僕はうたのおにいさんとして世界にいきたいです——【2.85次元】教育番組パロディショー『うたってにこりん☆』より新時代の“うたのおにいさん”を演じる木津つばささん&加藤将さん インタビュー
バラバラな役作り! お二人の仲良しなエピソードも
——先ほど、YouTubeでうたのおにいさんについて調べたとおっしゃっていましたが、他に役作りで参考にされたことはありますか?
加藤:“やさしすぎるから人生損する”とよくいわれるので、自分の中にあるやさしさを引き出しつつ、僕が演じた木坂樹里はちょっと臆病でビビリなところもあるので、どういうキャラクターを作ろうかな?と思ったときに「HUNTER×HUNTER」のゴンを参考にしました。脚本を読んだ後に「HUNTER×HUNTER」を読むと、本当にグリードアイランド編そのものなんです。
木津:ごめんなさい。彼が言っていることは無視していただいて大丈夫です。
一同:(笑)。
加藤:(木津さんのほうを見て)キルアで役作りした?
木津:ぜ~んぜん違います!
一同:(笑)。
木津:僕は普段と違った役どころというか、カッコいいおにいさんをやったことがなかったので、周りの演者さんも含めて現場に入ってから役を固めようと思いました。みんなに合わせながら役作りをしていった感じです。
——2.85次元の冠をつけた“うたのおにいさん”として身につけたこと、学んだことはありますか?
木津:子供に対する接し方ですね。今後、子供を相手にする機会があれば、“こうしたら楽しんでくれるかな?”といろいろな感情を引き出すことができるんじゃないかな、と思います。
加藤:このお仕事をして1つ思ったことがありまして、子供と話すときはスローペースで喋ることを学びました。大人と同じようなペースで話をすると、子供たちは理解できないと思うんです。実際に、子供たちと触れ合う中で、YESとNOをしっかりとして会話することが身につきました。
——今、子供時代に戻るとしたら、何かやってみたいことはありますか?
加藤:サクッと僕から言っていいですか? 僕、小さいときに魔女を見たことがあるんです。話が長くなるんですけど……
木津:長くなるやん!
一同:(笑)。
加藤:小さいときに魔女に連れていかれそうになったことがあるんですけど、そのまま魔女に連れていかれたらホグワーツに入学できていたのかも?と思っていて。
(現場の空気がざわめく)
加藤:これは真剣な話なんですけど、たぶん自分にスピリチュアル系な能力があると思うんです。もし、今子供時代に戻れるとしたら、魔女についていってハリー・ポッターのような存在になれるかもしれないなぁと。
(隣で困惑した表情をする木津さん)
加藤:大丈夫? ついていけてる?
木津:(笑)。
——気を取り直しまして(笑)。木津さんは今子供時代に戻れるとしたら、どんなことをしてみたいですか?
木津:そうですね……僕はずっと外でしか遊んでいない子で、木登りが大好きだったんです。現代で子供に戻れるなら、英才教育というか英語を勉強したいなぁと思います。(加藤さんとは)まったく違う真面目なコメントになりますが(笑)。
——いえいえ! 先ほどから、ボケの加藤さんとツッコミの木津さんという息ぴったりのやり取りに和んでおります。
木津:もう(加藤さんとは)ずっと一緒なんです! 僕らを離してください!
加藤:ずっと一緒だよね。僕、彼女にするなら、つばさの身長ぐらいが良いな~と思っているので、ぜひ彼女になってほしいです。
木津:絶対に嫌です(笑)。
加藤:いつも撮影終わりに「俺ん家おいで?」と言うんですけど、来てくれないんです。
木津:その話は大丈夫です!
一同:(笑)。
——そんなお二人ですが、初めて会ったときから今に至るまで、お互いの印象に変化はありましたか?
木津:初めて会ったときは、身長も顔も雰囲気もすべてがカッコいい!という印象でした。初めからフルスロットでしたし、見た目に反して中身が熱い男なので、今は何度会っても元気になる元気印のような存在です。めちゃくちゃ元気になるので、現場にいて欲しいなぁと思います。
加藤:ありがとうございます。いろんな人がつばさのことを「しっかりとした大人な子」と言っていて、僕も第一印象はめちゃくちゃしっかりしている、自分よりも精神年齢が上と思っていました。
でも、たまに仲の良い人にしか見せない、つばさの超お子ちゃま部分がありまして。ミュージカル『アルスラーン戦記』のとき、初稽古なのに自分に対してふざけてきたこともあって、可愛い一面もあるんです。
そういえば、舞台の千秋楽に、疲れたから近くのホテルにつばさと泊まったことがあったんですけど、睡眠時間を取るためにホテルに泊まったのに2人でずっと話をしていて結局ほぼ寝られませんでした(笑)。それだけ熱い話をしたよね。
木津:そんなこともありました。それもおかしい話で、それぞれ部屋をとったのに、1つの部屋に集まってずっと喋っていて、翌日は一緒に出ることもなくバラバラでチェックアウトするという(笑)。
加藤:そうそう。睡眠時間を削ってまで付き合ってくれたので、つばさには後でシャケおにぎりを買ってあげたりしました(笑)。