TVアニメ『サクガン』オープニングテーマ「恍惚ラビリンス」発売記念 遠藤正明さんインタビュー|父から娘への想いを歌った、対照的な雰囲気の2曲を収録!
曲頭の「No matter what you say・・・」に親子関係を凝縮!? ライブも意識したフレーズも!
──作詞はご自身でされていますが、ガガンバーが娘のメメンプーを温かく見守る感じもありながら、物語の先も連想させる歌詞になっているような。
遠藤:ストーリーを説明する歌詞にはしたくなくて、聴いてくださった方が想像できて、未来が見られるような歌詞にしようと思いました。
最初はガガンバー目線と言われたので、がっつり父親目線で書いたんですけど、あまりにも娘をほっぽらかしだったので、「もうちょっとメメンプーのことも入れてください」と訂正が入りました(笑)。
また曲自体が冒険ストーリーなので、サビで明るく転調したり、いろいろなサウンド感や展開の楽曲にしたいというイメージがあったので、歌詞も場面場面で世界観が変わる歌詞にしようと思いました。
あと「No matter what you say・・・」の繰り返しは、つかみだったのでどうしようか悩みました。ガガンバーとメメンプーを言い表せる歌詞を考えてみたら、「No matter what I say・・・」=「俺が何を言ったとしても」君は自分の道を行くのだろうし、「No matter what you say・・・」=「君が何を言ったとしても」俺は君を守っていくしと。
2人の頑固さや関係性が言い表せたのではないかと思っているし、一番気に入っています。
──キャッチーでノリがいいフレーズだなと思っていましたが、そんな意図があったとは?
遠藤:難しい歌詞を書いて、意味を考えさせるという方法もあるけど、僕は立ち止まらせず、流れるように聴いて、感じてほしいんですよね。でもちゃんとメッセージも込めたいし、意味合いも持たせたいなと思っています。
──終盤の「Na na na na na・・・」はライブで皆さんと歌えますね。
遠藤:ライブを意識して作りました。今はまだコール&レスポンスをするのが難しい状況ですが、いつかみんなと一緒に歌えたらいいなって。例え一緒に歌えなくてもクラップしたり、手を振り合ったりできるライブチューンにもなっています。
──レコーディングで意識されたことはありますか?
遠藤:いつも自由に歌わせていただいていますが、今回も同じ感じで。本当は「こう歌ってほしい」と言ってもらったほうが楽なんですけど、みんな気を使って言わないのかな?(笑) でも愛情を持って、僕の中での作品への応援歌になればいいなと思いながら歌わせていただきました。
この曲から大人のおしゃれ感や冒険のワクワク感、親子愛を聴いていただいた方に感じてもらえたら嬉しいです。