『スレイヤーズ』原作30周年を締めくくる「感謝祭」フォトレポート！神坂一先生＆あらいずみるい先生がこれまでとこれからへの想いを明かすインタビューも掲載

両先生が原作30周年、そしてこれからを語る！

――『スレイヤーズ』原作30周年を記念し、原作スペシャルトークショー、アニメ声優陣が集結したイベント、3Dライブなど、数々のイベントが開催されました。数々の企画を振り返っていただいて、印象的な出来事を教えてください。

神坂一先生（以下、神坂）：コロナ禍と重なったことが一番衝撃的でした。

あらいずみるい先生（以下、あらいずみ）：そうですね……。

神坂：一時期は30周年の計画自体無くなってしまうと思っていました。しかし、関係者の方々にご尽力いただいて実現することができ、本当にありがたいと思っています。

あらいずみ：自分も神坂先生と同じ想いです。残念なこともありましたが、皆さんとともに盛り上げることができてとても楽しかった。そんな30周年でした。

――『スレイヤーズ』は「ライトノベルの源流」として今も語り継がれています。今後、5年、10年と時を重ねていく中、『スレイヤーズ』はどんな作品であってほしいとお考えですか？

神坂：昔、「『スレイヤーズ』を読んで元気になりました」というファンレターをいただいたことがあります。これからも、読んだ方に少しでも元気や勢いをお届けできればと思っています。

あらいずみ：実家のような懐かしさとか、安心感がある作品であってほしいです。これから5年、10年と時が経っても面白い作品であり、且つ、新たな読者を生みだし続ける作品だと思っています。神坂先生、これからも変わらず、いつもの『スレイヤーズ』を書き（描き）ましょう。

神坂：よろしくお願いします。

あらいずみ：僕も変わらず新しいリナちゃんたちを描き続けていこうと思っています。

――常に新しいものが生み出され続けていて、ファンとしてはすごく幸せだと思います。

あらいずみ：そうですね。描いていれば常に新しいんですよ。

スタッフ：今のは名言ですね。

一同：（笑）

あらいずみ：今後も怯まずに書き（描き）続けましょう。

――30周年のイベントに関連するコンテンツが収録されたBlu-ray＆DVD「スレイヤーズつめあわせ 30周年さんきゅ～」には神坂先生の書き下ろしショートストーリーが同梱されます。ショートストーリーの執筆中はどんな心境でしたか？

神坂：30周年のイベント関連ということで、あとがき形式で30年のこれまでを振り返る内容となっているのですが、書いていて「長く続けてきたな」と改めて思わされました。そして「俺、年取ったな〜！」と（笑）。それと同時にこれからも頑張っていきたいなとも思いました。

――素人目線ですが、30年の振り返りとなるとスケールが大きいので、すごく大変そうだと思いました。

神坂：そうですね。すべてを思い返すと原稿枚数が大変なことになります（笑）。しかし、ピックアップする箇所を絞ればそう大変ではないです。

――なるほど。

神坂：逆にピックアップする箇所を選ぶのが大変だったりするのですが（笑）。

――ファンの皆さんには神坂先生がどこをピックアップされたのか、ショートストーリーを楽しみにしていただければと思います。そして同じく「スレイヤーズつめあわせ 30周年さんきゅ～」について、あらいずみ先生に伺います。パッケージイラストは先生の描きおろしとなっていますが、イラストを手掛けている際の心境、描き終えた際の率直な感想を教えてください。

あらいずみ：めっちゃ大変でした（笑）。

――いつものメンバーはもちろん、ルークやミリーナ、ランのイラストも描き下ろされていました。

あらいずみ：ランは一番ノリノリで描けました。描いていてすごく楽しかったです。その反面、ゼロスには悩まされました。

――なぜでしょう？

あらいずみ：ジェケットイラストのラフの段階ではリナの隣にあるモニターにゼロスがいたのですが、途中からルークとミリーナを加えることになりまして。

スタッフ：お忙しい中、無理を言ってしまい申し訳ないです。

あらいずみ：でも、そうなるとゼロスの位置をどうしようかと。考えた結果、「じゃあリナの足場しかないよな」となりまして（笑）。

――ゼロスの位置はファンの間で盛り上がっていました（笑）。

あらいずみ：そうですね（笑）。あの位置でも許されるだろうと思っていたので、実際に喜んでいただけたようで嬉しいです。ただ、今回は3Dライブの衣装に合わせてスカートの中にズボンを履いている形なので、ゼロスは覗いているようで、覗けていないと思います（笑）。

――お次は、先生方の日常についてスタッフさんから質問が寄せられているのでお答えいただければと思います。今ハマっている食べ物はなんでしょうか？

神坂：どうでしょうか……。今ハマっているわけではありませんが、つい先日、日清さんが大阪限定のカップラーメンを発売したそうです。ここ数日はすでに売り切れているそうなので、いつか食べてみたいと思っています。

あらいずみ：へぇ、そんなものがあるんですね。