秋アニメ『ヴィジュアルプリズン』ギルティア・ブリオン役:古川 慎さんインタビュー「歌というものに純粋で、音楽に嘘をつけない人」【連載第2回】
原作・上松範康氏、音楽・Elements Garden、キャラクター原案・片桐いくみ氏、制作・A-1 Picturesで贈るオリジナルTVアニメーション『ヴィジュアルプリズン』が現在放送中です。
本作は、ヴァンパイアという宿命を生きる者たちが、「歌」を通して、「仲間」そして「自身」と向き合っていくストーリーとなっています。
今回アニメイトタイムズでは、総勢10名の出演声優陣にメールインタビューを実施! 作品やキャラクターのこと、収録現場の様子などを語っていただきました。
第2回目に登場するのは、ギルティア・ブリオン役の古川 慎さん。本作の話を聞いたとき、ヴァンパイア×ヴィジュアル系という組み合わせに合わない訳がない、と強い興味を感じたそうです。
以前のインタビューはこちら
『ヴィジュプリ』千葉翔也(結希アンジュ役) インタビュー【連載第1回】
ギルは生粋のヴォーカリストのような気質
——本作はヴィジュアル系、音楽、ヴァンパイアとオタク心をくすぐられるテーマが盛りだくさんですが、最初に脚本・全体的なストーリーを読まれての感想をお聞かせください。
ギルティア・ブリオン役:古川 慎さん(以下、古川):設定をいただいた際、ヴァンパイア×ヴィジュアル系という部分に「合わない訳がない」と、強く感銘を受けたのを覚えています。
古い確執や、明かされてゆくであろう秘密がどのように描写されてゆくのか、非常に興味深く感じました。
——ギルティア・ブリオンというキャラクターは、古川さん自身どのような人物だと解釈されていますか? また、ギルのここに注目してほしいポイントを教えてください。
古川:歌というものに純粋で、音楽に嘘をつけない人だと感じています。それ故に、他者を傷つける事もあり、はたまた他者と絆を深めてゆく事ができるのかも知れません。
逆に言えば、言葉として表す事に不器用で、多くを語りたがらない部分もあります。
ヴァンパイアであるという特徴をもってはいますが、“総ては歌が語る”と感じていそうな彼は、生粋のヴォーカリストのような気質なのではないかと。
——アンジュやイヴとの会話など、ギルの背景や過去が気になるシーンが所々ありましたが、第2話までを振り返り、個人的に印象に残っているシーンやお気に入りのシーンはありますか?
古川:1話のアンジュとギルの歌唱シーンです。劇中でギルの心が動かされた最初のシーンなのですが、後のエピソードを収録してからこのシーンを振り返ると、大変感慨深いものがあります。気になる方は是非、物語を追ってみて下さい。
——思い出に残っている収録現場でのエピソードや、印象深いディレクションなどはありましたか?
古川:アンジュとギルのシーンは、自分たちから何度も“もう一度お願いします”を言わせていただきました。
本来ならばあまり褒められたものではないのですが、歌で表現した部分と相互に補完しあえるような台詞回しは、どれだけ拘っても足りないくらい、色んなものを込めたかったからです。
結果、スタッフの皆様にご迷惑をおかけしてしまいました……その節は申し訳ありませんでした……。
——第1話でギルとアンジュの歌唱シーンがありましたが、実際に上松さんが手がけた楽曲を歌唱してみていかがでしたか? ここを聴いてほしい!という聴きどころがあれば教えてください。
古川:上松さんの楽曲はパワーに満ち溢れており、僕もそのパワー溢れるサウンドが大好きです。
今回はヴィジュアル系のサウンドという事で、よりパワーを必要とされたように感じたので、どれも全力で歌唱させていただきました。
塒を巻くような低音と、突き刺さるような高音の中で、O★Zとして、ギルとして表現したものを余さず聴いていただきたいです。