映画
『図書館戦争』井上麻里奈、前野智昭対談 10年前を振り返って今思うコトとは

劇場版『図書館戦争 革命のつばさ』声優コメンタリーがWOWOWプラスで放送! 収録直前の井上麻里奈さんと前野智昭さんにインタビュー「『図書館戦争』は今でも特別な作品。まだまだやりたいことがある」

10月26日(火)23時よりWOWOWプラスにて、劇場版アニメ『図書館戦争 革命のつばさ』が、笠原郁役・井上麻里奈さんと堂上篤役・前野智昭さんの新規撮り下ろしトーク&副音声コメンタリー付きで放送されます。

人気作家・有川浩氏(現在のペンネームは有川ひろ)による、検閲が日常化した日本で表現の自由を守るべく戦う防衛組織“図書隊”の活躍を描くベストセラー小説シリーズ『図書館戦争』。テレビアニメはフジテレビのノイタミナ枠で、2008年に放送されました。

アニメーション制作を手がけたのはプロダクション I.G。『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ、『精霊の守り人』といった硬派なアニメーションで知られる”I.G 9課“が、浜名孝行監督(『テニスの王子様』シリーズほか)のもと、図書館を舞台に繰り広げられる王道ラブコメに挑みました。その後、同スタッフで劇場版アニメ『図書館戦争 革命のつばさ』を制作し2012年に公開。

そして、劇場版アニメの公開から約10年の時を経た今、図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)の熱血女性隊員・笠原郁役の井上麻里奈さんと、郁と想いを寄せ合う鬼教官・堂上篤役の前野智昭さんが、当時の思い出をトークと副音声で振り返ります。

アニメイトタイムズでは、トーク収録直前の井上さん、前野さんにお話をうかがいました。収録への意気込み、当時のエピソードや『図書館戦争』への熱い思い、出演者同士の絆……放送より一足前におふたりのトークをお楽しみください。

以心伝心? ふたりとも当時の台本を持参!

前野智昭さん(以下、前野):(インタビュアーの資料を見ながら)ああ、やっぱり『図書館戦争』は懐かしいな。

──改めて資料を見たりお話されたりすると、思い出されるものがありますか。

前野:感慨深いですね。やはりただの1クール作品ではないですから。

井上麻里奈さん(以下、井上):確かに! 今もこうやって放送があったり、取材を受けられるのは凄いことですよね。

──特に前野さんは初主演作品でもありますもんね。アニメイトタイムズでは毎年誕生日企画として、声優の皆さんの出演作を紹介させていただいているんですが、前野さんの誕生日には必ず『図書館戦争』が挙がっています。

前野:そうですよね、ありがたいです。

──今回、トーク&コメンタリーのお話をいただいたときはどのようなお気持ちでしたか?

井上:「今これができるんだ」って、ある意味で不思議な気持ちでした。『図書館戦争』はファンが多い作品で、実際「アニメの中で『図書館戦争』がいちばん好きな作品です」というお声をいただくことが多いんです。つい最近もそういうお声を聞いたばかりでした。好きな人にはドンピシャで刺さって、かつ、ずっと1番で在り続けられる作品なんだなと。今こうして新たに放送されることで、『図書館戦争』を観たことが無い人にも触れていただく機会になればと思っています。収録はこれからなのでどうなるのか分からないですけど(笑)。

──いち視聴者として、どんなトークが展開されるのかが楽しみです。

井上:「そこまで多く語れることがあるのかな」と少し不安もあるんです。というのも、役者が語れる部分は作品のごく一部。実際に絵を作っているわけではないので、逆に監督や音響の方に聞いてみたいなと思いますね。でも楽しみです!

──前野さんはいかがですか?

前野:昨年も『図書館戦争』関連のイベントとして「リバイバルコメンタリーイベント(リバコメ!!)」に出演させていただいていて。テレビ放送から時間が経っているにも関わらず、こうやって何かしらの展開があるのは嬉しい限りです。でも僕の中で『図書館戦争』は……まだやりきったっていうところまでいってないんですよね。

井上:まだやりたいこと、いっぱいあるよね!

前野:そう! 『別冊図書館戦争』(以下、別冊)で映像化・音声化していない部分もありますし、そこまで自分たちでやりたいという思いが10年以上前からあるんです。だから僕は『別冊』で今後何かしら……という希望を諦めてなくて。いろいろな展開をしてくださっていて、それが良い助走になって、また『別冊』に向かっていけたらといつも思っています。今日も何かしら新しい展開になれば良いなと。尺が長いのでどうしようかなという不安もあるんですけど(笑)、楽しみにしてきたので、いろいろな思いをぶちまけていこうかと思います!

井上:ねー、何を喋ろう(笑)。

前野:ね(笑)。

──まだそういうお話はまだされていない?

井上:全然してないです(笑)。ただ、お互いに当時の台本は持ってきていて。私は劇場版・テレビアニメ版の台本を持ってきました。

前野:僕は劇場版の台本を持ってきました。去年の『リバコメ!!』の時はなんの打ち合わせもせずにお互いに台本を持ってきていたんですよね。

井上:絶対前野くんは持ってくるだろうなって(笑)。

前野:10年前の台本が手元に残っていること自体かなりのレアケースで。どうしても全部の作品は難しいので限られた保存方法になってしまうんです。実家に送って取っておいてもらうとか(笑)。だからすぐ出せる状況にある台本は限られてしまっていて。その中に『図書館戦争』という作品がお互いに入っているんだなと思うと嬉しいですよね。

井上:嬉しいよね。去年もお互いに持ってきた時に嬉しいなと思った記憶があります。今日はその台本を見ながら喋ろうと思っています。当時どういうこと書いていたのかなとか。

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