夏アニメ『ピーチボーイリバーサイド』をTV放送版とは違った視点で楽しめる「時系列版」はミコトにより注目!? シャッフル版と時系列版の違いを紹介
時系列版(dアニメストア配信)
ここからはシャッフル版を楽しんだ方に向けて、アニメ『ピーチボーイリバーサイド』をより楽しめる時系列版について紹介します。
時系列版は一言で言えば原作通りの物語展開を楽しめます。アルダレイク王国の王女・サリーが旅人のミコトと出会い、旅立ちを決意する「姫と桃」(オンエア版・第4話)から始まり、そこからフラウ、ホーソン、キャロットといった仲間たちと旅を進める中で、自身の秘密や徐々に芽生えていく“ある思い”と向き合っていくこととなります。
そんな時系列版について、筆者がシャッフル版と大きく異なると感じたのはミコトの存在感です。オンエア版でのミコトは、第2話「鬼と人間」から登場し、圧倒的な力を振るうだけでなく、実はサリーが旅立つ理由を与えた重要人物であることが第4話で明らかになっています。
このシャッフル版の流れを見ると、物語の主軸はサリーなんだと感じる方が多いのではないでしょうか。これにも上田監督の思惑があることが前述のインタビュー内で語られています。
シャッフル版の意図についての質問にて、「本作の主人公は誰なのか?」という議題で、主人公はミコトだと考える人もいる中、上田監督は「『ピーチボーイリバーサイド』のお話は、サリーとフラウが出会ったところから始まる話だと感じていたため、『主人公はサリー』と考える形で全体の構成を練りました」と答えています。
このようにシャッフル版では意図してサリーがメインに描かれていることがわかります。それに対して時系列版のミコトは第1話から登場し、圧倒的な力をサリーの前で披露。その後はオンエア版と同様にサリーを軸に物語は進むものの、物語の節々で登場しては徐々にその生い立ちについて触れられていきます。
そして物語後半には、ミコトの前に強敵が現れることが示唆されており、より彼にスポットが当たる展開が用意されていることが予想できるのではないでしょうか。
オンエア版を楽しんだあと、時系列通りに物語を見たくなったり、別視点からサリーとミコトの物語を見たくなったらぜひ時系列版をチェックしてみてください。
第1話:姫と桃(シャッフル版・第4話)
【あらすじ】
人を食らう鬼による侵略が進む、とある世界。アルダレイク王国の王女・サリーはある日、旅人のミコトと出会う。
生まれ育った国から出たことのないサリーは、外の世界を旅することに憧れを抱いていて――ミコトの旅に付いて行きたいと願い出る。
そんな中、鬼の軍団の襲撃を受けるアルダレイク王国。
サリーにも、鬼の魔の手が迫る!
危機を救ったのは、意外にも……。
第2話:元姫と卯人(シャッフル版・第1話)
【あらすじ】
旅に出たサリーは、行き倒れていた亜人のフラウと出会う。助けてくれたサリーに懐き、旅に付いてくるフラウ。
そしてサリーはフラウを通して、外の世界に亜人への差別意識がはびこっていることを知る。
そんなサリーとフラウの前に現れる、リムダール王国騎士団のホーソン。ホーソンは有無を言わせず二人を投獄して……。
第3話:鬼と人間(シャッフル版・第2話)
【あらすじ】
高鬼のセトに蹂躙されるリムダール王国。そんなセトに戦いを挑んだのは、ミコトと同じ『桃』の力に覚醒したサリーであった。
覚醒した力に高揚し、セトを圧倒するサリー。一方、セトに同行した高鬼の眼鬼は、ミコトと遭遇して……。
ふたつの『桃』と、ふたりの高鬼――その戦いの行方は!?
第4話:種族と居場所(シャッフル版・第7話)
【あらすじ】
蒼面鬼の鬼砲によって、リムダール王国は一瞬で消滅してしまった!
