“これまで”と、輝かしい未来と――9月7日に32歳を迎えた山下大輝 1st EP『hear me?』の発売を記念して、自身初の歌唱パフォーマンスを含むバースデーイベントを開催!【詳細レポート】
声優・アーティストの山下大輝が1st EP『hear me?』の発売を記念して、自身初の歌唱パフォーマンスを含むBirthdayイベントを9月11日(土)、東京・豊洲PITで昼・夜2公演にわたり開催した。
トークゲストに蒼井翔太、MCに鷲崎健を迎え、誕生日ならではの企画にチャレンジ。バラエティ、朗読劇、ライブと盛りだくさんの内容で繰り広げられた夜公演の詳細レポートをお届けする。
蒼井「じゃあ、ずっと一緒にいてくれるってことだよね?」
バラエティ豊かなコーナーが展開された当日。客席が暗転すると山下の声が響く。
「今日は僕のバースデーパーティー! だけどひとりだと不安だしな……誰か一緒にお祝いしてくれないかな? ちょっと電話してみよう」
電話の相手は、仲の良い友人であり、声優・アーティストの蒼井翔太。「豊洲PITまで来てくれないかな?」と恐る恐る尋ねると「秒で行けるから待ってて!」という頼もしい返事。「しょーたんが来てくれるなら問題ないね、夜公演思いっきり楽しむぞ!」と意気込み、星が散りばめられたファンタジックなステージに山下、蒼井、MCの鷲崎健が登壇。蒼井からは「これ買ってて、ちょっと遅れちゃった」と誕生日祝いの花が贈られた。
また、山下のピンクを基調とした衣装を見て「今日のお召し物、とっても可愛い!」と笑顔を咲かせた蒼井。「皆さんとお祝いするパーティにお邪魔させていただきます。昼公演で名乗るのを忘れてしまったんですけど、蒼井翔太です。あともうひとり、めちゃくちゃお祝いしたいと言ってる方が……」とMCの鷲崎健を招き、ステージ中央に備えられた椅子に着席。アットホームなムードで進行していく。
タイトルコール後、最初に行われたのは”山下大輝ヒストリー”という誕生日ならではのコーナーである。昼の部では幼少期から現在、夜の部は未来の話が中心で、40歳、50歳、60歳、それぞれの年齢の展望を語った。
まず、40歳の目標は「王道少年キャラを演じつつ、そんな少年を導けるような存在感や安心感のあるキャラクターを演じられるようになりたい。人ではないモンスターやミステリアスな敵役など、演技の幅をもっと広げていきたい」というもの。
「8年後ってそんなに変わってないんじゃないかなって。周りの40歳って、僕が(小野田坂道役で)『弱虫ペダル』をやっていたときの、森久保(祥太郎)さん、鳥海(浩輔)さんたちで。本当に素晴らしい人たちばかだったんです。そんな人たちと同じ年齢になったときってどんな気持ちになるんだろうなって思いながら書きました。でもやっぱり気になるのはお芝居のこと。今は全力全開の少年を演じさせていただくことが多いんですが、そんな少年に手を指し伸ばせるような頼りがいのあるキャラクター……“師匠”的なポジションになれたらいいなって」
山下の好き理解者でもある蒼井は「でも、もうすでに演技の幅はあるんじゃないかなと思います。水面下という言い方が正解かは分からないですけど、いろいろな役を演じて、見てきた中で、蓄積されているんじゃないかなって。多分機会が与えられたらすぐにできるように感じます」と太鼓判。照れながらも「しょーたんは自分のことをすごく見てくれていて」と明かすと、鷲崎はふたりの“ラブラブ”っぷりに翻弄されながらも「近い位置で見続けてくれてるから分かるものもあるんだろうね」と、しみじみと話した。
50歳の目標は未来の自分への手紙に。「相変わらずお肉を食べてますか? まだカルビ食えてますか? 食べられる野菜の種類は増えていますか? ディズニー作品に出られていますか?」。“声の王子様”としてディズニー作品に携われたことがとても嬉しかったという山下。小さいころから好きなディズニー作品に出演して、母に報告するのが夢のひとつだと語った。
とりわけ盛り上がったのは60歳。「蒼井翔太さんがオーナーの老人ホームに入居させてもらい、仲の良い人たちで仕事もマイペースにしつつ楽しく暮らす」という目標。実は蒼井は密かに「中学生の頃から老人ホームを立てるために貯金している」そう。
山下が改めて“入居したい”と直接告げると「じゃあ、ずっと一緒にいてくれるってことだよね?」と蒼井。客席から拍手が沸く中、「ずっと一緒に過ごせたら良いよね。この先もこうやって話せたらいいなって」とさらり。
一方、鷲崎は前のめり気味に「蒼井さん……! 僕も入居したい。なんなら今すぐ作って欲しい」と飛びつき、笑顔を誘った。