
TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』岡村明美さん&石田彰さんインタビュー|岡村明美さんの深まる謎を石田彰さんが解き明かす!?
今時ない豪華キャスティングが勢ぞろい
――今作はゆとり世代を象徴しているようなメインキャラクターが登場しますが、実際に演じられているのは、ベテランのキャストの方たちです。キャスティングを聞いた時に、どのように思われましたか?
石田:初期の段階では、韋駄天側のキャストしか知らなかったので、そこに入れてもらえていたので、ありがたいという気持ちは基本的にありました。あるんですけど、「このキャスティングは狂ってるなぁ~」と思いました。
一同:(大爆笑)。
石田:狂っているというか、今時ないだろうと思いました。「キャスティング費、いくらなんだろう?」って……。
岡村:緒方さんにもお話うかがったんですけど、(石田、岡村と同じく)やっぱりオーディションではなかったようなので、本当にいくらなんだろう?って……(笑)。
一同:(笑)。
石田:現実的なことを考えても、「このキャスティングにはならないだろう」という印象は最初に受けたので、「どういうことだろう?」と……(笑)。
それで、魔族側や人間側の若いキャストがだんだん入ってくるのを見ると、「あぁ、ということは魔族も800年以上前からともにいる存在ではあるけど、物語スタートの時点では、魔族よりも韋駄天の方が強いということを印象付ける必要がある」というところから、「まぁ、こういう年かさの人たちがキャスティングされたんだろうなぁ」という想像はしましたね(笑)。
――岡村さんはキャスティングを知っていかがでしたか?
岡村:私は自分のことはちょっと置いておいて、韋駄天のキャストを見て「うわぁ~、すごいな~! 4番バッターばっかり出てくるな。(個人的イメージ)このチームは強いな~!」と思いました。
本当にすぐに思い浮かぶような方たちばかりで、「どなたがキャスティングしたんだろう? すごいな~、ノイタミナさん!」と思いました。
一同:(爆笑)。
――キャストについての印象をお聞かせください。
石田:収録を全員揃って行うということは、(コロナのため)今はないので、その話数によって、絡んでいる度合いが高い人たちを集めて収録するというスタジオの入り方なんです。それでも「僕が一番一緒にやる機会が多いのはイースリイなのかな?」という感じです。
当たり前なんですけど、緒方さんのああいう感じの役は安心して聞いていられるので、
さっきも言った通りおかしなキャスティングをされているけど、そのおかげで相手としてはすごくやりやすいなと感じています。
ある程度の気心知れた役者さんですし、あまり構えずにいられるということは正直ありますね。
――岡村さんはいかがですか?
岡村:最初のうちは韋駄天チームだけで収録していました。石田さんが(プロンテア役として)出られた時に、リンは「プロンテア、久しぶりだのう」というセリフがあるんです。
岡村:テストの時はセリフを言いながら、気持ちの中では「お久しぶりですっ! 石田さぁん!」という感じで、明るい気持ちがのってしまって、それで本番の時には威厳をと思って……(笑)。
一同:(大爆笑)。
岡村:(石田が)元事務所の先輩なので、勝手にお慕い申し上げているんですけど、今はこういうご時世ですし、一緒にスタジオでマイク前に立つということがなかなかないんですよ。
石田:そうだね(笑)。
岡村:なので、ちょっとそういう気持ちがのっちゃいまして、「いかん、いかん」と思いながら、収録しました(笑)。
――岡村さんが一緒にアフレコ収録されるのはどなたが多いですか?
岡村:韋駄天チームが多いです。コリー(CV:石上静香)さん、ピサラ(CV:瀬戸麻沙美)さん、ネプト(CV:天田益男)さんがこっちのチームに来てからは、たまにご一緒したりしますが、っぱり韋駄天チームの朴(璐美)ちゃんが多いですね。
――朴璐美さんと共演されていかがですか?
岡村:いやぁ~、朴ちゃんはクソましまし(増し増し)ですよ!
一同:(笑)。
岡村:(ハヤトのセリフによく出てくる「クソババア!」を)「クソクソババア」とか、「クソクソ~」とかアドリブに「クソクソ」がいっぱい出てきますから!
一同:(笑)。
岡村:朴ちゃんは「堂々とクソババアって言える」と言っていましたからね(笑)。
一同:(爆笑)。
――魔族側のキャストについてはどのような印象を持たれましたか?
石田:完成した作品を見て、宮本充さんが演じられているタケシタが気になりました。宮本さんと収録現場ですれ違ったことはあるんですけど、スタジオ内に一緒に入って収録したということは一度もないんです。
我が我がというキャラクターばかり出ている中で、タケシタの引いている芝居がすごく目立っていて、「さすが宮本さんだな」と思いましたね。
岡村:私は、バコード(CV:龍田直樹)さんが気になります。最初ずっとバーコードだと思っていて、台本をよく見たらバコードさんでした。
一番のお気に入りです。いつも気にして見ています(笑)。
――リンが魔族と戦うシーンも見どころのひとつですよね。
岡村:最初にニッケル(CV:上坂すみれ)さんをやっつけたんですけど、別収録だったんです。ブランティ(CV:本名陽子)さんとは一緒に収録でき、ボコボコにしましたね(笑)。「何かごめん!」て感じです。
一同:(笑)。
岡村:あそこのシーンはすごいですよね。収録していて、心がめちゃくちゃな感じでした。陽子ちゃんと、オオバミ役のチョーさんとご一緒できました。
リンはやられたり、ショック受けたりとかいろんな感じになっていたので、イヤな汗をかきましたね(笑)。