守るべき国を失い、途方に暮れるホーソン。サリーはホーソンを旅の仲間に迎え入れる。
ミコトに角と眼を取られ、鬼力を失った眼鬼あらためキャロットも加わり、旅の道中は一気に賑やかになった。
そんな中、サリーはミコトとばったり再会を果たして……。
「差別ってなんだろ?」と、旅の道中を通じて生じた疑問を投げかけるのであった。
第5話(シャッフル版・第11話)
第6話(シャッフル版・第12話)
第7話:フラウと吸血鬼(シャッフル版・第5話)
【あらすじ】
サリーたちが次にやって来たのは、『吸血鬼』が人々を襲っていると噂される街。
そこでもやはり、亜人であるフラウは差別される。
サリーの力で差別する人間を懲らしめてやればいいと訴えるキャロットに、「私の力は人間には使えない」と答えるサリー。
サリーに心を許しかけていたキャロットは、「それこそ差別じゃないか」と、不信感を
抱いて――『吸血鬼』を見つけ出すと、この街の人間を皆殺しにしてほしいと頼むのであった。
第8話:キャロットとミリア(シャッフル版・第6話)
【あらすじ】
一度は吸血鬼によってその命を奪われたフラウ。天国で天使アトラと再会したフラウは、
現世に復活すると同時に、異形の姿に一時的に変わると――その強大な力で吸血鬼を打ち倒した。
時を同じくして、ミコトは記憶を失ったミリア(髪鬼)と鉢合わせに。
そこへ、髪鬼捕縛の命を受けた『名も無き中鬼』が現れて……。
第9話:サリーと岐路(シャッフル版・第3話)
名も無き中鬼の根城で、皇鬼が主催する『百鬼会』が開催される。
一同に集いし名だたる高鬼を前に、モモタロウ(ミコト)によって鬼が滅亡の危機に瀕していることを訴える皇鬼。
鬼たちの間に動揺が広がる中、武闘派である『轟鬼』は、皇鬼がよからぬ企みを抱いているのではないかと疑うが……。
皇鬼の口から、密かに思いを寄せていた眼鬼(キャロット)が、モモタロウの手で残酷に殺されたと伝えられて――
第12話:ミコトとミコト(シャッフル版・第9話)
「昔々のお話です。ある所に、おじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。中略――」
桃から生まれた桃太郎こと吉備津彦命は、鬼ヶ島に乗り込むと、鬼の大将を見事に討ち果たしました。
めでたしめでたし――否、この物語には続きがあった。
戦いを終えた吉備津彦命はある日、鬼と人との間に生まれた少年と出会って……。
時系列版はdアニメストアにて配信中
時系列版では原作通りの時間軸で物語が進み、キャラクターたちの成長や関係性の変化を直感的に感じることができます。シャッフル版で『ピーチボーイリバーサイド』の世界観に浸ったあなたも、ぜひ時系列版でオリジナルストーリーを堪能してみてはいかがでしょうか。
TVアニメ『ピーチボーイリバーサイド』作品情報
放送情報
2021年7月1日(木)より TOKYO MX、BS日テレほかにて放送中!
TOKYO MX:7月1日(木)より毎週木曜22時00分~
BS日テレ:7月1日(木)より毎週木曜23時30分~
AT-X:7月1日(木)より毎週木曜23時30分~
J:テレ:7月7日(水)より毎週水曜25時00分~
配信情報
d アニメストア 7月1日(木)22:30 より先行配信スタート 毎週木曜 22:30 より順次配信
Amazon Prime Video 7月5日(月) 0:00 より配信スタート 毎週月曜 0:00 より順次配信
以下配信サイトでも、7月8日(日)0:00 より順次配信開始
最新話 1 週間無料配信
ABEMA/GYAO!/ニコニコチャンネル/U-NEXT
見放題配信
ABEMA/FOD/U-NEXT/アニメ放題/Netflix/dTV/バンダイチャンネル/ひかり TV/Hulu/J:COM オンデマンド/milplus
その他配信サービス
ビデオマーケット/DMM.com/GYAO!ストア/COCORO VIDEO/HAPPY! 動画/TELASA/music.jp/TSUTAYA TV/クランクイン!ビデオ/Rakuten TV/Google Play/ムービーフル Plus
イントロダクション
昔々のお話です。ある所におじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ芝刈りにおばあさんは川へ洗濯に──(中略)
ついには鬼を退治しましたが、外国にも鬼がいるようなので……桃太郎は海を渡りました。
すごいのは倒したこと 喜ぶべきは救ったこと ただ一つ……駄目だったことは……────楽しんだこと
これはもしもの話だが……
もし流れてきた大きな桃が一つではないとしたら……
日本に流れてきた桃が複数あるうちの一つに過ぎないとしたら……
スタッフ
原作:クール教信者・ヨハネ(講談社「少年マガジン R」「マガポケ」連載)
監督:上田 繁
シリーズ構成:大知慶一郎
キャラクターデザイン:栗田聡美、加藤真人
プロップデザイン:今門卓也
色彩設計:斉藤麻記
美術監督:福島孝喜
美術設定:曽野由大
撮影監督:長谷川奈穂
編集:本田優規
音響監督:田中 亮
音楽:中橋孝晃
アニメーション制作:旭プロダクション
オープニングテーマ:Q-MHz feat. 鈴華ゆう子「Dark spiral journey」
エンディングテーマ:ミテイノハナシ「夜を越える足音」
キャスト
サリー:白石晴香
ミコト:東山奈央
フラウ:M・A・O
ホーソン:増田俊樹
キャロット:戸田めぐみ
犬:斉藤次郎
ミリア:峯田茉優
ウィニー:戸松遥
皇鬼:平川大輔
轟鬼:村井美里
ジュセリノ:久保ユリカ
アトラ:鈴華ゆう子
原作情報
原作:クール教信者
漫画:ヨハネ(「少年マガジン R」「マガポケ」連載中)
第1~10巻 好評発売中!