“怖い”を全力でやりきるのも結構難しいんです――秋アニメ『見える子ちゃん』四谷みこ役・雨宮天さんインタビュー(前編)│ホラーやコメディだけじゃない、何度見ても心温まるお話にも注目
AT-X、TOKYO MX、KBS京都、サンテレビ、BS日テレ、dアニメストアほかにて放送中のTVアニメ『見える子ちゃん』(原作:泉朝樹/WebComicアパンダ連載・KADOKAWA刊)より、四谷みこ役・雨宮天さんのインタビューをお届けします。
『見える子ちゃん』は、化け物が“見える”主人公・四谷みこが、なんとかして見えていない、気づいていないふりをする前代未聞のホラーコメディ作品。内心でめちゃくちゃ怖がる様と、気づかれないように平静を装うギャップも面白く、それを雨宮さんがどのように演じるのか楽しみなところです。
みこを取り巻く登場人物も豪華キャスト陣で、みこの親友であり同級生の百合川(ゆりかわ)ハナを本渡楓さん、同じく同級生の二暮堂(にぐれどう)ユリアを佐倉綾音さんが演じています。
さらに、オープニングテーマ「見えないからね!?」、エンディングテーマ「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」はどちらもみこ(CV.雨宮天)が歌唱。本作ならではの楽曲は聴きどころ満載です。
アニメイトタイムズでは、そんな注目のTVアニメ『見える子ちゃん』で主人公を演じ、主題歌も担当している雨宮さんにインタビュー。前編となる今回は、作品の魅力やアフレコの様子などを中心にお話をうかがいました。
化け物は怖いですが、ホラーが苦手な人も楽しめる作品だと思います
――『見える子ちゃん』に出演すると聞いてまず思ったのが、雨宮さんってホラー苦手でしたよね?
四谷みこ役・雨宮天さん(以下、雨宮):苦手ですね(笑)。心霊特番みたいなのをやっていたら、すぐに消します。そういう番組を見てしまうと、お風呂で顔を洗う時に、鏡になにか映っている気がして目を開けちゃって痛くなったり、寝る前も怖くなって電気をつけたり……そのぐらい苦手です。
――この作品はコメディ要素もありますが、原作の段階から化け物がかなり不気味じゃないですか。原作を読んだ時は大丈夫でしたか?
雨宮:実はオーディションをいただく前から、たまたま原作を読んでいたんですよ。化け物自体はすごく怖いんですけど、みこの可愛さとハナの能天気感でだいぶ怖さがカバーされていたんです。私でも1人で楽しく見られる作品でしたね。
――怖くて眠れなくならずに済んだと。
雨宮:はい。そうなんですけど……第1話のアフレコをした夜は、お化けが出てくる怖い夢を見ました(笑)。第2話、第3話でも見たらどうしよう、と不安でしたが、幸いそれ以降は見ることなくやれています。
――作品が作品だけにちょっと怖いですよね。最後までアフレコしたら本当に何か起こるのではと思っちゃいそうですし。
雨宮:それもあって、第1話のアフレコを始める前にスタジオに神主(神職)さんを呼んでお祓いをしていただきました。でも、なにかあるかもしれないからお祓いをしているのかと思ったら、怖かったですね。