのとき具体的な花の名前は挙げなかったのですが、深雪を思ったとき、派手ではないけど、凛とした美しさがあって、太陽に向かって真っすぐ伸びている花だと思ったんです。それをお伝えしたら、じんさんがケンティフォリアというバラ科の花をモチーフにして曲を書いてくださって……。
その花は100枚の花びらがあるらしいんですけど、じんさんが、延々と花占いをしてなかなか答えを出せずにいる少女のもどかしさを裏テーマに置いていると話されていたので、その100枚目のひとつ先。101枚目で答えを出す決意という想いを込めて「101」というタイトルにしました。
ーー初のじんさんとのやり取りは刺激的でしたか?
みあ:面白かったです! じんさんもものすごく熱い方で、私の小説が軸になっていないのにも関わらず、私が昔書いた小説をほとんど全部読んでくださっていたんです。
そのくらい三月のパンタシアと真摯に向き合って、私自身のことも知ろうとしてくれた上でやり取りができたことも嬉しかったですし、花をモチーフにしたいと言われたときに、最初にモチーフを決めるんだ!という新鮮な驚きもありました。
「いつもそうなんですか?」と聞いたら、いろいろなパターンがあるらしいんですけど、三月のパンタシアに曲を書き下ろすことになったとき、風が吹いていて花びらが散っている中、突き進んでいるイメージが浮かんだとおっしゃられていたので、画が先に浮かぶ人なんだなと思いました。そういうお話が聞けたことも、すごく良かったです。