周りの方たちがうたのおにいさんにしてくれたんだな——【2.85次元】教育番組パロディショー『うたってにこりん☆』より元ナンバーワンホストのあたごおにいさんを演じる陳内将さん インタビュー
濃密な時間の中で感じたメンバーの印象
——“うたのおにいさん”として身につけたこと、学んだことはありますか?
陳内:あたごおにいさんを通して、優雅で余裕のあるキャラクターを経験できて良かったと思います。舞台で優雅な役を演じたことはありますが、どっちかというと敵としての優雅さで。
でも今回は、仲間を引っ張っていく立場としての優雅さだったので、新しい経験になったと思います。
あと、まさか自分が30を過ぎて全身ピンクの服を着るとは思っていませんでした。30を過ぎてもピンクを着るのは新しい発見でしたね(笑)。
——すごくお似合いでしたよ!
陳内:1番はじめにウィッグを合わせたんですけど、「これ大丈夫かな?」と最初はドキドキしていました。
——ピンクに金髪、そして元ナンバーワンホストというあたごおにいさんに、視聴者側はドキドキさせられました。
陳内:それは良かったです。もし、あたごおにいさんが自分の素として出てきたら、その辺の女の子の頭をポンポンしてしまいお縄にかけられそう(笑)。
——『うたってにこりん☆』は3次元とは違う【2.85次元】という冠をつけていますが、正直、2.85次元って何だろう?と思っていました。
陳内:僕自身もいまだに2.85次元が何なのか分かっていません(笑)。3次元と2.85次元の差の「0.15」が気になっていて、その0.15次元って何だろう?と考え始めたら眠れなくなるので考えないようにしています。
2次元が3次元になるから2.5次元なので、うたのおにいさんを実際にやる3次元、そしてキャラクターや声などで展開する2次元要素もある。その塩梅が、2.85次元なんですよね?
スタッフ:その通りです。
陳内:良かった〜! 合ってた~!
一同:(笑)。
——また、短い撮影期間で濃厚な時間を過ごされたと思います。先ほど、加藤将さんとは初対面だったとお話されていましたが、第一印象はいかがでしたか?
陳内:加藤将はとにかくでかい! 面白い人だと聞いていたんですけど、ちょっと天然な部分がある面白さなんだという衝撃を受けました。撮影のときに「走って入らないでね」と監督が言った言葉をフリだと思って、彼は走って入っていったんです(笑)。
一同:(笑)。
陳内:あと、つばさとは当時2回目の共演だったんですけど、現場の立ち振る舞い、空気の読み方やクレーバーさがあって、このメンバーの中で僕が1番頼っていたのかもしれません。
年齢も若いけどしっかりしていますし、仕事に対する考え方に似ているところがあるので、気持ちの面で安心を求めていたと思います。
そういう意味では、和合ちゃんにはそういう気持ちは一切なかったです。和合ちゃんは和合ちゃんでいてくださいという気持ちでした(笑)。
佐奈ちゃんとは別作品で共演していて、その延長線上で一緒に撮影するという感じでしたので、普通にお友達みたいな感覚でいましたね。
——ちなみに、1番“おにいさん”要素を感じた人は誰でしょう?
陳内:つるの剛士おにいさんです。
——お! その理由とは?
陳内:藤沢に家を買えとずっと僕に言ってくるからです。
一同:(笑)。
陳内:会話がおにいさん過ぎて、ぶっ飛んでるなぁと思いました(笑)。